ロミオ&ジュリエット

2021-07-07 00:43:09 | ミュージカル
全く全く期待せず、ただただ流星会会長の朝男さんが、あ、松村雄基さんね(笑)東宝ミュージカルご出演ということで、松村さん目当てで観たら、

期待してなかった分、

思いの外、めちゃくちゃ良かった!!!

ちなみに、東宝版は初演以来の観劇になります…。

ぶっちゃけ書くね。

ジュリエットの天翔愛ちゃんを除く、ロミオ、ベン、マーキュ、ティボを含むアンサンブルの若者たちの熱気が熱くて良かった!

えっ、愛ちゃんはダメだったの?という意味でなく、

ファンの皆さんや役者さんには申し訳ないですが、

ロミオ、ベン、マーキュ、ティボもアンサンブルの一員にしか見えなかった。

本当にごめんなさいm(_ _;)m

この4名が、いかにもモンタギュー家、またはキャピュレット家の一員だと思わせるくらい各家のアンサンブルのメンバーと馴染んでいたし、

ロミオとティボルトの争いというキャラ同士の諍いではなく、モンタギュー家とキャピュレット家の家柄同士の諍いごとにクローズアップされていたように感じられて、逆にそれがめちゃくちゃ良かった!

ラスト、キャピュレット夫人とモンタギュー夫人が和解の握手、キャピュレット卿とモンタギュー卿の抱擁がとっても説得力があって、

実は、泣いた(笑)

ホントにホント、アンサンブルの若者達の熱意や本気度や情熱には本当に感動しましたよ!!

そして、ジュリエットの愛ちゃんは、もう頭の先から足の先までジュリエット!

もう、ピュアの塊の、いかにも天使のようなジュリエットで、本当に素晴らしかった!!

これは、間違いなく日本だけでしか見られない初々しいジュリエット。まさしく絵に描いたような乙女のジュリエットでした。

いつも書きますが、この初々しさは、今しか出せない。月日、年月が経つごとに人間として成長していくので、残念ながらこの初々しい時代には戻れない。どんなに演技が上手い女優さんでもこの初々しさだけは表現出来ないからね。

ジュリエットが花なら、周りのキャストは、葉っぱと茎。それくらいピュアさが引き立てられてました!

どう見ても、あの夫婦に育てられたようには見えない!あえて、生れたとは書きませんが…。

本当に貴重なジュリエットです!愛ちゃんのジュリエット、マジ必見!!

ちなみに、ロミオは黒羽麻璃央君、ベンは味方良介君、マーキュは大久保祥太郎君、ティボは立石俊樹君でした。

ぶっちゃけ書いて申し訳ないですが、どこにでもいそうなお兄ちゃん達でした。全然悪くないんだよ。歴代のお兄さん方と違って地味に見えたけど、本当に悪くないから。味方君なんて、本当に昭和のアイドルの雰囲気があった。←全然フォローになってない…m(__)m

ぶっちゃけ書いて申し訳ないですが、ロミオs同様、今回の大人sもしかり、キャスティングは、小池作品にしては、地味だと思いました。

実は、つい昨日までは観ようかどうか躊躇ってましたが、myブロガーさんsもご覧になられたので、ワタクシも観ることにしました。本当に、朝男さん、もとい松村さんが出てなかったら今年も観てなかったよ!

でもね、蓋を開ければ、影の実力者が勢ぞろいしていたので、

素晴らしい作品に昇華してました。ほんとラストが、強いメッセージが客席に投げかけられてきた感じだった!冗談じゃなく泣ける!もちろん、私だけでなく、周りでも鼻をすする音が聞こえた!

ぶっちゃけ初演より良かった!ま、初演は、ツッコミ処満載だったからね!藁

若者sが全く知らない方ばかりだし、アンサンブルの一員にしか見えなくても、作品が良かったのは、やはり、影の功労者の方々がしっかり脇を固めていたからだと断言できる!

主役たちが地味でも面白いやん!と思えたのは、めちゃくちゃ稀有なパターンです。基本、主役やメインで作品の良し悪しが決まるパターンの方が多々あり。

今回は、特に、ソンちゃんこと秋園美緒さんがめちゃくちゃ良かった!出番少ないのに、ロミオへの母の愛情がビンビン伝わってきた。まさか、ロミオのママに泣かされるとは思ってもみなかった!

そして、オサさんこと、春野寿美礼さんも良かった!

本来オサさんは、初演キャピュレット夫人の涼風真世さんと違って女性フェロモンが売りの方じゃないのに、

オサさんのタバコを持つ手が!

めちゃエロい!!!

(笑)

男役時代にもタバコを吸うシーンはあったと思うけど、あれは男役の仕草だからね。娘役じゃないからね。あのタバコの持ち方、吸い方だけで、やり手女社長くらいの貫禄と色気に様変わりしていました!カッコキレイだった!

そもそも、キャピュレット夫人がタバコを吸うのは、以前からの演出なんですかね??

