ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
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「ゴールデンスランバー(韓国版)」を見て

2023-05-16 07:56:02 | テレビ・映画・ドラマ
 2018年に韓国で公開された「ゴールデンスランバー」を見ました。原作未読ですが邦画は視聴済みです。

 「主人公キム・ゴヌは著名人を救ったことで時の人となった配達員」「ゴヌは組織の手によって政府の重要人物を狙った事件の犯人に仕立て上げられる」といった大筋は邦画と同様です。周囲が何といおうと息子の無実を信じる父親などのシーンも残っています。ですが、邦画が鬼から逃げることを主体とする「鬼ごっこ」ならば、こちらは鬼から逃げつつも反撃の機会を伺う「缶けり」的な映画といった印象を受けました。

 個人的に大きく違うと感じた点は二つ。一つは組織と関わりのある人物・ミンの登場です。当初はゴヌを売り渡そうとしていたミンと色々あった末に長きに亘って行動を共にすることになるため、邦画よりも孤独感は薄れています。中盤からは、組織の手によって作り出された偽者のゴヌを捕まえるべく行動を開始するため、組織との対決感が増しているように感じました。
 また、邦画では主人公を影ながら支えるヒロインの出番が多めでしたが、そのヒロインの役回りが、だいぶ彼に回されているように感じました。本作のヒロインも活躍しないわけではないものの、邦画と比べると控えめでしたね。邦画のヒロインの行動力が凄すぎるのかもしれませんが。

 二つ目は結末が大きく異なる点です。邦画のどこか寂しく、けれどもほのかな温かさを感じるラストだったのに対して、本作はハッピーエンドと呼んでも差し支えの無いものだったかと思います。前述のとおり対決感マシマシだったこともあってか、「勝利した」という印象がより強く感じられます。
 邦画の全てが繋がった瞬間の感動や「頑張れ……!」と影ながら応援したくなる結末も好きですが、他の誰でもないキム・ゴヌを勝ち取るために奮闘した本作の結末も、これはこれで後味が良いですね。

 敵組織の詰めの甘さを感じるシーンはあったものの、概ね楽しめる作品でした。
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「大怪獣のあとしまつ」を見て

2023-05-08 08:22:26 | テレビ・映画・ドラマ
 2022年の映画「大怪獣のあとしまつ」を見ました。

 本作はその名のとおり、怪獣の死骸の後始末を巡る物語。公開当時は見に行けなかったので、今回は割と期待しての視聴だったのですが……正直映画館で見ていたら途中からイライラしていたのではないかと思えるほど、残念な出来栄えでした。

 別段「シン・ゴジラ」のように真面目でリアルでなければならないというわけでは無いです。「くだらねーw」と笑いながら見られる映画もあるでしょう。ですが、本作に関しては如何せん、笑い所と思しき台詞の数々が大抵下品なのがどうにも受け付けられませんでした。
 怪獣の死骸から発せられた臭いはどの排泄物の臭いだとか、鼻毛を抜いた時の涙との区別云々、怪獣の死骸処理の方法の例え……子供にすら受けるかどうか分からんようなセリフの数々は私には全く響きませんでした。あれは「事態が深刻なのに、当事者たちはくだらないことで言い争っている」という皮肉と受け取れば良いのでしょうか……?

 シリアスさと笑いの温度差がひどいうえに、恋愛についてはあっても無くても話に対して影響を及ぼさない。SF要素は便利な道具でしかない。各種要素の全てが中途半端に終わった印象を受けました。
 極めつけはあのオチですよね……あれも「怪獣映画を終わらせるのはいつだって……」という皮肉と取れなくも無いですが……結局この映画は何を伝えたかったのか、最後までイマイチ分かりませんでした……私には早すぎたのかもしれない。
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「ガメラ 大怪獣空中決戦」を見て

2023-05-06 21:14:18 | テレビ・映画・ドラマ
 本日BS12で「ガメラ 大怪獣空中決戦」を久々に観ました。「BS12のゴールデンウィークはモンスターパニック!」の一環だそうで、これまでにサメ映画、ゴジラ映画と放送されていたようです。手軽に何度でも見られる環境があるとはいえ、テレビでもデストロイアを見たかった……!


