キンキーブーツ

2021-03-18 16:58:26 | シアターライヴ
凄い!超オススメ!!

これぞ、生きた演技!

これぞ、生きたミュージカル!!

もう、歌が台詞にしか聞こえない!素晴らし過ぎる!!!

もちろん、字幕があるからじゃなくて、

感情の起伏をきっちり歌に乗せて表現していて、

ただ歌が上手いだけじゃなく、技術を自在に操って感情を表現している!

これが本当の歌ウマの演技力です!

ということで、松竹ブロードウェイシネマ「キンキーブーツ」を観てきました!

いやー、マジで素晴らしい!完成度が高い傑作ミュージカルです!!

春馬君の再演版は速チケ完で観れず…。日本でも評判が高かったから一度は観てみたいと思ったら、

これブロードウェイ版じゃないよね??ウエストエンド版?ロンドン版?

上映して頂き感謝感謝です!!

いやー、キャストの個性が活かされ、歌だけじゃなくダンス、演技、どれも生きていた!

生の人間なんだから生きて当たり前だろ!じゃなく、

歌とお芝居とダンスの完全なるエンターテイメント作品なのに、嘘がない!嘘を感じさせない表現力の高さに唸りまくり、泣きまくりでした。

どの感情も演技じゃなくリアルな感情にしか伝わってこなかった!マジ泣けたわ!

たった2時間のストーリーなのに、しっかり起承転結を盛り込み、しかもメッセージ性もあり、見せ場だらけで全く退屈感がなかった。

単純に、ドラッグクィーンと靴工場の吸った擦った揉んだの痛快ドラマじゃなく、

登場人物の心の闇、ここでは父と子の確執をバッググラウンドに、

逃れない呪縛の中で過去と向き合いながらも一歩ずつ前進していく様、

親子の確執だけでなく仲間との確執もあり、そこから更に絆を深めていく様に、

もう涙涙でした。

歌のクオリティーの高さだけでなく、各々がしっかり自分の役目を全うしていて、役も台詞も歌もダンスもどれも生きてた!めちゃハイレベル!

ローラを演じられた方のローラ感が歩きかたも佇まいもどれもローラ。照れも嘘もなく、この方こそありのままのローラを演じられていて本当に素晴らしかった!

チャーリーを演じられた方も、一見冴えない中年男と思いきや、めちゃくちゃりあるチャーリーだった!歌も冴えてた!クオリティー高い!

日本でソニンちゃんが演じたローレン役の方もムードメーカーでしかもめちゃ美味しい役!もう、ソニンちゃんで観たくて観たくて仕方なかった!ソニンちゃんにピッタリだったと思う!

春馬君ファンの皆さんには申し訳ないですが、

この作品は、新しいローラで再演されるべきです!

春馬君の思い入れが強いのは良く分かりますが、作品として沢山の方に観て欲しい、観るべき作品だと思ってます。封印したらダメだと思う。誰かかが春馬君の精神を受け継がないとね!春馬君が浮かばれない!


このコロナ禍で、通常運転ができず店じまいされた方、絶望の淵に立たされている方、勇気を奮って新しいことに挑戦された方、生と死の狭間で迷いしかない時代だからこそ、

沢山の方に勇気を与える作品だと確信してます。

向き合わないといけない現実からは、逃げることは出来ても逃げ切ることは出来ない。

だからこそ、Change myself精神、もとい、Change my mimd精神が必要になると思うんよね。

相手が変わることを期待するより自分が変わる方が事は善く進む。発想の転換も大事。

感情的になっている時は、自分しか見えず周りが見えていない証拠。人間も小さくなる。

人は1人では生きていけないんだから、助け合いも大事。というか、助け合いこそ大事。

ありのままを受け入れてもらうことは、決して闘って勝つことじゃない。

まずは、貴方が、私が、受け入れる器を持つこと。

この作品は、沢山のメッセージが込められてます。

あらゆる出来事は、何かを伝えるため、気付くため、学ぶためのメッセージ。

だから前を向いて歩くことは、決して難しいことではない。

私の持論は無視して、先ずは生きたミュージカルを観て欲しい!!!

何が生きているかを確認して欲しい!

追記:

トドちゃんが退団発表されました。

昨日第一報を読んでショックでした。根拠のない憶測がぐるぐる頭を回ってました。明日の記者会見で納得出来る退団理由が聞けることを信じて今日を迎えました。

結果は、全く納得できてません。

今は、悲しいを通り越して切ない気持ちでいっぱいです。

本人の希望だとはいえ、サヨナラショーも大階段を降りての挨拶もないなんて。

しかも、なぜ10月1日なんですか?

トドちゃんは、専科に異動してからも、大劇場でも別箱でも主演を張ってきた方です。大御所のミエコ先生とは違い、トップオブトップの方なんです。

私は、トドちゃんが退団を決心したことに意を申し立てる気はありません。残るも退団するもどちらも間違った選択だとは思いませんから。

ただ、トドちゃんの存在は、今いる現役生、退団していった同期やOGの誇りでもあり鑑でもあり、なにより夢そのものなんです。未来のタカラジェンヌの夢でもあるんです。現実に戻したらダメなんです。

たとえトドちゃんの意に反してでも、紋付袴を着て大階段を降りて挨拶をすべきだと思います。大劇場でメモリアルイベントがある時にいつでも戻ってこれるために。劇団もOGも現役生ももう一度説得すべきだと思います。

本当にこれでいいのかな?

本当に本当に切ないとしか言いようがありません。