ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
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「血界戦線 グッド・アズ・グッド・マン」を読んで

2017-10-10 07:37:36 | 本・音楽
漫画「血界戦線」のノベライズ第2弾「血界戦線 グッド・アズ・グッド・マン」を読みました。

 「今日から僕は《普通》になろうと思う。君たちと同じところに堕ちてみたい」堕落王フェムトが人々にそう宣言した後、ヘルサレムズ・ロットには偽の堕落王が何十人も出現した。各々堕落王を名乗ってはいるものの、基本的には無害であるためライブラの優先順位は低かった。だが偽の堕落王を利用しようとした組織が現れてから状況は一変し・・・


 「オンリー・ア・ペイパー・ムーン」に続く第2弾は、表紙にも本編にも堕落王フェムトが一杯。ヘルサレムズ・ロットを騒がす怪人として有名すぎる堕落王フェムト。原作漫画だとモルツォグラッツアにおけるレオとの邂逅、そこでの対応が凄く印象に残っているキャラクターであり、結構好きです。
 いつもはた迷惑なことばかり巻き起こす人物ではありますが、その想像を絶する力をむやみやたらに行使することはなく、ただひたすらに自分の仕掛けた「ゲーム」を楽しんでいるような人物でもあるため、明確に「敵」と言っていいのかどうか分かりません。「敵」というよりは「世間をにぎわす怪人」というのがしっくり来る気がします。

 そんな彼が今回は「普通(グッド)」になろうとしていました。普通になるべく自分化した他人を大勢作り出したり、普段はしそうにもないことをしてみたり・・・しかしそうした中で、そもそも「普通」とは何かが問われます。
 普通の暮らしに普通の人生。普通の行い・・・「普通が一番」とはいうものの、じゃあそもそもの「普通」とは何なのか。誰が決めるものなのか。どこに「普通」と「特別」の線引きがああるのか。外界からしてみれば、ヘルサレムズ・ロットは「特別」な世界であっても、異界が混在しているヘルサレムズ・ロットからしてみれば、そんな「特別」すらも「普通」の光景に思えるでしょう。
 「普通」になろうとした堕落王は人類基準の「普通」にはなれず、けれども別の「普通」にはなれた、というか既になっていた・・・そんな感じの物語でした。堕落王の持つ力と人間世界の関係性を表すのに「蟻の巣の玩具」を用いたのはとても分かりやすかったです。


 ライブラの面々は、前作に引き続きレオとザップ、そして前作の本編には関わっていなかったツェッドの3人をメインに進んでいきます。クラウスやK.K.は出番がごく控えめで、けれどもクラウスが色んな意味でライブラの要だと指摘されるシーンは印象に残りました。
 あとはチェイン、スターフェイズも出番がありましたが、こちらも派手な動きはせず、されど相変わらずのスターフェイズが描かれていました。

 そして相変わらずザップがよく活躍するノベライズ。前作ではメインを張っていましたが、今回はフェムトメインでありながらも戦闘においてはツェッド共々大活躍。口の悪さは相変わらずですが、それでも決めるときはビシッと決めて、敵の撃破やレオの救助、そして血法でうっかりレオを巻き込みそうになるなどの活躍を見せてくれました。
 最後のバトルシーンの描写もカッコいいのですが、個人的には魔術師に指を突きつけるシーンがお気に入りです。血法抜きでも練度の高さを実感させてくれる、良いシーンでした。


 どちらかといえば前作の方が好みではありますが、これはこれで良いノベライズだったと思います。


 アニメも第2期が始まりましたし、2話は幻界病棟ライゼズの話なので楽しみ。クラウスさんの密封時の台詞がまたかっこいいんだ・・・!
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数ページの物語

2017-08-15 08:06:37 | 本・音楽
 先日実家に帰省した際、幼い頃に読んでいた絵本を見つけまして。その絵本というのは、月刊誌であるところの「かがくのとも」や「こどものとも」です。