 さて、平成ガメラ三部作の一作目を飾る本作は、ギャオスの魅力が存分に描かれている作品でした。
 完成された生物として生み出されたギャオスは、成長速度、単体での繁殖、総攻撃にビクともしない感情な表皮、相手の動きを封じたうえで確実に切り裂く超音波メス……と、魅力的かつ恐ろしい要素でいっぱい。更には誘導ミサイルを利用した東京タワーの破壊、コンビナートに墜落した際には追い打ちとばかりに更なる爆発を引き起こすなど、賢さも持ち合わせているのだから人間の手に負えるはずもなく。それでも終盤まで捕獲を試みようとするの本当に何なん……この手の作品で捕獲・保護を強調して事態が好転した例は果たしてどれだけあるのでしょうか。

 昭和ギャオスも強敵でしたが、こちらは昭和以上に「生々しい恐怖」が強調されたように感じます。
 特に電車の乗客を喰らうシーン。まずは「電車には餌が大勢乗っている」ことを把握しているのが恐ろしいですね。次に、人間が平らな場所でお弁当の蓋を開けて食べようとするのと同じように、公園で捕まえた電車の車輛の天井を開けるギャオス。ここで中の様子や悲鳴などは一切描写されず、聞こえてくるのはギャオスの咀嚼音のみ……という演出がより恐怖を煽ります。また、ギャオスが連れ去った車輛以外の乗客、更に落下した車輛の下敷きとなったも恐らく……

 そんな恐怖の象徴たるギャオスと戦ってくれるのがガメラ!ギャオスとの大きな違いは「目」かなと個人的には思います。本能の赴くままに獲物をむさぼるギャオスの目と違い、ガメラの目からはどこか優しさや決意といった感情が感じられました。
 また、全体的に丸みがあって可愛らしさを覚えるフォルムですが、これが2、3と時が経つに連れて様変わりしていくことから、戦いが更に過酷な物へと変わっていったことが感じられます。


 そして明日は私が三部作で一番好きな「ガメラ2 レギオン襲来」に加えて「ガメラ3 邪神<イリス>覚醒」も放送されます!
 ガメラ2は本当に良いんですよ……レギオンのデザインと強さ、仙台決戦の結末の絶望感、終盤の互いに死力を振り絞った戦い、遂に訪れる共闘の時……ガメラのみならず人間の活躍も存分に描かれており、もう何もかもが大好きです。
 前二作品とはやや毛色の異なるガメラ3も私は好きです。守るために失い続けるガメラと、滅ぼすために得続けるイリスの対比が好きです。月を背景に飛ぶイリスの美しさはガチ。

 そんなこんなで久々のガメラを堪能させていただきました。しかし、あのニュース番組懐かしいなぁ。夕方のニュースといったら、あのお二方です。
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「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」を見て

2023-04-28 20:11:24 | テレビ・映画・ドラマ
 本日公開の映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」(吹き替え版)を鑑賞しました。小さい子供が大勢見に来ていて「マリオ愛されてるなぁ!」と嬉しくなりました。

 当初は見に行く予定はありませんでしたが、予告を繰り返し見るうちに段々と見たくなってきて、結果初日に見に行くこととなりました。
 予告の印象からすると「マリオが主人公でピーチが相棒、ルイージがヒロイン」といった印象を受けていましたが……すいませんでしたー!間違いなく本作は「スーパーマリオブラザーズ」の映画でしたー!!
 いやー楽しかった!もう至る所にマリオやマリオと共に時代を歩んだキャラクターたちへの愛が溢れている素晴らしい作品でしたね!