そして、朝男さん。もう朝男さんって呼びます!大木さんにしようかな?(笑)

松村さんが出なかったら、絶対観たいとも思わなかった。よく松村さんを口説き落としたね!藁

私にとって松村さんは、もう小学校のころの憧れの役者さんでしたからね!「不良少女と呼ばれて」「スクールウォーズ」「乳姉妹」「ポニーテールは振り向かない」の松村さんの不良役にどれだけ憧れたことか!再放送でも何度も何度も観てました!

実は、小学生ながらに不良に憧れていました。不良言葉を練習してました。親父相手に(笑)外では大人しかったので。イジメられていたから(汗)

結局不良になることもなく、舞台でもヤ○ザ役が回ってくることもなかったので、ヤンキー言葉とかヤ○ザ言葉を喋るのが憧れでした。結局、実生活で2回くらいしか使うことなったな。どちらもビビられることはなかったけど…(汗)

それはさておき、

松村さん、全然老けてなくてビックリ!40年前と全然変わらない!

元々ソース顔の方だから、イタリア人にしか見えない!ヒゲも似合ってたし、キャピュレット卿にピッタリ!

もちろん、歌は、もう少し声量が欲しいところがありましたが、ミュージカルの演技の見せ方をよく心得ていらして、表現がお上手でした!

舞台でも新橋演舞場とか松竹座でやるような現代劇の舞台に立たれていたのは、存じあげていましたが、まさかここまで表現できるとは思ってもみませんでした。本当に素晴らしかったです!

っていうか、誰が松村さんをミュージカル界に引っ張ってきたの??小池先生?

松村さんが出てなかったら、本当に観てなかったよ!マジで。

まさか、ワタクシ、釣られました???←お前のことなんか誰も知らんわっ!

(笑)

あと、乳母の原田薫さん!ぶっちゃけ、観るまでは、地味だなーと思ってましたが、

いやいやいやいや、めちゃくちゃリアルな人間像でアプローチされていて、乳母というステレオタイプのキャラクターでなく、とても人間味があってビックリするくらい良かったです!

ロレンス神父の、カズさんこと石井一孝さんもキャラが薄くて良かった!リュークみたいな大味気味なキャラ作りではなく、1人の人間として向き合われた演じ方をされていてめちゃシンパシーを感じられました。

モンタギュー卿の宮川浩さんも、出番は少ないけど、モンタギュー家の長としての風格があり、素晴らしい声の持ち主さんなので、ちょこっとの出番でも存在感あり引き立ってました!

ま、岡幸二郎さんのベローナ大公だけは大味でしたが、大公だからね!威厳がないとダメだからね。

死の小㞍健太君は、いかにも死のダンサーと言わんばかりの存在感と妖しさがあり、死神みたいな人生を操る、狂わす存在というより、背後霊的かつ守護霊的な見守り役に見えました。観客と共にベローナの民の人生を俯瞰している印象。これは宝塚でもない新しい発想だと思いました。

キャストで書いていない人、いないよね?藁

あ、黒羽君、お誕生日おめでとうございます!愛ちゃんとの夫婦漫才風トークが面白かった!

あ、パリス伯爵の兼崎健太郎さんを忘れてました!m(__)m

え~と〜、体格がよくて目立ってました!すみませんm(__)m

ということで、キャスト陣は、アンサンブルも含め本当に良かった!これなら、別Wキャストも見たいくらい。

NODA・MAPのアンサンブルの方々も素晴らしい仕事をされてましたが、こちらも素晴らしかったです!

ホント、キャストは良かったけど、

やはり、

携帯は頂けない。まだ初演より良かったけどね。衣装も含め。

ぶっちゃけ書くと、携帯要ります?現代設定にしても携帯なくても通用しますよ。ウエスト・サイド・ストーリーがそうなんだから。

映像は現代でいいんですよ。ビルが立ちはだかっていてもいいんですよ。架空なんだから。

ただね、ジュリエットは携帯持ってない設定、大人達も持っていない演出、しかもガラケーあり、

携帯要ります???全然、携帯が生きてないんですけど!

小池先生の脚色、潤色は本当に素晴らしいと思います。ワンス・アポン・ア・タイム〜なんて、映画を観てから再度舞台版を観たら、本当に上手く2時間チョイにまとめられていたと思います。

だけど、今作、東宝版に関しては、携帯だけ本当に理解不能です。スポンサーに携帯会社さんがいるなら話は別ですが。それならもっと名前出してアピールすべきだと思いますが。

ま、小池先生も頑固な方ですからね。お会いしたことないですが…。作品から伝わってきます。こだわりが強いから。自分が納得しない限り、演出は変えない方ですから。負けず嫌いも伝わってきます。カーテンコールの挨拶は、謙虚で気遣いされる方ですが。いや、千葉ちゃんにはそうでないか…藁

最後に、巨匠にダメ出しして申し訳ありません。ま、絶対読んでないから書いちゃいましたが(笑)

私にとって小池先生は、巨匠じゃございません。「天使の微笑み、悪魔の涙」(逆に書いちゃった…)で大劇場デビューされた先生。かつ、最高傑作の「華麗なるギャツビー」を脚色演出された先生でございます。

どんなに世間が巨匠と謳っても、「華麗なるギャツビー」を超える傑作にはまだ出会ってませんから!あ、「ポーの一族」は2番目!←クソ生意気で失礼極まりない奴!!

m(__)m