 「こんな絵本もあったんだなぁ」という、読んだかどうか覚えていないものもありましたが、間違いなく何度も何度も読んだ、もしくは読んでもらった本も沢山ありました。
 加えて、この記事を書くにあたって改めて調べたところ、「冒険図鑑」という本も同じ書店から出ていたことを知り、とても驚きました。確か小学校3~5年生ぐらいの頃に買ってもらった本で、野外で生活するためのあれこれが掲載されているのですが・・・今思えば、野外に出る機会が早々無いのに何故買ってもらったんでしょうね?(苦笑。とはいえ、たまに読みたくなって読んでいたのは確かです。

 絵本に話を戻すと、手持ちの一冊に「新・おっかなどうぶつえんのちず」というのがありまして。こちらは3人の子供が「おっかなどうぶつえん」という、普通の動物園にはいない動物たちがいる動物園を探検し、地図を書く物語です。地図を正しく書けたらヘリコプターで動物園上空の旅に招待されるのですが、この運転手さん、妙に対応があっさりしているというか(笑。
 前々から「新」があるなら、「おっかなどうぶつえんのちず」もあるのではないかと思い、調べたところ・・・あった!「1971年6月発行」とのことなので、どうりで私が読んだことがないわけです(苦笑。

 およそ30ページ程度、文章は短めで絵が中心、ひらがなばかりなのでスイスイ読める・・・今となっては本当にあっという間に読めてしまう本です。それでも、何年経っても色あせない魅力がある本ばかりです。
 今後、いくつか紹介できればと思っています。
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違いが分からなかった男

2017-05-16 08:25:58 | 本・音楽
 最近劇場版の名探偵コナンを見ていて、ふと昔買ったCDのことを思い出しまして。

 アニメに限らず、CDをちょくちょく買うようになったのは中学生以降でした。大好きなポケモンにしたって「めざせポケモンマスター」は後に発売されたベストアルバムで初めてフルを聞いたくらいなので、初めてのポケモンのCDは「風といっしょに」だったと思います。あれも曲が目当てだったのか、一緒に入っていたポケモンスタンプのバッジがついていたからなのか、今となっては覚えていませんが(苦笑。

 そんなポケモンのCDより先に買ったのが、名探偵コナンの初代OP「胸がドキドキ」でした。初代のOPとEDはとても印象に残っていたので、後に発売されたコナン最初のベストアルバムに収録されていなかった時はガッカリしたなぁ・・・他にも名曲揃いなので、アルバム自体は何度も聞いていましたが、それでも寂しかったです。

 「胸がドキドキ」に続いて買ったのがED!・・・と言いたいところなのですが、買ったのはオリジナルサウンドトラック「名探偵コナン メインテーマ」でした。
 OPやEDだけじゃなく、サントラにも興味を持っていました!と言えればいいものの、当時の私は十中八九「オリジナルサウンドトラック」というものが何なのか分からずに買っていました。多分コナン関連の歌が入っていると思って買ったのでしょう。が、内容はその名のとおりメインテーマ。今にして思えば良い買い物なのですが、当時は「あれ、歌は?」と疑問に思ったものです(苦笑。

 まぁ何だかんだでテーマ曲を聴きながらミニ四駆を作った記憶がおぼろげにありますし、楽しんで聞いていました。そんなことを思い出した今日この頃。
 映画は「紺碧の棺」まで見たのですが、カットラスを持つ園子に対し、素手で悪党と対峙する蘭姉ちゃんに笑ってしまいました(笑。いや、カッコいいシーンなんですけども、素手なのに、剣を持っている園子以上の安心感があるってどういうことなんだろうなぁ・・・と(汗。
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最新刊から1巻へ

2017-02-06 08:23:31 | 本・音楽
 ふとしたきっかけで、アニメ化した際に買った漫画を見つけて「そういえばこの漫画、続きが出ていない気がするけど、発売したんだろうか。連載は終わったんだろうか」などと思い検索すると、ちょうど最新刊が発売する時期だった・・・ということがあります。

