ひびレビ

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仮面ライダー555 第17話

2019-08-12 08:06:22 | 仮面ライダーシリーズ
仮面ライダー555 第17話

 オルフェノクへの同情から、ファイズとして戦えなくなってしまった巧。真理と啓太郎に事情を話すことも出来ず、ますますその立場を危うくしていく。
 一方の木場もまた、かつての恋人の兄・森下義正に真相を告げられずにおり、バッティングセンターで再会した2人は互いに「話せるようなことでもないし、話してもしょうがない」という悩みを抱えていた。

 そんな折、巧のもとにはオルフェノク出現の報が、木場のもとには森下から信じられないことが起きたと連絡が入り・・・


感想
 真理と啓太郎は巧のことを心配しつつも、事情を話してくれないことに苛立っている。一方草加は巧の心配はしていないものの、事情を理解している・・・面倒だなぁ、この関係性。
 巧と草加の関係は最悪ですが、それでもオルフェノク出現に際して啓太郎に「草加さんにも連絡した方がいいかな」と問われ、即座に「あぁ、そうしとけ!」と返答するあたり、彼のカイザとしての実力は認めている感じなんでしょうね。

 さて今回は巧復活回。結花との出会いからオルフェノクに同情するようになってしまい、フライングフィッシュオルフェノクにもトドメを刺せなかった巧。しかし今回、新たに誕生したアルマジロオルフェノクにより、次々に命が消えていくのを目撃することに。
 確かにオルフェノク1人1人にも何かしらの事情があるかもしれない。しかし、それを考えているうちに次々に命が失われていくのもまた事実。さっきまで生きていた命が、手のひらで灰となって散っていく。その事実を改めて実感してしまった巧は「俺はもう迷わない・・・迷ってるうちに、人が死ぬなら・・・戦うことが罪なら、俺が背負ってやる!」と覚悟を決めて変身!
 いやー、熱いですね!ここで「仮面ライダー555」の主題歌が流れるのが最高に熱い。乾巧の、そして「仮面ライダー555」の復活が伝わってきてとても熱い。歌詞が2番というのも、最初に決意した「夢を守る」ことに続き、新たな覚悟を決めた感があって最高に熱いですね。

 主題歌「JustiΦ's」の歌詞も、改めて聴きなおすと今回の状況とベストマッチしていますね。結花のように、オルフェノクにも人間の心を持った存在がいると信じたい。けれども、人の命を奪うオルフェノクがいることもまた事実であり、オルフェノクを疑うことをやめることは出来ない。それでも命を護るために戦い続ける。悲しい戦いの果てに待っているのは何か・・・ますます目が離せなくなってまいりました。

 フライングフィッシュオルフェノクにはクリムゾンスマッシュを、アルマジロオルフェノクにはスパークルカットを決め、無事真理たちを護ることが出来た巧。巧の復活を真理と啓太郎が喜んでいるのもまた印象的でした。


 巧が復活を遂げた一方、木場さんはといえば森下相手にホースオルフェノクになることは出来ませんでした。
 今更森下に「自分が彼女を殺した」と言ったとしても、妹への愛情というか思い込みが激しすぎるがあまり、自分にとって都合の良い事実しか信じようとしなくなってしまった森下は「勇治くんがそんなことをするはずがない」と信じなかったかもしれません。森下が硬い甲羅や盾を持つアルマジロオルフェノクになったのは、外部からの攻撃(妹に関する都合の悪い真実)から自分の身を護るためだったのかなーと。

 しかし、護るだけならまだしも、その手には刃が生成されていました。都合の悪い真実から自身を護るに留まらず、その真実を告げる者の命を奪った森下=アルマジロオルフェノクは、最早自分にとって都合のいい世界を創るために、その力を奮っているようにしか見えませんでした。
 そんな相手を止めることが出来なかった木場。一瞬ホースオルフェノクになりかけていましたが、森下がああなってしまったのには木場にも責任があること。そんな相手を止めなければならないが、今更話を聴いてくれる相手でもない。だからといって自分で手にかけることも出来ない。人の心を残している木場さんならではの葛藤でしたね・・・

 強くなければ生きていけないが、ならどれくらい強くなれば良いのか。それは誰にも分からない。そもそも何をもって「強い」と言えるのか。自分が殺した彼女の兄の暴走を止めるために、彼女の兄を殺すことは「強い」と言えるのか・・・


 そして草加のもとには3本目のベルトの情報が。デルタって結構出番後の方のイメージがあったんですけど、折り返しあたりで出てくるんですかね?
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