 「It’s me MARIO!」から「It's you MARIO!」へ。本作開始前に流れたCMでは、世代を問わず様々なプレイヤーが、様々なマリオを楽しんでいる様が描かれていました。ゲームの中のマリオは我々プレイヤーの分身であり、本作におけるマリオもまたプレイヤーの分身でした。
 見知らぬ世界に放り込まれながらも、離れ離れになったルイージを助けるべく、決して諦めずに挑戦し続けるマリオ。時に迷い、時に落ち込み、時に強敵を前になかなか進めない!それでも諦めなければきっと道は開ける!はじめのうちは同じ罠にひっかかっていても、その内慣れてくるとスイスイ進めるようになる!けれども、油断したらアウト!もしかしたら、短期を起こして取った無駄に見える行動が起死回生の一手になるかもしれない!……そういったゲームの「スーパーマリオブラザーズ」におけるプレイヤーの行動や成長を「何度失敗してもくじけないマリオブラザーズ」に置き換えた見事な作品だったと思います。彼らの魅力を「諦めないこと」として捉えたのが何よりも素敵ですし、何だかプレイヤーである私も褒められているような気がして嬉しくなりました。


 ルイージだって、ただ捕まってばかりではありません!「ルイージマンション」が大好きな身としては非常に嬉しいシーンがありました。マリオだけでなくルイージの魅力もしっかり伝わることからも、本作が「スーパーマリオ」ではなく「スーパーマリオブラザーズ」の映画であることを感じられますね。
 そしてピーチ姫の可愛さとカッコよさといったら!「戦うピーチ」に関しては「スーパーマリオUSA」や「スーパーマリオRPG」で経験済みなので違和感は覚えませんでしたが、思っていた以上のカッコよさを見せてくれます。特に終盤のカッコよさが半端なかったです。毎度毎度さらわれるのにも、決してか弱いからではなく、本作で描かれたように「優しさ」故なのかもしれないと感じさせられました。あとはフライパンを使ってくれれば言うこと無しでしたが、さすがに小さい子供も見に来ている中で、クッパ相手とはいえフライパンでガンゴンはまずいかなとも(苦笑。
 あ、キノピオは色々とぶっ飛んでました(笑。マリオたちと同行するキノピオが突出してぶっ飛んでますが、その他のキノピオも大概っちゃ大概……ピーチ姫が来なかったらどうなってたんですかね、あの国。

 マリオの好敵手として旅を共にするドンキーコングは圧倒的なパワーとあの曲を披露してくれた他にも、嬉しいサプライズが!しかも彼女まで!あのゲームで育った世代としては本当に嬉しかったです。
 そしてクッパはといえば……三宅健太さんの良い声でアレはズルい、ズル過ぎます!(笑。「今回のクッパは無茶苦茶強者感あって良いな!」と思ってたらアレだもの。それでいてしっかり貫禄も保っており、シリアスもギャグもどっちも出来てしまうというのが憎めない、魅力的なキャラクターでしたね。


 また、本作には様々なマリオブラザーズ要素が盛り込まれています。「うわ!ここでその姿はズルいわ!」「君らは一緒に旅しないんか……」「えぇ!?最近のマリオではソレ使ってアレになるの!?」とか、まぁ次から次へと出るわ出るわ(笑。中でも予告で出ていたマリオカート要素は見ごたえがありましたね。特に終盤のあのシーン。もしやとは思っていましたが、迫力と絶望感が凄かったです。
 そして中にはマリオと競演経験のある、あのキャラクターも意外な形で登場していました。あんなん今の子供わかるわけねーだろ!?……と思いましたが、考えてみれば最近ではSwitch Onlineで遊べますから、意外と身近な存在なのかもしれない……
 
 そして要所要所で使われる、聞き馴染みのあるBGMの数々!これがまた何とも心地よいのですが、個人的な一押しはスタッフロールの音楽が、ある時を境に……という、あの演出!まさしく「スーパーマリオブラザーズ」の映画に相応しい演出でしたね!