 これまでの刊行ペースから「次は大体この時期かなー」と予想する時もありますが、基本的には「発売日に買いに行く」ということはあまり無く、たまたま立ち寄ったら最新刊が発売されていた、ということの方が多いですね。あとはニコニコ動画のランキングの右側に、ニコニコ市場でのランキングが載っているので、それを見て発売したことを確認したり。

 そうして購入した最新刊を読んで満足すると、今度は「あの話はどこに収録されていたっけ」と気になり、前の巻、前の巻へと遡り、時には同じ作者の別の漫画へと移っていく・・・ということもしょっちゅうです。長期連載の場合は「1巻と雰囲気違うなぁ」と感じるまでが1セットな場合もあります(笑。

 そんな風に次から次へと過去へ遡っていくに連れ、自分の周りにどんどん本が積み重なり、「すぐに読むかもしれない」と思って放置してまた積みあがっていく・・・最新刊が多く発売される日あたりは、それに比例して部屋も散らかりやすくなる今日この頃です(苦笑。
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「いまさら翼といわれても」を読んで

2017-01-30 08:17:16 | 本・音楽
 米澤穂信さんの<古典部>シリーズ最新作「いまさら翼といわれても」を読みました。

 「ふたりの距離の概算」を初めて読んだ時から結構経ちましたが、その間にもアニメを2、3度見直したり、文庫版で「概算」を読み直したりと、折木奉太郎たち古典部の動向に触れていました。そしてここに来ての新作!いやー、嬉しいですね。えぇ、嬉しいと言っておきながら新作に気づいたのが昨年末で、文庫だと思ってたら新書だったから探し当てたのが1月中ごろだったわけですが(苦笑。

 今回はいずれも過去に「文芸カドカワ」か「小説 野性時代」に掲載された作品となっています。あまりそういった本を手にとって来なかった私ですが、これからは電車の移動中などに本で迷ったら手にとってみるのもいいかもなぁとふと思いました。

 収録作品は生徒会長選挙で起きた不正をめぐる「箱の中の欠落」、中学の卒業制作において奉太郎がとった行動の意味を摩耶花が探る「鏡には映らない」、アニメ化もされた「連峰は晴れているか」、摩耶花の決断が描かれる「わたしたちの伝説の一冊」、奉太郎のモットーに迫る「長い休日」、千反田の身に起きた重大な出来事が明かされる「いまさら翼と言われても」の6作品となっています。

 「箱の中の欠落」は掲載時期は最近の部類に入りますが、久々の奉太郎の推理を堪能するにはちょうどいい長さと身近さの話だったと感じます。世間を揺るがす大事件を奉太郎が解決!ではなく、何気ない身の回りで起きた謎を解く、という点が、私が古典部シリーズを好きな理由なのかもしれないと最近思いつつあります。

 「鏡には映らない」は珍しく摩耶花視点で描かれるこの物語。内容は別のサイト様で紹介されていたので知っていましたが、読むのは今回が初めてでした。この時はまだ千反田と出会っていませんが、奉太郎の根本は変わっていないと感じられました。

 「連峰は晴れているか」は、予想以上に短くまとまっていたので驚きました。アニメだと奉太郎と千反田が、司書の方が新聞を検索している間、図書館内をうろつくシーンもありましたが、あれはアニメオリジナルだったんだなぁ。
 もう二度と出会うことの無いであろう人物。それでも、自分が印象が正しかったのかどうか、もしかしたら失礼なことだったのではないかと気になり、探し出す。「やらなくてもいいこと」に該当しそうな行為をした奉太郎は少しずつ変わっている、もとい長い休みが終わり始めているんだなぁ・・・と感じた作品でした。

