「ボルベール・帰郷」

2009-06-04 01:10:32 | 映画
CATVでペネロペ・クルスの主演作、カンヌで女優賞をとり、主演女優でオスカーに初ノミネートされた「ボルベール・帰郷」を観ました。

偶然チャンネル替えたら放映していたので見ました。初めの10分くらい見逃しましたが、見始めたら完全に見入ってしまいました。これは久々のヒットです。

カンヌ、アカデミーで気にはなっていましたが、正直興味がなかったのでレンタルもしなかったのですが、見事に裏切られた気分です。偶然の神様に感謝です。

余談ですが、偶然の神様に感謝した作品は他に「バグダッド・カフェ」があります。これも大好き!

元に戻り…、作品自体はサスペンス要素もありつつコメディータッチで、そして現実離れしたファンタジー要素もありで、世界で評価されるだけはあると思いました。ラストの幕引きは、「えっ、これで終わり!?」って思いましたが、それでも秀作です。

それにしても、ペネロペの圧倒的な存在感に驚きました。彼女作品はCATVで何作か見ましたが、正直どれも最後まで見たことありません。彼女の演技云々以前に作品自体が面白くなくて…。

タイトルは忘れましたが、ジョニー・デップ、マット・デイモン、ニコラス・ケイジ、アダム・サンドラーと共演した各作品ありましたよね。トム・クルーズと共演した「バニラ・スカイ」以降、立て続けにハリウッド作品に出てた時代。綺麗且つか弱いイメージの女優さんとしか見てなかったので、「ボルベール」で見事に払拭されました。圧倒的な存在感でした。

力強い自分勝手なお母さん役をしつつも、娘への愛、母への愛を情緒豊かに演じていました。もはや綺麗だけでは形容できないくらいの女優魂を感じました。

脚本も本当に面白い。サスペンスかと思いきやそうでなく、シリアスとコメディーが上手く融合して、三代の母娘の因縁めいた絆を軽妙なタッチで描き、続き(結末)が見たいと思わせて終わるところが、監督ペドロ・アルモドバルの手腕が光ってました。

これは必見です。ペネロペの歌にも注目して下さい。本当に地声なら凄い歌唱力です。さすがスペインの出身だけあります。

今日のまとめ:ますます「NINE」が観たくなりました。
そういえば、トム・クルーズに見出だされ海外女優という点で、ニコールとペネロペの因縁の共演ですね。ニコールはどんな気持ちでペネロペと共演してたんだろう…。
「NINE」より、まずはもうすぐ公開される「それでも恋するバルセロナ」をチェックしないといけませんね。

「毛皮のマリー」の感想は6月19日にアップしますので、しばらくお待ち下さい。