 とまぁ、最初は何となくの気持ちで見に行った本作でしたが、終わってみれば「スーパーマリオブラザーズ」の世界観にどっぷりと浸れた作品でした。楽しい時間をありがとうございました!あ、EDは最後まで見ましょう。


 ……なお、ビクッとさせられたシーンが、個人的には三か所ありました。一つは最早見た目が怖いううえにデカいアイツですが、残る二つは雑魚キャラのアイツら。登場シーンとEDでビクッとさせられましたね。まさか初めて出会ってから数十年後に怖さを覚えさせられることになろうとは……まだまだ楽しめるなぁ、マリオブラザーズの世界。
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「ゴーストブック  おばけずかん」を見て

2023-04-28 08:01:49 | テレビ・映画・ドラマ
 2022年に公開された映画「ゴーストブック おばけずかん」を見ました。

 「願いがかなうほこら」の噂を聞いた一樹、太一、サニーの3人が、同じ願いをほこらに祈ったその夜、彼らの枕元に図鑑坊なるおばけが「古本屋にておばけずかんを手に入れろ」と告げに現れた。果たしてそこには無かったはずの古本屋が建っており、そこから「おばけずかん」を持ち出してしまった3人と、彼らを追って古本屋に入った瑤子先生は不思議な世界に迷い込んでしまう。そこには様々なおばけと、一樹らの友人である湊がいて……といった感じの本作。


 何となく「ジュブナイル(2000年の映画)っぽいなー」と思っていながら見ていたのですが、まさか同じ監督さんだったとは……一樹の両親役として「ジュブナイル」に出演された遠藤雄弥さんと鈴木杏さんも出演されており、更にリビングにはテトラの姿も……あの映画も良かったですよねぇ……

 さて本作は映画館で予告を見た際にうっすら気になっていた作品でした。「おばけ」「少年少女」「大人」といった要素から「学校の怪談」を連想し、ガチで怖いのが来たらどうしよう……と不安になっていましたが、実際には怖さよりも親しみやすさを感じるおばけばかりで、図鑑には「でも大丈夫」と対処法が書かれていることもあり、怖さよりもワクワクの方が強かったですね。おばけを図鑑に封じる過程も、程よいハラハラとほのぼのとした感じがどこか心地よかったです。
 ラスボスはこれまでに登場したおばけたちとはけた違いの存在感を発揮していますが、あくまでも「試練」の一環であるからか、話す時間を与えてくれたり、元の世界に帰る選択肢を用意してくれたりと、割と話の分かる存在だったなと。

 個人的にお気に入りだったのは、太一と瑤子先生のやり取りです。子供ならではの遠慮のない発言と、それに対して大人というより年の離れたお姉ちゃんみたいな気安い感じの返答。この2人の関係良いなぁと思いながら見ていたら……一樹と湊ともども、最後に見たいものを見せてくれました。お年寄りと仲が良いためか、どこか含蓄のある言葉を発するサニーも良いキャラクターでしたね。雲梯の時にはこちらの想いを代弁してくれましたし。

 登場するおばけが思っていたよりも少ないのと、意外性という点では物足りなさを覚えますが、一方でシンプルで分かりやすい物語や言葉はスッと心に入ってくるのは良いところかと。
 大切な友達のため、大事な願いのために命を懸ける中で少年少女は少しずつ大人になっていき、大人もまた精神的に一歩成長する。少し寂しく、それでいて希望のあるラストも含めて良い雰囲気の映画でした。
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「コードギアス 復活のルルーシュ」を見て

2023-04-25 07:45:53 | テレビ・映画・ドラマ
 2019年公開の映画「コードギアス 復活のルルーシュ」を視聴しました。

 劇場三部作から続く本作に関して、公開当時は「ゼロレクイエムで奇麗に完結したのに、復活させる必要ある?」と疑問に感じたため、特に見たいとは思いませんでした。で、最近1期・2期が再放送されていたこともあり、ようやく重い腰を上げて三部作共々視聴となりました。