 「わたしたちの伝説の一冊」は摩耶花主役の2作品目。摩耶花の葛藤が描かれる一方で、里志の摩耶花へのこだわりが感じられる話です。「データベースは結論を出せない」という発言もせず、大事な人のために真摯に考える姿がとても頼もしく感じられました。ついつい奉太郎の有能っぷりに目がいってしまいますが、こういうところだと里志の良いところが光ります。
 あれやこれやと巻き込まれていく摩耶花の前に現れたのは、意外な人物でした。あの人物とは互いに影響しあい、言いたいことを言い合って、それでも上手くやっていける。そんな風に感じます。青春してるなぁ・・・

 「長い休日」は「やらなくてもいいことなら、やらない。やるべきことなら手短に」という奉太郎のモットーが、意外と重たい出来事以後のものだと判明。そんな考えを持つに至った奉太郎を、姉は「長い休日に入る」と例えていました。そして千反田は、かつての奉太郎と今の奉太郎があまり変わっていないことを指摘していました。
 千反田との出会いによって、奉太郎は少しずつ変わっている、その才能を開花させていると考えられていましたが、そうではなく、奉太郎が長い休日から目を覚ましつつあるというだけであり、根本は昔と変わりないのでしょうね。それは「鏡には映らない」を読んでも分かります。

 そして「いまさら翼といわれても」。どこへでも飛んでいける翼は「翼をください」という歌があるように、自由の象徴でもあるのでしょう。しかしいきなり翼を与えられても、人はそう簡単に飛べるのか。籠の中の鳥が、いきなり籠から解放されてどこへでも好きなところに行って良いと言われても、どこへ行けばいいのか・・・
 この一件は千反田を思う優しさ故の行動だったのかもしれませんが、だったらもう少し早く言ってあげればいいのにと思わざるを得ませんでした。千反田はこれを聞いた時、どんな反応をして、その後親にどんな風に接しているのでしょうか・・・

 
 甘さ増し増しのアニメ版に慣れていた身としては、特に「いまさら翼といわれても」の苦さは久々に「そういえばこういう作品だった」と思い返すきっかけとなりました。
 「ふたりの距離の概算」の時といい、2年生になってから千反田はあれこれと悩まされることが多くなっている気がしますが、この容易には踏み込めない問題に古典部はどう携わっていくのか、気になるところです。
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「君の名は。 Another Side:Earth bound」を読んで

2016-10-01 08:07:06 | 本・音楽
 映画「君の名は。」に出てくる4人の登場人物の思いを描いた小説「君の名は。 Another Side:Earth bound」を読みました。全4話構成の短編集であり、映画では描かれなかった4人のキャラクターの心情や過去などが描かれています。

 第1話では宮水三葉と入れ替わった立花瀧がメイン。映画では入れ替わりは瀧に入った三葉側がメインだったように感じましたが、こちらは瀧がメイン。瀧と三葉の入れ替わりをただ単に生活環境が変わって大変というだけではなく、「心はそのままに肉体が他人と入れ替わったらどうなるか?」という点についての描写がとても興味深かったです。慣れない女性下着に苦戦することはもちろん、身長・体重・体格・体のつくりの違うという点には全く考えが至りませんでした。ブラジャーのワイヤー云々はコナンを思い出しました(笑。
 また、第1話が始まって間もなく、劇中の衝撃的な出来事についての伏線らしき部分も見受けられました。

 第2話は勅使河原克彦、第3話は宮水四葉がそれぞれメイン。克彦は村に対して色々と思うところがあるようで、彼も三葉とは違った形で村に結び付けられているのだと感じました。
 四葉は様子がおかしい姉についてあれこれ思い、行動し、不思議な体験をすることになります。四葉もまた、宮水の子なのだと感じました。また、第3話の四葉と三葉(本人)のとあるやり取りは、第4話にも繋がっています。

