なんでやろな〜、やはり、星組は1幕より2幕やな〜。
下手すると 1幕で帰るとこだったよ!アルフォンゾ公爵が朝水りょう君じゃなかったら!藁
南太平洋の時は、綺咲リアットが救いの女神でしたが、今回は、1幕終盤のりょう君が救いでした。
いや〜、ワタクシ、星組と相性が悪いのかもしれない。まさか、久々に、1幕で帰りたくなるとは…。1幕で帰る時はいつも星組…。
本作に関しては、原因は分かってます。温故知新になってない。ただそれだけ。古き良きものをそのまま再現しようとしたらダメなんだって!だから、歪みが出てくる。
アサコさん、ミホコさん、蘭とむさん、壮さんにはなれないの!
真似をするなら、全てを真似しなきゃね。
本来は、役を解釈するとは、初演のキャストがどう演じたかを分析することじゃない。
過去のキャストの亡霊に囚われず、頭を真っ白にして台本に書かれている文字と脚本家の意向を汲み取り、イメージを膨らませていく作業をすること。何より大事なのは、誰よりも自分の役を愛すること。ベニーこと紅ゆずるさんのように。
ぶっちゃけ書いて申し訳ないけど、1幕は新人公演でした。
っていうか、星組は、本当に芝居が下手!ちえちゃんの時代から。組子は、トップの引き立て役になったらダメ!遠慮してもダメ!オーラに圧倒されてもダメ!
主演コンビは、何をしても主演。脇役は何をしても脇役。脇役は主役にはなれないんだよ。脚本がそうなってるんだから。
だから、主役を食うくらい、アピールしてこないとね!ちゃんと役を膨らまる。イメージを持つ。たった僅かな台詞でも役を楽しんで堂々と演じる!そもそも、主役が若い子の勢いに押されてたじろぐようじゃ主役は務まらない!
お互いが勢いを跳ね返すバトルをしてこそ、演じる楽しみがあると思うし、観客もワクワクすると思うんよね。
だから、神奈川公演までにもう一度練り直しが必要だと思いますよ。
と言いたい。お芝居に関しては。
でも、
お芝居はイマイチでも、ダンスと歌は、ピカイチ!ぶっちゃけ、前回の宙組より良かった!少人数なのにまとまりがあり迫力もあって素晴らしかった!
この愛ちゃん組は、こっちゃん舞浜組とトドちゃん外部組に戦力が奪われたとは思ってない。
歌とダンスが素晴らしいんだもん!芝居だって出来るよ!
ただ意見の交流が出来てないだけだと思うよ。自分がどう演じたいのか、それを伝えるだけでいいんだよ。開演前のウォーミングアップ時や終演後に。
芝居は、キャッチボール。コミュニケーションと同じ。バッティングマシーンじゃないんだから。投げっぱなし、打ちっぱなしじゃダメ。ちゃんと受け止める!そして投げ返す!このやり取りこそが芝居の醍醐味じゃないかい?あー、もっと演技バトルが観たい!
初演キャストに囚われず、自分たちの「マノン」を創りあげて下さい!初演にはどうあがいても勝てないんだから!
ということで、公演ポスターの愛ちゃんとクラッチがめちゃ良く、めちゃくちゃ観たかったマノンを観てきました。
冒頭から、大変失礼なことを書いていますが、本当にその通りなので。
1幕は、愛ちゃんのピュアさ一途さと、クラッチの小悪魔さが全然噛み合ってなかった。ぶっちゃけ、マノンの何処に虜になったの?って感じだった。お互いが別々の芝居をしすぎ!1幕は!
2幕になって、やっと噛み合ってきた印象。1幕は、狂おしいほどの恋(あれは愛じゃない)が真実の愛に変わる…。二人の魂の通いがやっと視えてきた!
そうなんだよ、1幕は、狂おしいほどの愛でも恋でもないんだよ。ただの一目惚れ。説得力がなかった。目と目が合った瞬間から狂おしい恋が始まるんだよ!ちゃんと恋しなさいよ!と言いたい(笑)
贔屓発言になってしまいますが、ほんま、アラフォンゾりょう君だけがちゃんとしたヴィジョンを持って演じていた。良くも悪くも初演のハッチさんがフラッシュバックしてきた。真似るならこれくらい真似ろ!と言いたくなる。それくらい、りょう君が私の救いでした。めっちゃ良かったです。
トドちゃんのシラノを観た時に一際目を引く生徒だったので、私の目に狂いがなくて良かった!(笑)
アカちゃんもちゃんと自分の仕事をしていたが、なんせ地味な役だったのて非常に役不足で勿体なかった。ぶっちゃけ、天飛華音君と役替りでも面白かったんじゃない?と思ったほど。
初演の蘭とむさんが非常に素晴らしくて、このお兄ちゃんあってこその主演二人の悲劇の際立ちだったので、とても重要な役であるお兄ちゃん役。エル・アルコンのブラックが最高に素晴らしかった天飛華音君。
2幕目がめちゃくちゃ良かった!嫌なお兄ちゃんが少し人間味が出てくるとこは本当に良かった!あと、銃で撃たれるシーンの死に様が最高でした!アンドレできるでぇ!!って言いたくなるくらいの素晴らしかった。
お母さん役の紫月音寧さんも自分の仕事されていて良かったです。
お父さん、フェルナンド、ロドリゴの兄は、お父さんは眼力を、フェルナンドは自然な喋りを、ロド兄は声の出し方に工夫が必要だと思います。どれも見せ方になりますが…。3人とも良い素材を持ってるのに活かしきれていないのが本当に勿体なかった。こんな目立つチャンスはないので頑張って!
という個人的感想でした。
絶対に良くなる要素は皆持ってるから、
ちゃんとコミュニケーションを取ってるとは思うけど、もっとコミュニケーションをとって、意見交換し合ってお互い切磋琢磨して作品を高めて下さい!
マノンって、こんな脚本だったんだね。新しい発見があった。
そうなんだよ。狂おしい愛は真実の愛じゃないんだよ。狂おしくなるくらい人を好きになることはあるが、それは、愛じゃないから。ただ磁石のように吸い寄せられているだけ。
愛は、身を売ることでも我慢することでも、破滅の道を選ぶことでもない。
想いを交わせ合うこと。思い通りにさせることじゃないんだよ。従うことじゃないんだよ。
自己犠牲は愛じゃない。相手が愛を受け取ったと思った時、そこに愛があったというだけ。受けとる側の解釈しだい。
私、愛を捧げてます!は、愛じゃないですから。押し売り押し付けです。
思い遣りがないなら、愛ではない。都合の良い愛ははい。誰かを好きになったのなら、恋が始まっただけ。