いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

悪い夢。 wrong dreaming

2021-02-02 20:18:50 | 日記
 (1)人間は間違いを犯すものだけれど、ミャンマーでは軍クーデターが発生して国民に圧倒的な支持(昨年総選挙でスーチー派が改選8割議席獲得-報道)を受けた実質国家指導者スーチー国家顧問兼外相、大統領、政権幹部などを拘束して再び国軍が国家実権を握った。

 (2)長い国軍の統治から民政化に転換して民主選挙に勝利したスーチー氏のもとに民主化を進め、積極的に外国投資を受けて豊富な国内資源力、労働力、教育力の高い国民性で発展に向かっていただけに、突然時間が逆回転した時代錯誤のミャンマー国軍クーデターだ。

 民主化、民政化にあたっても議会に制度勢力を持つ軍とスーチー氏の関係は微妙で、互いに様子見、表向きつかずはなれずの関係でロヒンギャ排除、迫害でもスーチー氏の指導力が問題となって国際社会から非難も受けて、最近はスーチー氏の政治姿勢にも懸念がみえて軍との関係で苦心していたことがうかがえる。

 (3)そうした中でもスーチー氏に対する軍独裁政権に対抗する国民の支持は高く、報道ではスーチー氏の議会での権限が高まる強まることを警戒しての軍クーデターとみられている。国家権限をクーデターで掌握した国軍最高司令官は昨年スーチー派が大勝した総選挙で不正があったと非難して(報道)、これはつい1月まで(今でもか)米大統領選で不正があったとして敗北宣言しないトランプ前大統領と同じ論理で悪い夢(wrong dreaminng)をまた見る思いだ。

 (4)日本ではどうか。菅首相がコロナ社会で5人を超える会食を控えるよう要請しながら8人での会食をしたことがわかり謝罪に追われて、石破茂議員が断り切れなかったと確信犯的に多数での会食をしていてまた謝罪した。

 そういうことがあって今度は自民、公明与党複数議員が緊急事態宣言が出ている中で、夜8時で閉店要請の中の銀座で深夜まで飲食していたことが発覚し、これが同席議員をかばって(本人談)ひとりだったといつわりバレて離党、辞職に追い込まれた。

 (5)国会では特措法改正で時短営業違反などに罰則を盛り込むことが進められており、まるでこれの予行演習のような国会議員の銀座深夜飲食の前例であり、国会議員のレベルの低さ、甘さはいかんともしがたい。

 偶然か、本日紙面では上述の石破茂議員インタビューによる政治を変えるという書籍出版の紹介が顔写真ともども載っており、会食を断り切れなかった政治的倫理観、距離感の大きさ、変わり身の早さには驚く。

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