 そして第4話は三葉と四葉の父・宮水俊樹について描かれています。この章は映画のかなり終盤の方において、俊樹がとある出来事をきっかけに過去を思い出してしまう・・・という始まり方をしているので、他の章に比べて映画のネタバレ要素が強いかと。
 映画本編との絡みが特に強い章でもあり、何故俊樹は宮水家の婿養子になったのか、何故町長を目指したのか、何故三葉(本人)の説得を聞き入れたのか等の点についての詳細が描かれています。劇中では厳格な父という印象が強い俊樹でしたが、彼も妻である二葉を亡くして相当辛かったのだと改めて感じさせられました。加えて、周りの反応も俊樹に追い討ちをかけていたことが分かります。俊樹も最初からああだったわけではなく、彼なりの思いがあって町長に立候補し町を変えようとしていたのだと思うと、もう一度映画を見た際に俊樹への印象が変わりそうです。

 俊樹だけでなく、二葉についても語られており、糸守町にとって如何に重要な人物だったかが分かります。そんな彼女が1人の人間としていられるのは俊樹といる間だけ。
 それは宮水の者としてきっちりしなければならなかった三葉が、瀧とのやり取りでは快活な一面を見せていたことも通じるものがあるように思えます。携帯電話のメモから伝わってくる三葉の印象と、町の人々から伝え聞く三葉の印象はまるで違う。三葉もまた、二葉と同じく糸守町との結びが強すぎるのかもしれませんね。


 映画同様、小説でも数々の結びつきが描かれていましたが、その結びつきが深すぎると時にはその人の行動さえも縛り付けてしまうものなのではないかとも思いました。瀧と話している間は普通の女の子なのに、一歩町に出ると宮水の者としての行動を余儀なくされてしまう三葉の大変さがより一層伝わってきました。

 「あるべきようになるから」とは二葉の言葉。人と人との出会いのみならず、時にはその別れすらも新たな未来に繋がっていくことがある。映画とは異なる視点で描かれた「君の名は。Another Side:Earth bound」の世界、面白かったです。
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ありがたき新装版

2016-08-06 07:01:28 | 本・音楽
 古本屋で昔懐かしい漫画を探すことが多いのですが、何せ古本屋は漫画の数が多い。加えて並べ方も、安値の本でまとめられていたり、出版社順・作家順で並べられていたり、配置も様々だったりと目当ての本を探すのはなかなかに困難です。
 タイトルは作者の方の名前は憶えていても、出版社って普段ほとんど気にしていないので、携帯電話で調べないと分かりません・・・

 で、調べても売っていないことももちろんあるわけで。いつ古本屋に手放す人が出るかもわかりませんし、いつも行けるわけでもない。昔の本を探すのは難しいと感じさせられます。

 ザ・ドラえもんズなど目当ての本は幾つか見つけてきましたが「新武者頑駄無 天星七人衆」だけは一度も見つけられませんでした。印象に残っているコマを今一度確認したいと思っていたので度々探していました。
 それがなんと、新装版で2017年3月23日に発売予定とのこと!たまたま本屋に立ち寄ったら超機動大将軍の上巻が売っていたので、これはもしやと思い買って中身を確認するとその情報が掲載されていました。危うく知らずに古本屋を探し続けるところでした・・・その間にも神田正宏先生の新武者ガンダムが新装版で発売されるとのことで、そちらを読みつつ、来年の発売を非常に楽しみにしております。ありがとう、新装版。

 それにしても、こ可愛らしいサイズでありながらもカッコよさを秘めている武者ガンダムたちはいいものですね・・・「魔星」で「マスター」、「農鈴」を「ノーベル」と読ませるセンスも素敵です。家に鋼丸のパーツがあるということは超機動大将軍を読んでガンプラに手を出したんだと思いますが、そこら辺が曖昧で・・・もっぱらコロコロで、ボンボンはたまにしか読まなかったしなぁ(汗。
 ともあれ、この機会にしっかり読み込みたいと思います。
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もう一度、そして、何度でも

