ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
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43回目の高校生クイズを見て

2023-09-09 07:22:04 | テレビ・映画・ドラマ
 というわけで今年も高校生クイズの時期がやってきました。

 43回目、40周年となる今回のテーマは「日本の未来を変える最強頭脳!」……あー、はいはい、いつものですね……毎年言ってますけど、もう体力と時の運要素は追加され無いんですかね……こういう形式の高校生クイズへの出場を目指している方もいるから簡単に形式をガラッと変えるのは難しいでしょうし、出場される高校生の努力や熱意を見ていると、これも一つの青春の形ということは理解しているつもりです。
 ただ、これを高校生の私に見せたとして「出てみたいなぁ」と思ったかと言われると……こんなハイレベルな戦いを見せつけられては「無理!」とハナから諦めてしまったでしょうね(苦笑。運要素が絡まない限り勝てる気がしません。「じゃあもう歴代の優勝校だけ集めればいいじゃん」とか思ってしまいそうです。

 今年は初っ端から16校。個人出場を認めて裾野を広げるのは良い試みだと思いましたが、一方で都道府県代表無しの16校に絞るってのはどこか矛盾している気がしなくもなく。また、準決勝に出場する学校以外は殆ど触れられなかったのも寂しいところ。まぁテレビ番組だから仕方ないといってしまえばそれまでですが、問題の解説や導入を減らして高校生の背景に注目してあげても良かったのでは?とも。

 で、クイズについては、視聴者に答えさせる気がないであろう超難問を出題している頃と比べれば、正解は出来ずともそれに近い解答が出来そうな問題があったのは良かったと思います。計算問題の前提条件を一瞬しか見せなかったのは、視聴者にも解いてもらうつもりが無いからですかね?
 それでも、やはり高校生がわちゃわちゃ楽しんでいる姿も見たいなぁと改めて思わされた43回大会でした。


 ところで、優勝の感動で流されていますけど、最終問題の解答がパーフェクトって相当に凄いのでは?そこ深堀するべきでは?
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出会いはビデオ

2023-08-08 06:40:38 | テレビ・映画・ドラマ
 先日金曜ロードショーで「もののけ姫」が放送されていました。

 最近ではネタにされがちな「我が名はアシタカ!」、ヤックルと仲直りしようとする様がかわいいサン、アシタカ大好きなヤックルなどなど魅力的なキャラクターと、トトロとはまた違った懐かしさと言いますか、自然の雄大さを感じさせるBGMなど、いつも何度でも視聴したくなる作品ですね。

 そんなもののけ姫と私の出会いはビデオでした。当時は自分の足で一人きりで映画を見に行くなんてことは出来ず、親に連れて行ってもらうのが常。故にもののけ姫も初視聴は借りてきたビデオだったと記憶しています。近所で夏祭りが開かれている日、友人たちと一緒に見たっけなぁ……
 また、ビデオで見た作品といえばタイタニックもそうですね。まさかのビデオ二本立てには驚かされましたし、今思うと隣に家族がいたとはいえ、あの年頃でよく長時間視聴したものだなと。当時見ていた映画といえばゴジラ、コナン、ポケモンなど、1時間半から2時間程度の映画。そこから更に30分以上も長い映画を見ていられたってことは、やはり子供をも引きつける魅力を持ついい作品だったからなんだろうなと。

 映画は映画館で見るからこそ味わい深いものもありますが、家で見た作品にもそれ相応の思い出は宿るもの。むしろ家であーだこーだ言い合いながら見るのもまた一興だと感じた今日この頃でした。
 あぁ、でもボロボロ泣ける作品は一人で見たいですね。未だに私史上一番泣いた映画である「帰ってきたドラえもん」がテレビ放送された時には、親に泣いているのを気づかれないように必死でした(苦笑。
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やはりナウシカがわからない

2023-07-11 07:44:36 | テレビ・映画・ドラマ
 というわけで久しぶりに「風の谷のナウシカ」を見ましたが……その前に現在の私のジブリ作品への好感度をざっくり挙げますと

