新選組 2回目

2022-08-26 17:02:06 | 古典芸能
まあまあまあ、こんなもんでしょう。

っていうか、歌と福ちゃん、君らホンマに仲がいいの?喧嘩すると面倒くさいからあえて距離をおいて、仲が良さそうに見せてないかい?

うーん、なんか他人行儀なお芝居してるね。もっと相手の懐に入っていくお芝居せなな。

君ら、親友の役やねんで。親しい友人でなくて、心友やねん。相手の役作りを尊重してますじゃあかんねん。もっともっと深い深い絆で繋がってなあかんねん。脚本としてはそこまでは描いてないけどね。

ぶっちゃけ、私には、普段の二人の関係が視えるよ。

っていうか、せっかく舞台復帰出来たのに、まだまだ殻を破りきれていない様子。舞台復帰できて嬉しくないの??

今日は2回目の初日と思って気を引き締めて演じ過ぎてないかい???


ということで、本来なら広島に墓参りに行く予定だったのでが、まるで私のスケジュールを知っているかの如く、まさか二人とも26日から復帰するなんて!

復帰するなら週末もう少し先かな?と思っていたので、まさか私の唯一の休みに復帰するとは!

はい、バスをキャンセルして観てきました!

初っ端からダメ出し発言してますが、決して観たことを後悔してません。

なにはともあれ、復帰できて良かったね!

むしろ観れて良かった!

同じ作品を2度も美味しく味あわせて貰った気分です。

ぶっちゃけね、キャンセルせず広島に行こうか、東京に行こうかめちゃくちゃ悩んだよ。観に行くとなるとまたお金かかるしね…。

でも、後々後悔する選択はしたくないので、

お金は健康でさえあればなんとでもなる。でも、失った時間や過去は大金を積んでも戻ってこない。あの時ああしておけば良かった後悔は、若いうちだけでええねん。死に向かってるオッサンは後悔してる時間はないねん、ぶっちゃけね、精神で観てきました。

だって、ホンマに観たかったやんもん!?←お前は、ドラえもんか!?

(笑)

ぶっちゃけ、私には、ダメ出しでも書ける言葉があるだけで幸せ。言葉が降りてこない作品ほど悲しいものはない。これほど時間の無駄遣いはない。

それを思うと、歌と福ちゃんの初々しいお芝居を観させてもらって逆に幸せです!

ぶっちゃけね、初々しいお芝居が観れるのは今だけだから。これから経験を積んだらもう同じ役でも初々しいお芝居はできない。

だからとても貴重な演技を観させてもらいました。あ、コレ決して嫌味じゃないよ。


ということで、やはり、中村屋兄弟を観たあとだから、歌と福ちゃんはどう見せてくれるのか楽しみにしてましたが、思いの外、二人とも覇気がなかったように思えた。

っていうか、これまであまり台詞を喋ってこなかったんやろな。二人とも声が小さかった。腹から声が出てない。歌は、わざと籠もる発生の仕方をしてるから余計小さい。

福ちゃんは、可愛らしく発声しようとして無理してるから声が小さくなる。

きっと、周りが自由に演じたらいいよ、とある意味自由奔放にしていたのが視える。

もちろん、二人とも頑張って役作りしてたよ。でも、あまり、周りがアドバイスしているのが視えてこない。なぜなら、そうじゃなければ、あの中村屋兄弟の完璧な役作りと対照的になるはずがない!

とワタクシは推察します。

まるで、台詞を間違えてはいけない、殺陣のタイミングを間違えてはいけない、といった決まり事に囚われすぎて、肝心な生きた言葉を発するといった役の感情がおいてけぼりになっていたのは否めない。

確かに型は大事。でも、この作品って歌舞伎であって歌舞伎じゃないやん。現代劇であって現代劇じゃないやん。どちらかというと、新派風な作品やん。歌舞伎要素を取り入れた現代劇みたいな。それこそ、歌舞伎版の「贋作・桜の森の満開の下」や「阿弖流為」と同じ系譜やん。

歌舞伎要素はあるけど、台詞は現代語やん。

ってなると、やはり生きた言葉を発してくれないと泣けないんだよ。どんなに良い台詞でも、気持ちが入ってないと、説得力がないから、ただの台詞(文字)になってまうんよね。