2016-07-09 08:54:26 | 本・音楽
 「GA 芸術科アートデザインクラス」の画集「GA 芸術科アートデザインワークス コア・カリキュラム」をようやっと購入しました。先月はあれこれお金が吹き飛びまして・・・(汗。

 最終回を迎えたGAのこれまでのイラストを初め、GA材置き場、キャラクターについて、各話の解説などがぎゅっと詰め込まれた一冊となっています。原画展の日替わりスケッチブックイラストも添えられていたのは嬉しかったですね。メイドのノダが可愛すぎる・・・!
 ちなみに原画展は日程があったので行こうとしたら、チケットが売り切れていました。好きな作品が大人気で嬉しいやら、行けなくて悲しいやら、不思議な気持ちになりました(苦笑。

 私は今回初めて「GA材置き場」を読んだのですが、これもまた面白い!特に第25話の「鼠色」にまつわる話がとても面白かったです。鼠色というとグレーのイメージがありますが、他にも「利休鼠」や「藍鼠」など、「緑」と「青」と捉えてしまいそうな色にも「鼠」の名前がついていたのには驚かされました。「鼠色」という名称も、火事の多い江戸時代に流行したが故に、「灰」を避けた・・・という説も目から鱗です。
 普段は赤、緑、青、ピカチュウ黄と捉えている色でも、実は細かな色の名前があるんだろうなぁと改めて感じさせられました。

 また、第30話では本編にあわせて「ピクトグラム」が紹介されていました。「すべりやすい」の標識が、凄い車輪の跡のつけ方をしているのには気づきませんでした(笑。動物の飛び出しを警告する標識も、色々な動物がいた気がします。


 そして最後には本編各話の簡単なコメントが掲載されています・・・こんなの書かれたら、読み直すしかないじゃないですかー!というわけで、もう一度読み直すとします。読み直すのは何度目か分かりませんが、これから先もふとした時に読み返していると思います。それくらい、いい漫画だったなぁ・・・
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「微熱空間 第1巻」を読んで

2016-05-25 07:29:20 | 本・音楽
 蒼樹うめ先生の漫画「微熱空間」の1巻を読みました。

 親が再婚し、姉弟となった中ノ瀬亜麻音と赤瀬川直耶。しかし姉弟といっても、お互いの年齢差はたったの3日。それでもお姉ちゃんっぽく振舞おうとする亜麻音と、亜麻音との暮らしにどぎまぎしっぱなしの直耶。亜麻音のことが好きな友人・九条郁乃も加わって繰り広げられる「悩ましくも羨ましい物語」(帯より)です。

 うめ先生というと、ひだまりスケッチの印象が強かったので、それ以外のうめ先生の漫画を読むのは新鮮でした。ひだまりスケッチではあまり登場しなかった男の子のキャラクターが登場するのが新鮮な一方で、慣れ親しんだ「へちょ絵」も出てきて、あぁ、ウメスの漫画を読んでるんだなぁと、妙な安心感を得ながら読んでいました(汗。

 亜麻音が可愛いというのはもちろんのこと、新しいお母さんが作ってくれたご飯をしっかり食べて、忙しいからといってご飯を食べずに出かけようとする直耶に注意するシーンがとても良かったです。3日だけですが、しっかりとお姉ちゃんらしさが感じられますね。
 そんな亜麻音が直耶を「直くん」と呼ぶようになり、それを1人で練習しているシーンもあるのですが、その時の直耶の反応もまた初々しくて良かったです。

 姉弟だけど、年の近い年頃の男女が急に一緒に生活をするようになったとなれば、色々とどぎまぎするのも当然。ほんわかぽかぽかする「ひだまりスケッチ」とはまた違う、見ているこっちもあてられそうな、ちょっと熱めの「微熱空間」。掲載誌である「楽園」が2・6・10月下旬の年3回発売とのことで、次回の単行本は結構先になりそうですが、楽しみに待つとします。
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「アイドルマスター 全アイドル名鑑2005-2016」を読んで