 大好き:トトロ、ラピュタ、耳をすませば、もののけ姫、千と千尋の神隠し
 好き :紅の豚、ぽんぽこ、山田くん、猫の恩返し、コクリコ坂
 普通 :魔女の宅急便
 微妙 :おもひでぽろぽろ、ハウル、ゲド戦記、ポニョ、アリエッティ、マーニー
 未見 :火垂るの墓など

 といった具合です。微妙勢は大体一回見てそれっきり、魔女宅は面白いんだけれども後半割と心が辛いので毎回は見ない、好きは放送されたら見る、大好きは何度でも繰り返しみたい……そんな感じです。「火垂るの墓」は親が「見れない」と言っていたので私も未見です。

 そんな中でナウシカがどこに食い込むかと言われると……どこなんですかね?(汗。
 今回改めて二回視聴しましたが、間違いなく微妙ではないにしろ、好きと普通の間をウロウロしている感じです。幼い王蟲を酸の湖に入れさせまいとする時のナウシカのシーンや、クシャナの再来を機に野心をすっぱり割り切れるクワトロの位置取りの上手さとか、割と好きなシーンもあるにはあるのですが、全体的に何とも言葉にできない、妙な物足りなさを覚えるんですよね。あとは誰に感情移入して見れば良いのか分からない的な……?我がことながらよくわかりません。

 結論としてナウシカは現状「保留」です(苦笑。何だろうなぁ、この感情。
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「異動辞令は音楽隊!」を見て

2023-07-10 08:01:07 | テレビ・映画・ドラマ
 2022年の映画「異動辞令は音楽隊!」を見ました。

 本作の主人公は刑事一筋30年、多発するアポ電強盗の調査にあたっていた昔気質の刑事・成瀬。彼はコンプラ違反等により音楽隊への異動を命じられてしまうことに。

 当初はギラギラしていた成瀬が、音楽隊に異動しただけでそう簡単に変われるわけもなく。本作ではトランペット奏者の春子とのセッションという音楽による変化のみならず、彼女との会話や、亡くなった夫や別れた成瀬の妻の帰りを待ち続けている成瀬の母親の描写が成瀬の変化に大きく関わっています。
 春子に昔語りをしたり、母親に現状を理解させようと語気を強めていた成瀬自身こそが、今を見つめることが出来ていなかった……この点をわざわざ言葉にしたりはしないため説教くささは抜けているものの、初見では正直変化のきっかけがやや分かりづらく感じました。

 個人的に印象的だったのは、成瀬がほこりをかぶっていた和太鼓を叩くシーンです。
 何故幼い自分に太鼓を叩かせたのかと母親に問うても、帰らぬ夫を待ち続ける母親は答えてくれない。太鼓を叩いても、あの頃にも、刑事にも戻れるわけではない。むしろ演奏する自分を見守ってくれていた母親を思い出し、より一層胸が苦しくなったようにも感じられます。ほこりが被っていたとはいえ、大事な思い出が詰まった太鼓を投げ捨ててしまったことへの負い目もあったでしょう。それまで気丈であり続けた成瀬が初めて見せた、彼が抱え込んで来た寂しさや辛さなどが詰まっている良いシーンだったと思います。
 また、この時投げ捨てた太鼓をきちんと拾っているあたり、人間そう簡単に過去を捨てることなんて出来ないということも感じられました。

 刑事と音楽隊、それぞれにしか出来ない仕事がある。互いに力を、呼吸を合わせて一つの音楽を奏でることで、それはより素晴らしいものとなる。一人じゃできないことも、仲間がカバーしてくれれば大丈夫。音楽隊への異動を通して、今の自分に出来ることは何かを見つめることや、仲間と呼吸を合わせることの大切さが描かれていた作品でした。
 割と好きな部類には入りますが、視聴前は「刑事版スウィングガールズ」を想像していただけに、アポ電強盗の不穏な雰囲気や家庭内のトラブルなど、見ていて心が苦しくなるような場面もそこかしこにあって、視聴前の印象とのギャップに驚かされた作品でもあったなと。
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週5でチャングム

2023-06-28 07:14:34 | テレビ・映画・ドラマ
 現在BS日テレで再放送中の「宮廷女官 チャングムの誓い」が大詰めを迎えております。月~金と週5話ずつ放送されているので、全54話でもあっという間の終盤です。でも序盤見逃したので、もう1回やってくれませんかね(笑。