 てっきり終盤の窮地に「違うな。間違っているぞ」と発しながら現れるものだと思っていたら、中盤に差し掛かるあたりでの復活だったことには驚きました。その分、復活したルルーシュに対するカレンやスザクらの反応や、ナナリー奪還に際してコーネリアらとも正面から手を組んだり、決戦前夜に扇とヴィレッタの結婚式の動画を微笑ましく見つめるなど、どこか穏やかな雰囲気を身に纏ったルルーシュの描写は良かったです。元々ナナリーを想う優しいお兄ちゃんですから、こっちが本来のルルーシュなのかなとも思ったり。

 対立するジルクスタン王国のトップであるシャムナのギアスも、戦いにおいてはこの上なく厄介な代物。それを如何にして破るか?というのは見所だとは思いますが、ただ、初戦以降ルルーシュの策が次から次へと対応されていくのはハラハラ感もある一方で、若干盛り上がりに欠けていたようにも感じてしまいました。特にナイトメア戦はルルーシュ復活前後の方が見所あったように思います。でも咲世子さんが銃撃を鉄扇?らしき武器で弾く様がカッコよかったのはヨシ! 
 ルルーシュとナナリー、シャムナとシャリオ。似ているようで、過去を受け入れたうえで明日を見据えるルルーシュと、過去のやり直しを求めるシャムナとでは決定的に違う様も描かれていたかと。

 そして「やっぱナナリーのルルーシュへの想いは胸を打つなぁ……」と思っていたものの、正直どこか物足りなさも覚えていたクライマックス。ですが、最後の最後にC.C.が見せたあの表情!あの表情だけで十二分に満足できました。良かった、本当に良かった……


 といった感じで、ナイトメア戦は物足りませんでしたが、思っていたよりは「復活」に納得できましたし、何なら本編から繋がっていてもおかしくないかな?と感じられた作品でした。
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「コードギアス 反逆のルルーシュ」劇場版三作品を見て

2023-04-21 07:34:55 | テレビ・映画・ドラマ
 2017年から2018年にかけて公開された「コードギアス 反逆のルルーシュ」の劇場作品「Ⅰ 興道」「Ⅱ 叛道」「Ⅲ 皇道」を視聴しました。

 「興道」は1期でランスロットのパイロットがスザクだと判明するあたりまで、「叛道」は「土の味」の手前まで、「皇道」は2期最終回までがそれぞれ描かれていました。

 基本的にはテレビシリーズの総集編ではあるものの、シャーリーの生死やガウェインの入手経路、黒の騎士団にゼロの正体が明かされる場面など、テレビシリーズとは異なる展開も描かれています。となればユフィも生存か!?と思いましたが……まぁ、あそこが変わるとスザクやニーナ周りが大きく変わりそうですしね……
 特に印象的なのは「叛道」後半の2期パートですね。記憶を改ざんされたルルーシュ視点ではなく、主にスザク視点で大まかに振り返る形となっていました。これはこれで面白いなとは思ったものの、2期序盤で好きな「スザクがナナリーを利用して、ルルーシュの記憶が戻ったか否かを確かめる」シーンが無かったのは残念でしたね。あの手段を選ばない感じが好きだったんだけどな……

 今回は「皇道」から続く「復活のルルーシュ」を見るための視聴でしたが……まぁシャーリー生存以外は、テレビシリーズ視聴後に直接見ても良いのかな?とも。仕方ないとはいえ、割と駆け足気味でしたしね。ですが、やはりギアスは面白い!C.C.好き!と改めて感じられる三作品でもありました。ナナリーの悲痛な叫びはいつ見ても胸に響きます……
 2期の終わり方も好きなため、正直「復活」と聞いて首をかしげてしまいましたが、果たしてどうなることやら。

 ということで、復活の視聴に続きます。
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「舞いあがれ!」第14週以降を見て

2023-04-20 06:06:43 | テレビ・映画・ドラマ
 3月末まで放送されていた朝ドラ「舞いあがれ!」。第14週からの感想は書いていませんでしたが、毎日欠かさず見ておりました。

