昨日の秘密アイテムが「なぜ中音を豊かにしてくれるのか?」を考えて行くと、Trail仕様#375の改良を考えざるを得ない。方法は判っている、ただ実践して確認するのみです。
基本的な考え方として「すべての信号をSPから出す」事です。できるだけシンプルな形が望ましいのは言うまでも有りません。
オリンパスの横で鳴らしているハーベスのSP(内部配線ルシファー仕様)を聴いていると、「ユニットまですべての配線をルシファー」にした効果が出ています。#375の内部配線は「化け物ケーブル」ですのでここを「ルシファー仕様」にすれば良いのです。
現在でも375のダイアフラムへの配線はΦ11mm有ります。常識では当てはまらない使い方です。簡単にマネするだけでは使い物になりません。配線も使いこなしもそれなりのノウハウが有ります。この技術を獲得する為に30回以上(両方で60回以上)の375+HL88の上げおろしをやりました。この時にダイアフラムを6枚以上お釈迦にしました。それなりに損失を経験しています。
今回は1本の配線を5本のケーブルで作ります。これをバックチャンバーの小さいスペースに入れなければなりません。しかも2本です。準備をしてトラブラないように進めたいと思います。
昨日の状態でオリンパスのサウンドをじっくりと今日は楽しみました。カール・ベーム/VPO ブルックナー4番「ロマンチック」です。従来は弦の浮遊感が少なかったのが判りますし、音が痩せていたので通しで4楽章聴く事が出来ませんでしたが、今日はゆったりとした心地で聴くことができました。このCDの本当の演奏を楽しめたようです。
クリップ接続ですので「強奏」の部分ではちょっときつめに感じましたが、「弱音」の美しさと豊かさは比類ないものでした。強奏の時はクリップのブリキの質感を感じましたので、ここをしっかりした接続にすれば十分行けると思っています。
今日は専用のケーブルを作る事が出来ませんでしたが明日にも完成しますので低音の確認と合わせて聴いてみたいと思っています。
基礎的な事の改善をやっていますのでごまかしがききません。その代りしっかりした「進歩」と技術を獲得できます。