 以前書いたとおり2006年頃に見てはいたものの、久々に見ると新鮮な驚きが随所にありました。

 中でも特に驚いたのは医女編における先輩・ヨリの存在です。最初は「見習いであるチャングムたちの意見も聞いて精進しようとする立派な先輩」という印象だったのですが、話が進むに連れてチャングムをあの手この手で貶めようとしてくる強敵になるとは夢にも思いませんでした。料理人時代にも嫌がらせはあったものの、近くにハン尚宮やヨンセンなどの理解者がいました。が、ヨリは周囲からの信頼も厚く、下手に反論すればチャングムの方が追い込まれてしまいます。
 普段は温厚なチャングムも我慢の限界。ヨリに怒りを顕わにしたものの、傍から見ればチャングムがヨリに辛く当たっているように見える構図……それを目撃したのがチャングムの師の一人・シン先生というのが何とも辛かったです。そして疫病?発生時におけるヨリの行動は言うまでもなく。どんどん孤独に追い込まれていき、心を折られそうになるチャングムは見ていられませんでした。まぁ、そこから逆転するからこその楽しさというのもありましたし、ヨリの意外な素性も明らかになった時の驚きも楽しめました。

 また、序盤からチャングムや師匠ハン尚宮と対立していたチェ尚宮の最期は印象的でしたね。
 一族を重んじ、地位に執着し、囚われの身となってもその目は死なず、絶体絶命の状況に陥っても毅然とした態度で状況を打開しようと試みたチェ尚宮。苛烈に生き続けた彼女の末路は、どこか寂しさや儚さが残るものでした。様々な敵を作り、葬り続けたチェ尚宮ですが、最初に手にかけてしまった人物がよりにもよって……だっただけに、ここで引き返したら彼女を殺した意味すら失われてしまうと考えてしまったからこそ、ああも苛烈だったんだろうなと。
 ハン尚宮とは対立こそすれ、最後は共に弟子を助けようと試みるなど、同じ志を抱いたところもあったでしょうに……最後に彼女の脳裏によぎったのが幼い頃の楽しい記憶だったのは、彼女も戻れるものなら戻りたいと、ずっと願っていたのかなって……そんなチェ尚宮がいなくなったことを寂しく思う人物の一方で、決して許されないことをしたと怒りを顕わにする人物も描写されたのは好印象でした。如何に最期が寂しいものだったとしても、それで彼女の行為を美化してはならないのだと認識させられましたね。

 あとは……時代や場所が影響しているのかもしれませんが、それぞれが真意を胸にしまってしまう場面が多々あったなと。言いたくても言えない。下手に何か言えば地位や命に関わってしまう。それが例え今の価値基準から考えれば正しいこと、真っ当なことに思えても、劇中ではそれが許されない。
 それはチャングムに限らず、王様も同じこと。現在は王様が自身の意思を貫こうとしても、部下や母(皇太后)からの誤解や反発を受けてしまい、思うようにいかないもどかしさも描かれています。

 自身の誓いを果たすには、一人では成しえず、様々な人々の協力や理解を得ることが大切。しかし正しいことを貫くのは難しく、目の前には権力や常識、慣例が立ちはだかる。そうした中で如何に理解者を得て前へと進んでいけるか……そういったことが描かれていた作品だと感じました。
 残り2話。堪能させていただきます。


 ……しかし、1日1話ずつ見ていると、主題歌の脳内ループの機会も増えますねぇ……家事をしながらつい口ずさんでしまいます(苦笑。
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何故だかナウシカ

2023-06-20 08:21:11 | テレビ・映画・ドラマ
 トトロ、ラピュタ、耳をすませば、もののけ姫、千と千尋の神隠し、猫の恩返し。ここら辺の作品は金曜ロードショーで放送されるたびに見たくなるジブリ作品です。

