めっちゃ、荻上ファミリー集結してるやん!?
ま、聡美さん、はいりさん、柄本明さんだけやけど…。
いやいやいやいや、十分最強アシスト&ディフェンダーやで!
かもめ食堂好きには堪らんキャスティング!!
柄本さんは、ホンマにドラマでも映画でも引っ張りダコやね!
ということで、舞台挨拶ライビュー付き上映回を観てきました。
久々のつよっさん。生ではないが…。
本来なら、8月、毎年恒例の平安神宮奉納公演に行けたのに、台風10号のせいで中止。
だけども、つよっさんの活動は凄まじい!あらゆる音楽フェスに呼ばれ、参加し、つよっさんが敬愛しているジョージ・クリントンとのコラボ曲も配信となり、結婚してもSTARTOを退所してもその勢いは劣らず。
素晴らしい&カッコイイとしか表現できない!
そして今作は、まさにつよっさんへの当て書きのような物語。
めちゃくちゃメッセージ性があり、また、ワタシタチはモノガタリを観るのが必然かのような内容に、これまた、いつもの
お導き!
(笑)
どこにでもいる普通の青年が、ある人との出会いによって世界的なアーティストへと変貌していく。
あ、あくまで私のイメージであって、映画の粗筋ではないので悪しからず。
例えば、芸名があれば、芸名の自分が世界を駆け巡り、出すCDや本が大ヒット。あっちでもこっちでもテレビ局やマスコミに引っ張りだこ。
求められるのは世間が求める姿や言葉。本名の自分は、決して世間が求めるような強い人間じゃないのに、まるでトイレにも行かないような人物像を作り上げられ、自らも作り続けなくてはならない。世間の評判も、賛否両論。少しでも、いや、ほぼ全ての否を減らすために必死なってイメージアップに努めなくてはならない。
本名の自分が芸名の自分についていけなくなって、精神を壊すことは多々ある。
もしくは、別に有名人になったり出世したいとは思ってなかったのに、出会いやふとした行いが評判を生み、有名人や出世することもある。
上手く風に乗って立身出世していき大手を振って喜べるか、その地位を維持するために自分の心を殺すかは己次第。
良かった、芸能人にならなくて!!
という話ではなく、
芸能人に限らず、誰もが、理想と現実のギャップに自分がどう生きていけばいいのか一度は悩んだことはあるはず。
目標に向かって一生懸命勉強したり努力して、やっとこさ目標を叶えたのに、現実は、自分が想像した以上に過酷であったり虚しくあったり…。理想が高ければ高いほど、現実とのギャップに苦しんだり…。
逆に、有名人に憧れて真似たり、偽物になったり作ったり…。
結局のところ、自分は自分でしかない。誰かを真似ても、同じことをしても、その人にはなれない。ダイエット本と同じ。その人に出来たことが万人に通用するとは限らない。むしろ、本なんて購入されてナンボ。成果ありか無しかは二の次。
いかに購買意欲をそそる宣伝ができるか、マーケティングで世間の関心を調査できているかで、売上が変わる。それが現実。
結局、自分の理想は理想。現実には敵わない。理想は、現実のはるか先にあるもの。
ワタシタチはモノガタリでも書きましたが、売れるために、読者が喜ぶ作品を作るのか?売れるまで自分が表現した作品を作り作り続けるのか?をテーマにしたような作品でもありました。
今作もそうだけど、結局のとこ、アンタは何がしたいの??に結びつくと思うんよね。
今作は、つよっさんと綾野君のダブル剛君が対照的に描かれていたので、よりメッセージ性がリアルに表現されていたと思う。
そう、世の中の90%は綾野剛君演じる横山なんだよ。
アーティストとして、芸能人としてそれだけで生活出来る人はほんの一握りなんだよ。
テレビに出てるからといって、みんな六本木ヒルズに住んでいるわけじゃない。
あ、つよっさん演じるさわだより、綾野剛君演じる横山よりに書いてます。私も横山側の1人だったからね。今は、人は人、自分は自分精神で生きてます。
そういった格差社会も描いていたし、世界平和への想いもあの○の中に込められていたと思う。
森崎ウィン君が舞台挨拶で言っていたように、人間は丸くならないと生きづらいと思うし、
荻上監督が、○に込めたメッセージがつよっさんや他のキャスト陣を通して随所に散りばめられていたと思う。
まさに主人公の生き様が、今の、昔のつよっさんと被る脚本になっていて、
関西弁を喋ってくれたら、マジつよっさんのドキュメンタリー映画と言っても過言じゃないくらい、ラジオやライブで語られているつよっさんの過去の経験や生き様がそのまま主人公に投影されていたと思う。
つよっさんだけでなく、綾野剛君や森崎ウィン君の役柄も世間を象徴する人物像でもあったし、吉岡里帆ちゃんの役は、まさしく、弱者の心の声だったと思うし、彼らの学びや生き様、そして考え方は、観客への強いメッセージになっていたはず。
本当に本当に素敵な作品でした。
27年ぶりのつよっさんの主演作がまさかの荻上直子監督作品とはね。
めちゃくちゃ当て書きされていて、とても名誉なことだったと思う。
主人公の闇がつよっさんのかつての闇にも感じられて、エンドロールの♪街♪の歌詞がめちゃくちゃ響く。
すべての音楽はつよっさんだったんやね。めちゃくちゃ自然にマッチングしてた!
主人公の隣に住む、綾野君演じる横山も、破天荒にデフォルメされているけど、大多数の弱者?の代表だと思った。
みんな一握りの一員に選ばれたくてもがき苦しんでるんよ。
森崎ウィン君こそ、そのままの役で、彼が発する悟りや哲学は心に響く。
せやねん、いつまでも泣いていても助けてくれへんね。特に私みたいなオッサン?人間は。
セクハラ発言するわけじゃないけど、若くてカワイイ女の子なら誰かが助けてくれるかもしれへん。若いうちだけや。
年をとったら男も女も扱われ方はさほど変わらん。
だからこそ、
アンタ、何がしたいん?どう生きたいん??
を強く訴えかけてくる作品に感じた。
なんのために生きるのか?
20%の働かない蟻は生きる価値はないのか?
そりゃ、自分の存在が誰かの役に立てれば、それに越したことはないが、
だからといって、誰かの役に立つために身をすり減らしてまでも自己犠牲する必要はない。
今の私が言えることは、心臓が動いている限り生き抜け!
ただそれだけ。
どう生きるかは己次第。
つよっさん✕荻上直子監督作品ということで、それだけで楽しみしていたら、
まさかの小林聡美さん、まさかの片桐はいりさん(最初誰だか分からなかった)、荻上監督の前作「波紋」でもエエキャラだった柄本明さんが出演されていて、より作品の価値がグレードアップしたよ!
もう一回観たくなる作品だった。
そう、志村けんさんの間かどうか確かめないといけないし(笑)
舞台挨拶の内容はいずれYouTubeにアップされるのでそこでご確認してください。
チョイ役だったが戸塚純貴君も舞台挨拶に出てた!めちゃくちゃ引っ張りダコやな!
つよっさんが描いた○欲しい!!