(1)09年の民主党による本格的政権交代はその前に実施された東京都議選で民主党が躍進したことが原動力(motive power)となって、その後の衆院選で大勝を果たして自民党から政権を奪った。
今、首長選では東北をはじめとして自民、公明推薦候補が軒並みに敗北している。安倍首相の経済政策が大企業、それが位置する都市部では経済回復傾向が堅調だが、中小企業、地方経済にはいまだ浸透していないことと、政府の主要政策への国民の過半数が反対する背景が、経済政策一点で内閣、自民党への支持率が高いのに首長選挙ではその背景影響がモロに出て自民、公明推薦候補が敗北を続ける結果となっていると分析する。
(2)1月に実施の名護市長選も普天間飛行場の辺野古移設に反対する現市長が立候補を決めており、自民党候補の苦戦は必至だ。
もうひとつ、2月実施の東京都知事選が今年前半の政局の焦点になる。これまで石原慎太郎さんの知名度の高さと、政権への批判精神が都民の支持を受けて長期都政を担い、その後継指名としての副知事からの猪瀬直樹さんの都知事継承であった。
石原さんに政治、行政能力があったのかどうかの判断は分かれるところだが、一時の学者、官僚出身者による手堅い都政行政能力者の都知事時代から、近年は知名度の高さ、話題性が優先してのムード選挙が都知事選(metropolitan governor election)だ。よく、対立者を見極めた上での「後出し候補者」が有利な選挙戦ともいわれた。
(3)今回は猪瀬前都知事の辞職による選挙のために、各党とも候補者選びに準備不足、決め手がなく、昨日に99年都知事選に立候補して石原さんに敗れた舛添要一さんが無所属で再度都知事選に立候補することを表明して、自民党が今回は勝てる候補として支援する方針(報道)をいち早く固めた。
決め手を欠く民主党も舛添さんは「ふさわしい人物像をクリアしている」(報道)と支援に前向きな姿勢を示している。直下型震災対策、2020年東京オリンピック開催に向けた日本の首都の東京都知事選で各党候補の擁立に向かわずに「勝てる候補者」への各党相乗りがはっきりしてきた。政党政治の影響力低下を示す政治の劣化を象徴するものだ。
(4)与党自民党にとっては、その自民党を見限って離党して独自の政党を立ち上げた舛添さんを今回ただ勝てる候補者として支援するという政局打算のものだ。
一方、民主党は今、安倍政権の数の優位を背景とした国会運営、強権政治を批判して特定秘密保護法の廃止法案の国会提出も検討して政権対立を強めている中での、いくら貧弱野党とはいえ野党第1党としてここはせめて存在感を示すべき都知事選ではないのか。
ただ自民党が支援する勝てる候補者に相乗りするようでは、政治的覚悟、意欲が疑われてしまうだろう。
民主党は真剣に本気になってあたらしい道をきりひらく都知事候補者の選考(an earnest selection of candidate of metropolitan governor election)を本格的に進めるべきだ。
(5)今日になって元首相の細川護煕さんが都知事選立候補に含みを持たせて、これに民主党が関心を示している(擁立に向けて接触していたとの情報もある)。
今、首長選では東北をはじめとして自民、公明推薦候補が軒並みに敗北している。安倍首相の経済政策が大企業、それが位置する都市部では経済回復傾向が堅調だが、中小企業、地方経済にはいまだ浸透していないことと、政府の主要政策への国民の過半数が反対する背景が、経済政策一点で内閣、自民党への支持率が高いのに首長選挙ではその背景影響がモロに出て自民、公明推薦候補が敗北を続ける結果となっていると分析する。
(2)1月に実施の名護市長選も普天間飛行場の辺野古移設に反対する現市長が立候補を決めており、自民党候補の苦戦は必至だ。
もうひとつ、2月実施の東京都知事選が今年前半の政局の焦点になる。これまで石原慎太郎さんの知名度の高さと、政権への批判精神が都民の支持を受けて長期都政を担い、その後継指名としての副知事からの猪瀬直樹さんの都知事継承であった。
石原さんに政治、行政能力があったのかどうかの判断は分かれるところだが、一時の学者、官僚出身者による手堅い都政行政能力者の都知事時代から、近年は知名度の高さ、話題性が優先してのムード選挙が都知事選(metropolitan governor election)だ。よく、対立者を見極めた上での「後出し候補者」が有利な選挙戦ともいわれた。
(3)今回は猪瀬前都知事の辞職による選挙のために、各党とも候補者選びに準備不足、決め手がなく、昨日に99年都知事選に立候補して石原さんに敗れた舛添要一さんが無所属で再度都知事選に立候補することを表明して、自民党が今回は勝てる候補として支援する方針(報道)をいち早く固めた。
決め手を欠く民主党も舛添さんは「ふさわしい人物像をクリアしている」(報道)と支援に前向きな姿勢を示している。直下型震災対策、2020年東京オリンピック開催に向けた日本の首都の東京都知事選で各党候補の擁立に向かわずに「勝てる候補者」への各党相乗りがはっきりしてきた。政党政治の影響力低下を示す政治の劣化を象徴するものだ。
(4)与党自民党にとっては、その自民党を見限って離党して独自の政党を立ち上げた舛添さんを今回ただ勝てる候補者として支援するという政局打算のものだ。
一方、民主党は今、安倍政権の数の優位を背景とした国会運営、強権政治を批判して特定秘密保護法の廃止法案の国会提出も検討して政権対立を強めている中での、いくら貧弱野党とはいえ野党第1党としてここはせめて存在感を示すべき都知事選ではないのか。
ただ自民党が支援する勝てる候補者に相乗りするようでは、政治的覚悟、意欲が疑われてしまうだろう。
民主党は真剣に本気になってあたらしい道をきりひらく都知事候補者の選考(an earnest selection of candidate of metropolitan governor election)を本格的に進めるべきだ。
(5)今日になって元首相の細川護煕さんが都知事選立候補に含みを持たせて、これに民主党が関心を示している(擁立に向けて接触していたとの情報もある)。