 その中にいつまで経っても含まれないのが「風の谷のナウシカ」。これまで何度も放送されていたかと思いますが、最後まで見たのは恐らく1、2回程度。最初と最後以外全くと言っていいほど話の流れを思い出せません。
 もののけ姫や千と千尋の神隠しに比べて放送時間が長いわけでもなく、ゲド戦記やポニョのように話についていけなくなってしまうわけでもない。ただ、何度見ようとしても放送開始1時間程度、22時ぐらいには中断してしまうんですよね……つまらないわけではないのに、何故。私が嫌いなあの作品も何だかんだ最後まで見たというのに、何故こちらは見られないのか……

 幸い、7月7日の金曜ロードショーで放送予定とのこと。果たして何が理由なのか、今ちゃんと見たら一番のお気に入りになるんじゃないか。そんな期待も込めつつ視聴したいと思います。


 ……しかし、あの映写機をカタカタと回すおじさんって「フライデーおじさん」って言うんですね……
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「ONE PIECE FILM RED」を見て

2023-06-12 07:47:20 | テレビ・映画・ドラマ
 2022年に公開された映画「ONE PIECE FILM RED」を見ました。

 CMでは劇中歌「新時代」と共に楽し気な雰囲気が前面に押し出されていたのに対し、ウタの計画が狂気じみていたことから、雰囲気の違いに驚かされる作品でした。似たようなところだと「オマツリ男爵と秘密の島」も楽し気な名前とは裏腹にぶっちぎりのホラーがお届けされましたが、中盤以降はホラーと化すあちらとは異なり、不気味な雰囲気は若干残しつつも盛り上がりを感じられる展開になっているという大きな違いがあったかなと。

 ネタバレである程度知っていたとはいえ、ウタは言葉だけでは伝わり切らないほどに色々な要素が詰め込まれたキャラクターでしたね。ルフィの幼馴染であり、シャンクスの娘。それだけもう個性が強いのに、力に物を言わせる敵とは異なり、効果も発動条件も最強クラスの能力を引っ提げての参戦。可愛い!カッコいい!歌が凄い!……と、とにもかくにもウタが前面に押し出されています。

 正直最初のうちはいくらゲストキャラクターとはいえ、あまりのウタ推しっぷりに少々辟易していました(苦笑。
 麦わらの一味の活躍がなかなか描かれず退屈していたものの、ウタの能力や計画が明かされ始めてから少しずつ持ち直して、視聴後はそこそこ満足のいく作品だったという感想に落ち着きはしましたし、優しさや責任感の強さ故に暴走し、後に引けなくなってしまったウタの狂気の描写は個人的には好きですが。
 立ちはだかる敵としてのみならず、救うべき家族としても描かれていることもあり、「ウタを好きになれるかどうか」で評価が大きく変わりそうな作品だなといった印象を受けます。
 
 その他印象的だったのはウソップ周りの描写ですね。あの時以降音沙汰無いなーと思っていましたが、まさかここで回収されることになろうとは。最初はワンテンポ遅れていたのが段々と息があっていく描写が溜まりません。こちらでもまた「家族の物語」が展開されていました。
 ラストは何度となく聞いたあの言葉で締めくくられましたが、ここまでの物語を見た後だと受け取り方が違ってくるのが面白かったです。

 といった感じでFILM REDでした。

 なお、この後久々に「オマツリ男爵と秘密の島」を見ましたが、いつ見ても異色感極まってんなぁ……
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アニメ映画「リトル・マーメイド」を見て

2023-06-07 07:30:55 | テレビ・映画・ドラマ
 金曜ロードショーで放送されたディズニーのアニメ映画「リトル・マーメイド」を見ました。本作は今回が初見だったのですが……人魚姫が題材だったことを今更ながらに知りました(汗。
 
 人間の世界に興味を抱く人魚姫・アリエルは、ある日助けた人間の王子・エリックに一目惚れ。彼に会うべく、父・トリトンの制止も聞かず、魔女アースラの手によって声と引き換えに足を手に入れたアリエルはエリックに会いに行き……と、後半アリエルは声を発することが出来なくなるのですが、それでも彼女の愛らしさが十二分に伝わってきました。
 そんなアリエルが惚れ込んだエリックがとにかくイケメンすぎる……!足を手に入れたアリエルと出会った際、自分を助けてくれた幻の女性ではないと誤解しつつも、彼女を気遣う優しさに始まり、幻の女性ではなく現実のアリエルを想いを定めるシーンなどなど、とにかく好青年っぷりが際立っていました。アースラが化けたバネッサと結婚させられそうになった際も、エリックが操られている描写がなされているため「幻の女性が現われたらアリエルからコロッと乗り換えた」といった軽薄さも感じさせない展開になっているのが良いですね。

