相棒19 第7話「同日同刻」
シーズン17の第6話、シーズン18話の第17話に続き、三度特命係に情報をもたらすこととなった「ブラックパールの女」こと遠峰小夜子。
そもそもの発端は以前発生した妊婦突き落とし事件の犯人が今になって自首してきたこと。それを獄中で見た小夜子が「同日同刻、別の場所で目撃した」という証言を特命係にもたらしたことから、アポ電強盗の被疑者が白骨死体となって見つかった事件との関わりも次第に明らかとなり、突き落とし事件の真相も…といった具合に、今回もまた小夜子の証言によって闇の中に消えかけていた真相が明るみに出ることに。
しかし今回の事件がこれまでと異なるのは、小夜子を崇拝する人物が現われてしまったこと。終盤、過剰とも思えるぐらい小夜子への想いを吐露する様は狂気を感じずにはいられませんでした。囚われの身でありながらも他人を意のままに操り破滅をもたらす彼女を、解き放たれたもう1人の自分であると捉えていましたが、今回描かれた幼い小夜子を見ていると、とても一朝一夕でマネできるものではないと感じました。
小夜子は幼い頃から並々ならぬ記憶力を有しており、かつ人を意のままに操ることの楽しさを知っていた様子。その対象は家族に対して向けられていたようですね。加えて目の前で母親が倒れていても、階段の上にいた父親を見て笑みをこぼすという、何を企んでいるのか計り知れない、底が知れない恐怖を感じました。あと部屋に飾ってあった絵が何を描いているのか全く分からない…
小夜子の母親は小夜子の記憶力が良すぎることについて「気持ち悪い」と捉えていた様子。記憶に誤りが無いことも分かっていたのか、あるいは疑っていたか、いずれにしろそんな子供から「知らない女性と夫が仲睦まじく歩いていた」などと聞かされては、疑いの目も芽生えるというもの。それが真実か嘘かは小夜子と当人以外に知る由もなく、弁解したところで一度生まれた疑いは残り続けるでしょうから、厄介極まりないですね…10歳の頃で既に現在の小夜子の性格が確立されつつあったと考えると、一体何が彼女をそうさせたのか…
出版が計画されていた小夜子の手記が世に出回ればそれも明らかになったかもしれませんが、興味を抱く冠城くんの一方で右京さんは闇に踏み入ったところで闇しか見えないと、興味を抱いていませんでした。加えて真相を語るとも限らない。あまりにも暗すぎる、深すぎる闇は覗き込んだら終わりなんでしょうね…
そんな底知れぬ闇である小夜子にいくら憧れたところで、彼女になるのは到底無理な話。今回のように絶対どこかで足がつくのがオチでしょう。あるいは小夜子自身に破滅させられるか。模倣犯こそ現れても、第2第3の遠峰小夜子は現れることが無い、というのは救いといえば救いなのかもしれません。
相変わらずな恐ろしさを見せつけられたところで、また次回。
シーズン17の第6話、シーズン18話の第17話に続き、三度特命係に情報をもたらすこととなった「ブラックパールの女」こと遠峰小夜子。
そもそもの発端は以前発生した妊婦突き落とし事件の犯人が今になって自首してきたこと。それを獄中で見た小夜子が「同日同刻、別の場所で目撃した」という証言を特命係にもたらしたことから、アポ電強盗の被疑者が白骨死体となって見つかった事件との関わりも次第に明らかとなり、突き落とし事件の真相も…といった具合に、今回もまた小夜子の証言によって闇の中に消えかけていた真相が明るみに出ることに。
しかし今回の事件がこれまでと異なるのは、小夜子を崇拝する人物が現われてしまったこと。終盤、過剰とも思えるぐらい小夜子への想いを吐露する様は狂気を感じずにはいられませんでした。囚われの身でありながらも他人を意のままに操り破滅をもたらす彼女を、解き放たれたもう1人の自分であると捉えていましたが、今回描かれた幼い小夜子を見ていると、とても一朝一夕でマネできるものではないと感じました。
小夜子は幼い頃から並々ならぬ記憶力を有しており、かつ人を意のままに操ることの楽しさを知っていた様子。その対象は家族に対して向けられていたようですね。加えて目の前で母親が倒れていても、階段の上にいた父親を見て笑みをこぼすという、何を企んでいるのか計り知れない、底が知れない恐怖を感じました。あと部屋に飾ってあった絵が何を描いているのか全く分からない…
小夜子の母親は小夜子の記憶力が良すぎることについて「気持ち悪い」と捉えていた様子。記憶に誤りが無いことも分かっていたのか、あるいは疑っていたか、いずれにしろそんな子供から「知らない女性と夫が仲睦まじく歩いていた」などと聞かされては、疑いの目も芽生えるというもの。それが真実か嘘かは小夜子と当人以外に知る由もなく、弁解したところで一度生まれた疑いは残り続けるでしょうから、厄介極まりないですね…10歳の頃で既に現在の小夜子の性格が確立されつつあったと考えると、一体何が彼女をそうさせたのか…
出版が計画されていた小夜子の手記が世に出回ればそれも明らかになったかもしれませんが、興味を抱く冠城くんの一方で右京さんは闇に踏み入ったところで闇しか見えないと、興味を抱いていませんでした。加えて真相を語るとも限らない。あまりにも暗すぎる、深すぎる闇は覗き込んだら終わりなんでしょうね…
そんな底知れぬ闇である小夜子にいくら憧れたところで、彼女になるのは到底無理な話。今回のように絶対どこかで足がつくのがオチでしょう。あるいは小夜子自身に破滅させられるか。模倣犯こそ現れても、第2第3の遠峰小夜子は現れることが無い、というのは救いといえば救いなのかもしれません。
相変わらずな恐ろしさを見せつけられたところで、また次回。