2016-04-25 07:58:36 | 本・音楽
「アイドルマスター 全アイドル名鑑2005-2016」を購入しました。

 「貴方のプロデュースを待つ282人のアイドルたち282人(+α)、その輝きを綴じ込めた一冊」と帯には書かれています。基本的にアイドルの画像、CVとプロフィール、アイドルの台詞が一言、キャラクターの紹介が行われているわけですが・・・はっきり言って、あまり満足のいくものではありませんでした。
 以下のように、各シリーズでアイドルたちの紹介が大分異なります。また、合間合間にゲームの紹介が挟まっています。

・アイドルマスター
 天海春香ら(音無小鳥のぞく)765プロのアイドル全員、1人1ページ。ただしイラスト大きめで紹介短め。

・アイドルマスターミリオンライブ!
 春日未来、最上静香、伊吹翼のみ1人1ページ。他のアイドルたちは2人で1ページ。

・アイドルマスターシンデレラガールズ
 島村卯月、渋谷凜、本田未央のみ1人1ページ。
 「ソロCD発売済みアイドル」は2人で1ページ。
 その他のアイドルは4人で1ページで、CV、プロフィール、台詞はあるもののキャラクターの紹介無し

・アイドルマスターディアリースターズ
 1人1ページ。

・アイドルマスターSideM
 2~3人で1ページ。CV、プロフィール、台詞はあるものの、キャラクターの紹介無し

・その他の登場人物
 音無小鳥や千川ちひろなどはこちらに分類。ただし、アニメ版765プロのプロデューサー、346プロのプロデューサーの掲載は無し。2~4人で1ページ。
 CV、プロフィール、台詞はあるものの、キャラクターの紹介無し


 四条貴音なら「ミステリアスな少女」「詳しい経歴は明かされていない」といった紹介がなされているのですが、シンデレラガールズの一部アイドル、SideMの全アイドル、その他の登場人物たちはそういった紹介が一切ありません。
 シンデレラガールズに関しては、ソロCD発売済みアイドルはSRですが、他は大体が初期NやR、SRの画像です。初期の画像が悪いというわけではなく、何でこうも扱いが違うのかと。木村夏樹だったら髪を下ろしているところもまた魅力的ですし、南条光だったらヒーローの衣装を身に纏ったSRだってあったはずです。それに、何故鈴帆のイラストが普段着なんだ・・・色々と着ぐるみを着ているでしょうに。

 シンデレラガールズは人数が多いので、まだ分からなくもないですが、シンデレラガールズと比較した場合人数の少ないSideMも紹介が省かれているんですかね・・・メイドの格好をしているアイドルとか、どんな人物か気になるじゃないですかー!・・・まさか、敢えて気にさせることでプレイ人口を増やそうというのでしょうか。
 あと、ミリオンライブ!の望月杏奈の紹介文には「ステージ上では一転、明るくはつらつとしたハイテンションに~」とありますが、大人しい彼女の画像しか掲載されていません。これは勿体無い・・・ただ、ミリオンライブのアイドルたちは絵柄がみんな華やかなので、まだ良いほうかなーと。


 といった具合で、全体的に非常にあっさりしたものとなっています。「え?これだけ?」と思うところが強いですね。トップを飾る春香たちの紹介もあっさりとしており、経歴の長い彼女たちならば各媒体によるデザインの違い・変遷などを掲載してもいいでしょう。1人につき画像1枚と言わず、特訓前後などで2枚程度の画像は欲しかったところです。

 「名鑑」というのに触れたことはあまり無いのですが、基本的に名鑑ってこんなもんなのかもなぁ・・・と。変に期待しすぎた部分が多いのかもしれません。まぁ、ミリオンライブを始めるきっかけになっただけでも、価値はあったと思います(苦笑。
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