 また、エリックや彼の周囲の人々もみな初対面のアリエルに対して好意的だったのも印象に残りました。彼女の身なりや、フォークやパイプの使い方を知らないことを理由に結婚相手に相応しくないなどと非難するものは誰一人おらず、「幻の女性を追うより、温かくて優しい、現実の女性が目の前におりますよ」と優しくエリックの背中を押してくれるほど。悪役としてアースラが存在している以上、人間側にも敵を作ってあーだこーだやっていては蛇足になると判断されたのでしょうか?

 トリトンもアリエルに厳しく当たってはいたものの、それも大事に想うからこそ。各々が大事なもののために行動する勇気と優しさ、愛情が感じられる素敵な作品でした。想像以上のハッピーエンドにも満足です。


 さて、本作が放送されたのは、今週金曜日から実写版が公開されるから。アニメ映画を見た後だとどうしてもアリエルに違和感を覚えてしまいますが、まぁ作品の本質が変わっていなければ良いのかなとも……ほー、歌唱シーン公開ねぇ。どんな感じ……
 セ、セバスチャン!?どうしたセバスチャン!?お前ほぼ普通のカニじゃねーか!目が逆に怖いんだが!?正直その他の海の生き物もリアルっぽくて、美しさよりも怖さを感じてしまいました(汗。
 
 (公式サイト確認中)エリックはちょっと濃い目のイケメンだなー。おー、アースラとトリトンの再現頑張ってんなー。これ再現するんなら、アリエルもアニメに近づけても良かったんじゃね?でもそれだと「アニメで十分」ってなるから難しいわな。
 ……スカットルがイケメンになってるー!?あのとぼけた感じはどこへ…………お、おいフランダー、どうした!?アニメでは黄色くてふっくらしていたのに、めっちゃほっそりしてる……これがリアルなのかもしれませんが、こういうリアルさは正直求めていないっていうか……

 デフォルメっていうか、ファンタジーって大事だったんだな……アニメ映画は思っていた以上に気に入ったので、実写版も見に行っても良いかなと思ってましたが、海の生き物がちょっと怖いので考え中な今日この頃でした。
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「シン・アナコンダ」を見て

2023-05-24 08:12:47 | テレビ・映画・ドラマ
 2021年の映画「シン・アナコンダ(原題:MEGA BOA)」を見ました。アナコンダ1~4まで見た身としては、見ておかないといけないのかなって……

 本作の主な登場人物は島に岩面彫刻(ペトログリフ)の撮影をしに訪れた博士一行と、彼らより先に島で密漁と思しき行為をしていた二人組の傍ら・ホアキン。ペトログリフ撮影に出発しようとした朝、博士が毒グモに噛まれてしまったため、一行はホアキンの案内で毒の進行を遅らせるという蘭を採取すべく島の奥へと進む。しかしそこには巨大なアナコンダの姿が……

 まぁ、タイトルに「シン」と入っている時点で嫌な予感はしていました(苦笑。それでも到着日の夜、博士たちのキャンプにホアキンがやってきた際の、不穏な空気と緊張感は結構好きです。
 ただ、その後は……一番経験豊富なはずの博士がうっかりミスで毒グモに噛まれる、蘭を採取しに向かった一行は基本意見が合わず右往左往、一番頼りになるのが一番やらかしそうだったホアキンという展開が待っていました。特に博士の容態は鎮静剤があったにせよ割とリラックスしていましたし、終いには痛みを堪えつつも歩き出すという……本当に命の危機なのかと疑ってしまうほどでした。
 博士と一緒に来たメンバーもホアキン抜きでは殆ど役に立たず、最後の最後にようやく一矢報いるぐらい。元より蛇退治専門のメンバーでは無かったにせよ、ホアキンと別れた後にあーだこーだ言い合って結局何も得られないままホアキンの元に戻るってのが空しすぎる……いてもいなくても大して状況は変わらなかったように感じます。

