2000年の映画「ジュブナイル」をひっさしぶりに視聴しました。
本作はキャンプ場で坂本祐介、大野秀隆、松岡俊也、木下岬の4人の少年少女が、どこからともなく現れた小さなロボット「テトラ」と出会うところから始まる、ひと夏の青春と冒険の物語となっています。
作品自体はだーいぶ前に見たことがあるのですが、多分一度かあっても二度くらい。内容はうろ覚えな部分が多かったのですが、当時のコロコロコミックでも紹介されていた(はず)ことや、山下達郎さんが歌うED「Juvenileのテーマ~瞳の中のRainbow~」が大好きだったこともあってか、結構印象に残っている作品です。
今回改めて視聴して「轟先生と神野さんって、HR以前に共演してたんだ!」ということに気がつきました。
何のことかと言いますと、昔フジテレビ系列で三谷幸喜さん監督の「HR」という30分ドラマがありまして。私はその作品が大好きで、今でもその作品に出演されていた方を見ると、役者さんのお名前よりも役名が先に出てしまう方もいるくらいです(苦笑。
その「HR」で「轟先生」を演じていたのが香取慎吾さん、「神野美紀」を演じていたのが酒井美紀さんでして。そのお二方が「ジュブナイル」ではそれぞれ神崎宗一郎、木下範子を演じていたので、驚いた・・・という話。本編と全く関係無いのですが、それでもついつい書きたくなってしまうくらいには「HR」が好きでして・・・
ということで「ジュブナイル」の話に戻ります(汗。
不思議なロボット「テトラ」との出会いに始まり、テトラを中心としたいつもと違う夏休み、揺れ動く少年少女の恋心、大人になっても夢を忘れず研究を続ける宗一郎との出会い、オーバーテクノロジーを破壊すべく現れたボイド人との対決、未来への約束・・・いつかの夏を思い出す、夏の終わりに相応しい作品ですねぇ・・・
テトラの可愛らしさや、テトラが作り上げたロボット・ガンゲリオンに乗ってのバトルも見所ではありますが、何といっても主人公である祐介とその友人の俊也、ヒロイン・岬の淡い恋心の描写が良いんですよ。
夜遅いからと岬を送っていこうとする祐介と、それを聞いて嬉しそうな岬。けれども家が近い俊也が、自分が送っていくと言い出す、あの展開がとても良い。
俊也と岬は幼馴染であるが故に、祐介とはまた違った距離感を持っています。俊也と岬「幼い頃からの付き合いだから、男子と女子というよりも、兄弟姉妹のような感覚で遠慮なく話せる」感じが良い。加えて俊也は自分でも気づいていないけど、祐介に岬が取られそうになっているのに焦っているような感じも伝わってきて更に良い。
極めつけに、岬を見送ることしか出来ない寂しい祐介でしたが、不意に岬が振り返って手を振ってくれるのが最高に可愛くて、最高に甘酸っぱいですね!青春って良いですね!
今作における敵・ボイド人は、現在の地球にそぐわないオーバーテクノロジー=テトラの破壊と、地球の海を奪おうと計画。なのでボイド人と戦うことは、即ち地球を守ることになるわけですが、戦いに行く理由はあくまでも「岬を助ける」というのが、何とも等身大の男の子っぽい感じで好きです。
・・・とまぁ、これぐらいの年代の少年少女の恋物語は素直に「良いなぁ!」「青春だなぁ!」「頑張れ!」と応援できるのに、これが高校生ぐらいの恋愛映画(実写)になると途端に「爆ぜろぉ!」「見たくねぇ・・・」ってなるのは何でなんですかね(苦笑。
そんな祐介と岬の関係がイマイチ受け入れられていない俊也の描写も良いですし、友人2人の恋心を茶化しつつも見守る秀隆という友人関係もまた素敵。一人ぐらい、ボイド人の脅しに屈してテトラの秘密を喋ったりなんだりする登場人物いたっけかなーとか思ってましたが、そんなこともなく。
彼らの理解者として登場する宗一郎も、良いお兄さんっぷりでしたね。当初は変人として警戒されていた宗一郎が、実は自分たちが遊んでいるゲームのプログラムを作った人物だと知って、一気に仲良くなるのも何とも子供らしいなと。
今作の主役は子供たちであり、宗一郎は大人。しかし少年のように目の前の出来事にワクワクし、時に研究に夢中になりすぎて周りのことが見えなくなってしまう宗一郎は、「ジュブナイル」に相応しい「大人」だったなと思います。
また、本作には2000年ごろのアニメやゲーム作品がちょくちょく顔を見せます。祐介の部屋には「ルギア爆誕」のポスターが張ってあったり、岬がピカチュウの絵を描いたり、コロコロコミック(表紙に学級王ヤマザキ)が出てきたり、「サルゲッチュ」のゲーム画面が映ったり、PS2が結構重要な役目を果たしたり・・・と色々。PS2ってインターネット接続できたんですね・・・
ラストはどことなーく以前耳にしたドラえもんの非公式最終回を思い出す展開だったなー・・・と思っていたのですが、wikiを見てみると、実際にそれが元になった作品だと書かれており、EDクレジットにも「藤子・F・不二雄先生に捧ぐ」といったメッセージも入っている事に気づかされました。
こうして映像作品としてみると、「公式の最終回」だと言われても信じてしまうくらい納得のいくストーリーだよなぁ・・・と改めて感じます。
そんな感じで久々に見た「ジュブナイル」。楽しかったです。あぁ、HRも見たくなってきた・・・3巻と4巻どこに売ってるんだろうなぁ・・・