 舞と貴司の恋愛模様、事件を契機に憑き物が取れたかのような顔を見せた悠人、祥子さんを岩倉家に招くにあたっての覚悟などなど、人間関係については面白く見させていただきました。
 「どんな苦境にあっても諦めない心」「常に新たな夢に向かうチャレンジ精神」「人と人との繋がりの大切さ」。舞と彼女を取り巻く多くの人々からは辛い世の中にあっても懸命に出来ることを探し、手を取り合って道を切り開こうとすることの素晴らしさが伝わってきました。

 一方で、物語の着地点は個人的に期待していたものと異なっていたのも事実です。やはり第1週の冒頭で描かれたように、飛行機のパイロットとして活躍する舞が見たかった!というのが本音ですね。正直、会社が再び軌道に乗ったらパイロットになるものだと思ってました。
 また、定期的に夢が変わっていくのはチャレンジ精神の表れとも捉えられる一方、夢に一区切りがつくたびに新たな展開を迎えるというのはどうも落ち着かない感じがするといいますか、見ている側としては「結局どこに落ち着くの?」と不安に感じていました。
 あらかじめ「こういう物語です!」と知ったうえで見ると、異なる感想を抱くのかもしれませんが、リアルタイムであっちこっちに行かれるとワクワクよりも困惑が先に来てしまいました。特に「こんねくと」の立ち上げ以降、仕事の話はそこまで楽しめなかった、というのが私の感想です。悪くはないんだけど、面白いかと言われると……うーん……

 ともあれ、かなり久々の朝ドラ。何だかんだ言いましたが楽しませてもらいました。ありがとうございました!

 また、現在放送中の「らんまん」は録画こそしていませんが、一応見ています。割と面白いな……志尊さん!?
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「グリッドマン ユニバース」を見て(4回目)

2023-04-15 07:15:39 | テレビ・映画・ドラマ
 最早週刊「グリッドマン ユニバース」と化しつつある今日この頃。4回目見に行ってきました。

 公式Twitterでも追加キャストや新ヒーローの情報が順次公開されつつあるので、今回はそれらに少しだけ触れます。まだ見ていない、映像ソフトで見る予定、ネタバレが嫌いという方はご注意ください。






 
 というわけで、まずはグリッドマン・ユニバースファイター!……普段は真ん中より後方の列で見るのが好きなのですが、今回は前方の列で視聴しまして。このユニバースファイターの登場シーンが視界いっぱいに広がった時は、4回目だというのに感嘆の声を漏らしそうになってしまうほど感動しました。良いよね、ユニバースファイター……

 そんなグリッドマンたちの新たな形態として登場するのが超竜王合体超人ローグカイゼルグリッドマン!合体に至る流れが最高過ぎて、初見では正式名称をちゃんと聞き取れませんでした(苦笑。巨大な剣や両肩のドリルが目を引きますが、個人的に一番驚かされたのは接近戦でのとある武装です。あの戦い方はローグカイゼルグリッドマンを象徴するものであり、とあるグリッドマンオタクに対する強烈なアンチテーゼだったかと。
 そしてフルパワーグリッドナイトも見逃せません!クライマックスにおけるあのセリフが最高にカッコいいですし、ある意味では「やり返した」形となったのが印象的です。あらゆる要素がこれでもか!と詰め込まれている本作ですが、個人的にフルパワーグリッドナイトはその極致かなと。いやだって「それが出来るならアレも出来るよね?」という想像をあんな形で見せてくれるとは思いもしませんでした。「戦いの最中にどんどん分離していって、マトリョーシカ的な攻撃を繰り出す」という演出になるのかと思っていたら……合体を保っていた意味をちゃんと持たせるのが凄いわ……


