(1)米国が日本をどうみているのかの例として一時期キリスト教国の米国から日本は無宗教国家、国民であることをあげて、不思議で理解、信頼できない国であるとの無宗教国民批評を受けた。
意図がよくわからない批評で、米国では無宗教というのは存在しない国との印象は受けた。今や米国で活動する日本企業も多く、個人的にも米国を拠点として活動する人も増えて、今でも日本、日本人は米国からそうみられているのか興味深いところはある。
(2)米国は石油資源の確保を狙って中東に関与しているが、それは中東産油国のイスラム国家との宗教戦争でもあり、イランとの確執は長い対立関係が続いて現在もイラン核合意を巡るイラン、米国の対立はホルムズ海峡の石油タンカーの安全航行の確保で緊張が高まっている。
ISなどイスラム過激派組織が中東、ヨーロッパ、米国に対してテロ活動を仕掛けていたことに、イスラム国家からイスラム過激派はイスラム(教)の教えとは相容れない思想であると表明していたが、国際テロ活動の抑止には影響は与えなかった。
(3)米国トランプ大統領が昨年11月の中間選挙で躍進した民主党の急進的非白人系女性議員に対して「世界最悪の国から米国に来て、米政府にこうしろと言っているが、国に帰ったらどうか」と発言したことにトランプ支持者集会でこれに呼応する「送還しろ」コールが高まりをみせている。
米国民は移民は別にしてもほとんどがキリスト教主義者なのか、冒頭の無宗教国民批評をみれば米国内では無宗教は受け入れられないのでそうなのかとは思うが、今回の民主党非白人系女性議員に対する「国に帰ったらどうか」、「送還しろ」などはキリスト教の教えとどうかかわりを持つのか聞いてみたいところだ。
(4)トランプ支持者集会での民主党非白人系女性議員を「送還しろ」コールにはトランプ大統領は「快く思わなかった」(報道)と述べているが、多民族国家でキリスト教国の米国民としてはそれが正しい「教え」なのか聞いてみたい。
もちろんイスラム国家と違い米国は自由主義、民主主義国家として政治と宗教は分離されているものであるが、冒頭のように無宗教国家、国民であることに理解、信頼できないという考えもあるとすればパラドックス(paradox)として宗教は違えども宗教に根差した非白人系女性議員の排斥は自己矛盾になるのではないのか。
(5)米国で起きている問題は来年の大統領選に向けた政治的な問題であり宗教上の対立ではないが、人種差別問題であり米国が抱える根深い黒人排斥人種差別問題も含めてキリスト教の「教え」にそぐわないことはないのか。
今回の問題は多分に民主党執行部ともあつれきがあるといわれる急進的政治姿勢の非白人系女性議員を標的にしたトランプ大統領の民主党攻撃のものではあるが、少数の非白人系女性議員を標的にしてトランプ大統領が岩盤白人支持層向けに移民、難民排斥の正当性を主張するメッセージ性の強いものだ。
(6)人種差別が米国にとって根の深い政治、社会問題であり、冒頭のように無宗教思想の批評観とともに米国社会の岩盤基盤(bedrock foundation of america society)を思い知らされる。
意図がよくわからない批評で、米国では無宗教というのは存在しない国との印象は受けた。今や米国で活動する日本企業も多く、個人的にも米国を拠点として活動する人も増えて、今でも日本、日本人は米国からそうみられているのか興味深いところはある。
(2)米国は石油資源の確保を狙って中東に関与しているが、それは中東産油国のイスラム国家との宗教戦争でもあり、イランとの確執は長い対立関係が続いて現在もイラン核合意を巡るイラン、米国の対立はホルムズ海峡の石油タンカーの安全航行の確保で緊張が高まっている。
ISなどイスラム過激派組織が中東、ヨーロッパ、米国に対してテロ活動を仕掛けていたことに、イスラム国家からイスラム過激派はイスラム(教)の教えとは相容れない思想であると表明していたが、国際テロ活動の抑止には影響は与えなかった。
(3)米国トランプ大統領が昨年11月の中間選挙で躍進した民主党の急進的非白人系女性議員に対して「世界最悪の国から米国に来て、米政府にこうしろと言っているが、国に帰ったらどうか」と発言したことにトランプ支持者集会でこれに呼応する「送還しろ」コールが高まりをみせている。
米国民は移民は別にしてもほとんどがキリスト教主義者なのか、冒頭の無宗教国民批評をみれば米国内では無宗教は受け入れられないのでそうなのかとは思うが、今回の民主党非白人系女性議員に対する「国に帰ったらどうか」、「送還しろ」などはキリスト教の教えとどうかかわりを持つのか聞いてみたいところだ。
(4)トランプ支持者集会での民主党非白人系女性議員を「送還しろ」コールにはトランプ大統領は「快く思わなかった」(報道)と述べているが、多民族国家でキリスト教国の米国民としてはそれが正しい「教え」なのか聞いてみたい。
もちろんイスラム国家と違い米国は自由主義、民主主義国家として政治と宗教は分離されているものであるが、冒頭のように無宗教国家、国民であることに理解、信頼できないという考えもあるとすればパラドックス(paradox)として宗教は違えども宗教に根差した非白人系女性議員の排斥は自己矛盾になるのではないのか。
(5)米国で起きている問題は来年の大統領選に向けた政治的な問題であり宗教上の対立ではないが、人種差別問題であり米国が抱える根深い黒人排斥人種差別問題も含めてキリスト教の「教え」にそぐわないことはないのか。
今回の問題は多分に民主党執行部ともあつれきがあるといわれる急進的政治姿勢の非白人系女性議員を標的にしたトランプ大統領の民主党攻撃のものではあるが、少数の非白人系女性議員を標的にしてトランプ大統領が岩盤白人支持層向けに移民、難民排斥の正当性を主張するメッセージ性の強いものだ。
(6)人種差別が米国にとって根の深い政治、社会問題であり、冒頭のように無宗教思想の批評観とともに米国社会の岩盤基盤(bedrock foundation of america society)を思い知らされる。