本作はキャンプ場で坂本祐介、大野秀隆、松岡俊也、木下岬の4人の少年少女が、どこからともなく現れた小さなロボット「テトラ」と出会うところから始まる、ひと夏の青春と冒険の物語となっています。
作品自体はだーいぶ前に見たことがあるのですが、多分一度かあっても二度くらい。内容はうろ覚えな部分が多かったのですが、当時のコロコロコミックでも紹介されていた(はず)ことや、山下達郎さんが歌うED「Juvenileのテーマ~瞳の中のRainbow~」が大好きだったこともあってか、結構印象に残っている作品です。
今回改めて視聴して「轟先生と神野さんって、HR以前に共演してたんだ!」ということに気がつきました。
何のことかと言いますと、昔フジテレビ系列で三谷幸喜さん監督の「HR」という30分ドラマがありまして。私はその作品が大好きで、今でもその作品に出演されていた方を見ると、役者さんのお名前よりも役名が先に出てしまう方もいるくらいです(苦笑。
その「HR」で「轟先生」を演じていたのが香取慎吾さん、「神野美紀」を演じていたのが酒井美紀さんでして。そのお二方が「ジュブナイル」ではそれぞれ神崎宗一郎、木下範子を演じていたので、驚いた・・・という話。本編と全く関係無いのですが、それでもついつい書きたくなってしまうくらいには「HR」が好きでして・・・
ということで「ジュブナイル」の話に戻ります(汗。
不思議なロボット「テトラ」との出会いに始まり、テトラを中心としたいつもと違う夏休み、揺れ動く少年少女の恋心、大人になっても夢を忘れず研究を続ける宗一郎との出会い、オーバーテクノロジーを破壊すべく現れたボイド人との対決、未来への約束・・・いつかの夏を思い出す、夏の終わりに相応しい作品ですねぇ・・・
テトラの可愛らしさや、テトラが作り上げたロボット・ガンゲリオンに乗ってのバトルも見所ではありますが、何といっても主人公である祐介とその友人の俊也、ヒロイン・岬の淡い恋心の描写が良いんですよ。
夜遅いからと岬を送っていこうとする祐介と、それを聞いて嬉しそうな岬。けれども家が近い俊也が、自分が送っていくと言い出す、あの展開がとても良い。
俊也と岬は幼馴染であるが故に、祐介とはまた違った距離感を持っています。俊也と岬「幼い頃からの付き合いだから、男子と女子というよりも、兄弟姉妹のような感覚で遠慮なく話せる」感じが良い。加えて俊也は自分でも気づいていないけど、祐介に岬が取られそうになっているのに焦っているような感じも伝わってきて更に良い。
極めつけに、岬を見送ることしか出来ない寂しい祐介でしたが、不意に岬が振り返って手を振ってくれるのが最高に可愛くて、最高に甘酸っぱいですね!青春って良いですね!
今作における敵・ボイド人は、現在の地球にそぐわないオーバーテクノロジー=テトラの破壊と、地球の海を奪おうと計画。なのでボイド人と戦うことは、即ち地球を守ることになるわけですが、戦いに行く理由はあくまでも「岬を助ける」というのが、何とも等身大の男の子っぽい感じで好きです。
・・・とまぁ、これぐらいの年代の少年少女の恋物語は素直に「良いなぁ!」「青春だなぁ!」「頑張れ!」と応援できるのに、これが高校生ぐらいの恋愛映画(実写)になると途端に「爆ぜろぉ!」「見たくねぇ・・・」ってなるのは何でなんですかね(苦笑。
そんな祐介と岬の関係がイマイチ受け入れられていない俊也の描写も良いですし、友人2人の恋心を茶化しつつも見守る秀隆という友人関係もまた素敵。一人ぐらい、ボイド人の脅しに屈してテトラの秘密を喋ったりなんだりする登場人物いたっけかなーとか思ってましたが、そんなこともなく。
彼らの理解者として登場する宗一郎も、良いお兄さんっぷりでしたね。当初は変人として警戒されていた宗一郎が、実は自分たちが遊んでいるゲームのプログラムを作った人物だと知って、一気に仲良くなるのも何とも子供らしいなと。
今作の主役は子供たちであり、宗一郎は大人。しかし少年のように目の前の出来事にワクワクし、時に研究に夢中になりすぎて周りのことが見えなくなってしまう宗一郎は、「ジュブナイル」に相応しい「大人」だったなと思います。
また、本作には2000年ごろのアニメやゲーム作品がちょくちょく顔を見せます。祐介の部屋には「ルギア爆誕」のポスターが張ってあったり、岬がピカチュウの絵を描いたり、コロコロコミック(表紙に学級王ヤマザキ)が出てきたり、「サルゲッチュ」のゲーム画面が映ったり、PS2が結構重要な役目を果たしたり・・・と色々。PS2ってインターネット接続できたんですね・・・
ラストはどことなーく以前耳にしたドラえもんの非公式最終回を思い出す展開だったなー・・・と思っていたのですが、wikiを見てみると、実際にそれが元になった作品だと書かれており、EDクレジットにも「藤子・F・不二雄先生に捧ぐ」といったメッセージも入っている事に気づかされました。
こうして映像作品としてみると、「公式の最終回」だと言われても信じてしまうくらい納得のいくストーリーだよなぁ・・・と改めて感じます。
そんな感じで久々に見た「ジュブナイル」。楽しかったです。あぁ、HRも見たくなってきた・・・3巻と4巻どこに売ってるんだろうなぁ・・・