いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

核のない世界。 the world of anti-nuclear weapon

2021-02-05 20:13:43 | 日記
 (1)世界で最もムダで意味のないもののひとつが、米露の核兵器保有量だ。ロシア、米国いずれもが2百発以上といわれるケタ違いの核兵器保有国だ。実際に核兵器など二度と再び使用されることがあってはならないが、米露ともこれだけの核兵器を保有しても使うことはできずに(使えば人類、地球の破滅)管理、後始末(有効期限切れ処理)に苦労する。

 (2)どうしてこれだけの核兵器を保有するのか訳が分からないが、国威、国力、軍事力バロメーターを示すもので軍事圧力、脅威を国際社会に示す効果力だ。国連の核兵器禁止条約が52か国地域の批准(その後も批准国は続く)で成立したが、米露はじめ核保有国は参加しておらずに既得権益を保持し続けている。

 (3)オバマ元大統領の09年プラハ演説での「核のない世界」宣言で米露間で新戦略兵器削減条約(新START)が結ばれて、トランプ前政権ではロシアが一方的に同条約を守らないとして同条約からの離脱を表明しながらバイデン新政権の誕生で期限切れ10日後に迫る中でロシアの提案に乗った形で同条約5年延長で原則合意となった。

 (4)トランプ前政権の政策を見直すバイデン新政権では検討、検証もできない期間での期限切れよりは5年延長はやむを得ない選択となり、今後5年の間に対応、分析、検証を進めて次につなげるしか選択はなかった。

 (5)冒頭にも示したように米露それぞれに2百発以上も核兵器を保有して実際には使うことも使う場所もない中で核軍縮、削減条約交渉もないもので、それでも核軍縮、核兵器削減はやらなければならずに「核のない世界」実現、核兵器禁止条約のアプローチだ。

 バイデン大統領は米国が先に核兵器を使用することはないと言い、しかしロシア・プーチン大統領はEU、ヨーロッパとのクリミア半島併合対立では核兵器使用を一時準備、考えたことを後に語っている。

 (6)あとに続く数十発核兵器保有といわれる中国など後続核保有国、開発国はあり、地域紛争での危険度、脅威度は増している。米露の責任は重いが、誰が責任を持って人類、世界、地球の存続、平和を考え、行動するのかが見えない不幸な時代だ。

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