 続いて装いを新たに新世紀中学生の一員となったガ……レックスさん!サングラスがこれまた似合ううえに、蓬との会話においては「ガウマ」であることを改めて意識させる小道具としても使用されているのがポイント高かったですね。裕太たちとの初対面においても「一見怖そうだけど気の良い兄ちゃん」というのを短いやり取りだけで十二分に感じさせてくれます。あそこの安心感大好き。
 そんなレックスさんの想い人である「ひめ」も登場。彼女の登場によって「レックス」という名前に重みが増すのがまた良いんだこれが……

 アンチ&怪獣少女の組み合わせは、お馴染みのようで新鮮な並びでした。個人的にアンチが怪獣少女に敬語を使っているのがポイント高いです。また、幼い見た目に反して事情通という頼もしさが魅力的な怪獣少女に関しても、あのささやきと独特な笑い声をぜひ劇場で聴いてもらいたいです。
 また、どこかで見たような外見をしているサウンドラス(バトルモード)に関しては……初見時は何が始まったのか理解できませんでした(笑。
 

 そして帰ってきた新条アカネ&アレクシス・ケリヴ(ニューオーダー)!
 怪獣優生思想のような衣装に身を包んだアカネ。怪獣優生思想は腕章の本数が操る怪獣のタイプを表していたそうですが、アカネの場合は……
 一度は去ったはずの彼女やアレクシスが何故帰ってきたのか。その目的は何か。戦いの果てに得たものはなにか。アカネととある人物の再会シーンは、本編を彷彿とさせつつも、その言葉にはどこか温かみが感じられる……という最高のシーンとなっています。
 

 また、特に名前のあるキャラクターではなさそうなのですが、裕太がチケットを買うシーン、屋上でディモルガン出現を目撃するシーンなどにおいて、ピンクのツインテールの女の子?が目に留まります。明らかに他の登場人物とは異なる雰囲気を感じたのですが、彼女も今回の一連の騒動の被害者だったのでしょうか……?

 
 そんなこんなで4回目でした。あー楽しい!
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「JAWS ジョーズ」を見て

2023-04-11 08:00:55 | テレビ・映画・ドラマ
 1975年に公開された映画「JAWS ジョーズ」を見ました。

 サメ映画自体は「ディープ・ブルー」や「シャークトパス」「シン・ジョーズ」を見ていましたが、本作の視聴は今回が初でした。
 ……いやー怖かったですね!しかも単に怖いだけではなく、恐怖が少しずつ形を変えながら迫ってくるのがなお怖い。最初は女性が訳も分からぬまま犠牲となったものの、観光客誘致のためにと海岸を閉鎖しない市長らのような無理解への恐怖。事態の深刻さに比例して、姿は見えずとも増していくサメの存在感と恐怖。そして終盤では巨体を武器に主人公であるブロディらに迫って来るという視覚上の恐怖……

 個人的に印象的だったのは、夜、桟橋にてサメの確保に挑んだ男性二人組のシーンです。サメが餌に食らいつくと鎖で繋がっていた桟橋は崩壊。そして桟橋の残骸が、まるで意思を持つかのように陸へと急ぐ男性へと向かっていく……壊れた桟橋をあそこまで怖く見せられるのか!と驚かされました。あのシーンの怖さといったら、言葉では表しきれないほど、格別なものでしたね。その後、残骸は何事も無かったかのように漂っているのもまた印象的です。
 また、時に「出るぞ出るぞ…!」的なBGMと共に出てくることもあれば、何の前触れもなく、さも当然のようにヌルっと現れるサメがマジで怖かったです……

 サメそのものの恐怖に加えて、理解を得られないことへのもどかしさ、ようやくサメ退治に動き出したもののチームワークには今一つ欠けていることへの不安、和解したかと思えば我が強すぎるが故に衝突は避けられない……と、人間側の描写もある意味では恐怖を感じることが多く、最後の一瞬まで気が抜けず、終始見入っていました。

 間もなく公開50年を迎えようとしていますが、色あせない恐怖を感じさせてくれる名作でした。久々に「ディープ・ブルー」も見たくなってきましたね。
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