 で、ホアキン。キャンプに姿を見せた際には怪しげな匂いが漂っており、翌朝の博士が毒グモに噛まれた一件も、当初は一行を無理やり蘭採取に連れていくために彼が仕掛けた罠という可能性を疑っていました。しかし蓋を開けてみれば、彼の目的はどこまで行っても相棒を喰らった巨大なアナコンダへの復讐。博士が噛まれたのは彼のせいではなく、都合よく一行を自身の復讐に巻き込むことが出来た、といった感じでした。
 そんな彼の目的を知った一行が非難するシーンがありますが、そもそも巨大アナコンダと対峙せざるを得なくなったのは、博士のために蘭が必要だったから。仮に蘭採取に出かける前に巨大アナコンダがいることを話していたとしても、一行は博士のために向かわざるを得なかったでしょう。言わなかったホアキンにも非があるとはいえ、一方的に彼を責めるのも何か違う気がしてなりませんでした。
 銃で脅すなどの行為はせず、罵声を浴びせることもなく。復讐者かつ密猟者と思しき彼ですが、何だかんだで本作で一番まともで頼りがいのある人物でした。


 とまぁ、ホアキン周りは意外性があったものの、全体的にはイマイチですね。特にアナコンダは人間と対峙する時は長いしデカいけど、木に纏わりついている時は長いけど小さく見えるなど、サイズが良く分かりませんでした。また、あれだけのサイズの蛇が移動するのであれば、もっと音がしても良さそうなものであり、重量感が欠けていたようにも思えます。
 その他、博士たち一行を悪天候の中迎えに行こうとするパイロットの描写が挟まります。何やら島に詳しそうな雰囲気も漂わせているため、後半は彼も加わって蘭採取か!?と期待したのですが、出番はそれきり。一体何だったんだ……

 そんな感じでイマイチな「シン・アナコンダ」でした。何故こうもアナコンダ映画は見たくなるのだろう……
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久々チャングム

2023-05-19 08:00:42 | テレビ・映画・ドラマ
 最近BS日テレで「宮廷女官チャングムの誓い」が再放送されています。

 韓国で放送されたのが2003年から2004年にかけて、私が最初に見たのは2005年から2006年ごろだったと記憶しているので、かれこれ20年近く前の作品・視聴となります。2006年11月・12月にブログに「本編見たよ」「総集編見たよ」的な記事を書いていましたが、それをはっきりと覚えている方は私含めていないと思います(笑。


 亡き母の想いを継ぎ宮廷料理人としての道のりを歩むチャングムと、彼女を厳しくも温かく見守るハン尚宮(サングン)、彼女らのライバルとして立ちはだかるチェ尚宮やクミョンの画策、クミョンから想いを寄せられつつもチャングムと親しく接するチョンホといった主要登場人物のドラマは今なお色あせることのない面白さを味わわせてくれます。
 現在はハン尚宮とチェ尚宮、どちらが最高尚宮(チェゴサングン)の地位に就くかの勝負が一段落したところ。チャングムの進言でハン尚宮が大切な人物の死から立ち直り、新たな一歩を踏み出し始めた矢先である一方、チェ尚宮らが脅威の粘りを見せております。幾度も煮え湯を飲まされながらどうにか切り抜けようとするしぶとさたるや。チャングム側のみならず、ライバル側がどう苦難を乗り切ってしまうのかも見所の一つですね。

 如何せん最後に視聴したのがかなり前なので、ストーリーの大半が頭からすっぽ抜けており、相関図を確認しても「誰だっけ?」となってしまいますが、それがかえって新鮮な驚きと感動をもたらしてくれています。
 料理人として大事なことを学ぶ者と料理を地位を得るための道具とする者、不正を正そうとする者と私服を肥やそうとする者、権利にしがみつこうとする者……様々な思惑が入り乱れるチャングムの物語も間もなく折り返し地点。今後も楽しませていただきます。


 なお、主題歌?が耳にこびりついて離れない感覚も20年近くぶりに味わっております(笑。あのメロディー、妙に耳馴染みが良いんですよね。
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