いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

そんたく身内政治。 guess and own blood politics

2021-02-23 20:17:19 | 日記
 (1)国会議員と政府職員の関係をみれば、国会議員は国民選挙により選ばれ、政府職員は国家試験により選ばれた立場、身分にあり、国、国民のために働く目的は一緒でも負うべき責任、立場、身分は異なる。

 国会議員の権限、職務、制約は公職選挙法、各院規則で規定されるが、政府職員は国家公務員法、職員規則などで規定される。当然国会議員と政府職員は別々の根拠規定に基づいて職務規律されるもので、もちろん主従関係などにはない。

 (2)自民党長期政権時代には首相、大臣、議員の疑獄、疑惑、汚職事件が主だったが、本格的政権交代による民主党政権後の安倍再登板2次政権後は「忖度(そんたく)政治」として政府機関、職員による許認可権限を利用した首相、政権寄りの意向をくんだ不正、疑惑事件が目につくようになった。

 安倍2次政権は官邸主導政治といわれて、それまでの与党自民党執行部の権力、政策、意向が色濃くでた党幹事長が絶大な権力を持つ政治から、党の意向より首相、官邸の意向、権力が優越する政治が中心となって登場した。

 (3)内閣官房に人事権を集約して政府職員を従わせて、首相、政権の思いどおりの政治を独善と独断、指示で実施してきた。立場、責任、組織の違うものが人事権を一括集中管理することなどあってはならないことだ。

 政府人事権掌握を進めたのが安倍2次政権の菅官房長官(現首相)であり、意(政策、方針)に沿わない職員は異動か昇進させない方法(報道)で政府職員服従の「そんたく政治」をつくりあげて、森友、加計疑惑問題につながった。

 (4)その安倍政治を継承するとした菅首相は、放送事業会社勤務の長男の所管総務省職員多数、多額接待問題で野党から国会追及を受けている。国家公務員は倫理規定で利害関係者と関係を持つことが禁止されており、わかりきった禁止行為をなぜするのかといえば菅首相(官房長官時代も含めて)の長男という立場から断り切れなかった人事権掌握威圧、「そんたく政治」が十分考えられるへい害だ。

 (5)安倍2次政権以後、議員の不正はそれまでの組織(後援会)、議員取り巻きによる不正から首相、議員の身内が関与する不正、疑惑へと個人主義に形態を変えてきている。政治が有力議員個人の権力、権限集中化による「私物化」、利益、既得権益独占を強めている象徴といえる。あってはならないことだ。

 

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