ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
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ウルトラマン80 第33話「少年が作ってしまった怪獣」

2020-11-13 07:45:29 | ウルトラシリーズ
ウルトラマン80 第33話「少年が作ってしまった怪獣」

 今回からOP映像が影絵から実写に差し替えられました。実写でウルトラマンの姿が無いOPというのも珍しいような。

 さて今回はサブタイトルどおり、少年が作ってしまった怪獣こと工作怪獣ガゼラが出現。この如何にも「子供が工作しました」感あふれる怪獣を作るのって凄いなぁ…と。ガゼラの設定を両親たちに話す建一少年のシーンも良いですよね…本来は「手術を控えた子供が精いっぱい明るく振舞っている様子に健気さを感じるシーン」だとは思いますが、それと同時に「自分であれこれ設定を考えながら物を作る楽しさ」が伝わってくるシーンでもありました。どこがどういう機能を果たすとか考えるの、楽しいよね…(ブロックでロボットを作った過去を思いだしつつ)

 しかしその設定が悪用されてしまい、本物の怪獣となってしまったガゼラはUGMと80相手に大暴れ。物理攻撃はおろかサクシウム光線すら吸収してしまう様には、どことなく「ウルトラマンマックス」のイフに通じるものを感じました。ガゼラも建一の「イフ」、もしもガゼラがUGMや80と戦ったらどうなるかという想像力を糧にしていたわけですから。
 また、ガゼラに宿っていた火の玉のようなものは、当初手術を怖がる建一少年が飛ばしているものだと思ってましたが、その正体は「倒された怪獣の魂」とのこと。成仏できずにさまよっていた怪獣の魂が、ガゼラを新たな体として蘇ったと…後に80には心霊怪獣ゴースドンが登場しますが、本で読む限りではゴースドンも似たような存在っぽいですが、それは見てのお楽しみにしておきます。


 手術を恐れる建一に対して、猛は「自分も怪獣が怖い」と告げたうえで「怖いものに向かっていく勇気」の大事さを説いていました。これは建一を励ますためだけの言葉ではなく、猛の、80の本心ではないかと感じました。
 一体一体、多種多様な攻撃方法を有して暴れまわる凶暴な怪獣や宇宙人を相手に恐怖を抱かないはずもなく。しかし、恐怖しているからこそ相手を注意深く観察し、攻略の手立てを見つけるきっかけにも繋がるでしょう。初見の相手をはなから全く恐れず、むやみやたらに突っ込んで負けてしまってもおかしくありません。仮に勝てたとしても、それが油断や慢心に繋がって、いつか取り返しのつかないことになりかねないと思います。
 加えて80が地球上で戦える時間は限られており、その時間内に怪獣を倒さなければならないというプレッシャーも日々感じているはず。だからこそ、すぐさま80に変身するのではなく、人間として戦って相手の様子を見て、ギリギリまで頑張ったところで80に変身して勝機を見出しているのかなーとも感じました。

 そんなこんなでまた次回。しかし、「猛はやはりウルトラマン80に変身した!」ってナレーション、一体何が「やはり」だったんだろうか…
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ウルトラマンG 第9話「バイオス計画ー植物都市ー(the biospherians)」

2020-11-13 07:45:24 | ウルトラシリーズ
ウルトラマンG 第9話「バイオス計画ー植物都市ー(the biospherians)」

 絡め手で来るのかと思いきや基本物理でグレートを圧倒する電脳植物バイオスが登場する第9話は、またしても地球絡みの敵が出現することに。

 クランクスタイン博士主導の下で研究されていた生物工学。彼女自身も知らなかったようですが、彼女の協力者にはある別の目的が存在していました。事件の黒幕である彼らと対話を試みた際にジャックが「絶滅させる気か」と問いかけると「おまえたちもしてる事だ」と返すあたり、皮肉が効いていますね。生物の絶滅すら厭わず地球を「元に戻す」ことを目的とした彼らは、その果てに何を考えていたのでしょう。地球を自分たちにとって最も過ごしやすい環境を作りたかったのか、はたまたただ単に汚染された地球を見過ごしてはおけず、善意から浄化に踏み切ったのか…
 博士も最後は反旗を翻していたあたり、彼らから「地球を浄化する」ぐらいのことしか告げられていなかったのでしょうね。

 終盤、巨大化して暴れだした電脳植物バイオスに立ち向かうUMA。今回はアーサー隊長が一時囚われの身だったこともあり、ロイドが指揮を執ることに。隊長の椅子に座った時に何となく嬉しそうに見えたのは気のせいではないはず。
 バイオスを音楽でなだめようとしてうっかり捕まってしまったチャールズと、彼を助けるべくグレートに変身したジャック。ここでチャールズに対して「ジャマだぞ。脱出しろ」と言い放つアーサー隊長に笑ってしまいました(笑。言葉だけ取ると冷徹な感じなんですけども、彼らの信頼関係を踏まえると冗談めかしつつ心配している感じが良い。チャールズ機を片手に動くバイオスを見て「最新のステップ」を踏んでいると告げるあたりにもセンスを感じる…

 そして今回は何といってもラストのフィンガービーム連射ですよ!追い詰められながらもバイオスと向き合い、指を動かし拳に力を入れる仕草からしてまずカッコよく、そこからの気合の入った掛け声と共にフィンガービーム連射!いやー最高にカッコいいですね!ここだけ何度も繰り返し見てしまうくらい、惚れ惚れするカッコよさです。


 ラストは「行動を誤れば自分の首を絞めることになる」という警告を感じ取って終わり…かと思いきや、そこからのアーサー隊長のロイドへの警告がまた良い味出してますねぇ…直前の「行動を誤れば~」というのが地球規模の話に限らず、身近なところでも起こりうるということを示してくれています。

 そんなこんなでまた次回。もうそろそろアイツらの出番か…
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