どんなに鶴松君が八重として言葉を発していても、それをキャッチできない、投げ返せないではお芝居とは言えない。

と思うと、今思えば、虎之助君はピカイチやった。本来の沖田総司役は台詞が少なかったけど、前回の沖田総司の台詞から推察すると、ちゃんと言葉のキャッチボールが出来た。先輩に対しても。

確かに歌舞伎は型が大事。江戸時代から受け継がれ守られていた伝統芸術だからね。 

歌舞伎風現代劇というか、歌舞伎風時代劇は、400年の伝統芸術とは大分違うから、役のアプローチの仕方は歌舞伎のままではいけないんよね。

その点中村屋兄弟は、数々の舞台やドラマ、映画をこなしてきているから、芸の幅が広い。

それこそ、松本白鸚さんなんて、ぶっちゃけ、松本幸四郎さんを名乗っていた時は、ワタクシ、歌舞伎役者さんとは知りませんでした。ずっとドラマで拝見していたので、普通の俳優さんだと思ってました。めちゃくちゃ自然な演技をされてます。その上、ミュージカルもされる。「ラ・マンチャの男」めちゃくちゃ感動しました。あ、来年4月公演が決まりましたね。抽選があれば、ワタクシも参戦します!

白鸚さんは、歌舞伎役者さんとしても、しっかり型を重視した演技をされています。←お前が偉そうに言うな!

m(__)m


確かに、息子さんの幸四郎さんもしかり、器用な方だと思う。でもね、器用なだけでは感動を与えられない。表面的な役作りではなく、ちゃんと内面も役作りしてないと、生きた言葉は発せられない。

歌と福ちゃんは、ハッシーと違って、外部の演劇経験が少ないから、表面的な役作りに気がいってしまうのは仕方ない。っていうか、君らまだ二十代前半やん!?なんか、見た目がやけに貫禄があるんよね。

ま、コレを機に外部の演劇やドラマや映画に出演して生きた言葉を発する勉強したらいいと思うよ。


今日は、本来のオリジナルキャストでの内容でしたが、

ぶっちゃけ書くと、勘九郎さんも七之助丞も亀蔵さんも宝の持ち腐れ!役不足感が否めない。

全然出番が少ない!っていうか、役に合っていたのかも微妙だった。それくらい前回が適任適役だった。

と思うと、前回の代役公演が、台詞量といい見せ方や存在感といい、役相応でしたね。

今回分かったのが、七之助丞が演じる土方歳三の台詞を全て虎之助君が代弁してたこと。

前回、虎之助君の沖田総司がとても良かったので、今回どう変わるのか楽しみにしていてたら、ほとんど出番ないやん!ってことに驚いた。

と同時に七之助丞の土方歳三がめちゃ漢だったことにも驚いた。改めて、七之助丞の芸達者ぶりに驚いた。めちゃくちゃ器用!  

ハッシーの仏南無之助は、まさに歌舞伎様式の塊みたいなキャラではあったけど、めちゃくちゃ見せ方が上手かった!

その後の狸がまた虎之助君と楽しそうに遊んでいて、いえ、演じていて、

「ポーの一族」のときの最初から最後まで役がブレない、ある意味ワンパターンだったハッシーが嘘なくらい芸達者になっていて驚いた。ハッシーは、なんだかんだで外部出演が多かったもんね。それが歌舞伎にも生きているのが分かる。



たまたまとはいえ、同じ作品を違うキャストで味わえて、本当にニ度美味しかった!

今日は、二回目ということで、前回出来なかったこと果たすことができました。

それは!



歌舞伎座ギャラリーで2メートル大の手塚漫画コラボ羽子板の写メを撮ること。

そして、



期間限定のアトム弁当を食べることでした!

中身は、



朝イチで予約して、休憩の幕間に劇場内の食事処花篭さんで頂きました。思ったより小さかったけど、めちゃくちゃ美味しかった!

表紙の裏にはお品書きが書いてあり、もちろん記念に持って帰りました。アトム饅頭も食べずに持って帰りました(笑)

何気に楽しい時間を過ごすことが出来ました!