自宅システムは見ての通り、JBLのD130+#375+ゴールドウィング+175DLH+#2405 のユニットを基本にしています。その基本ラインにハイルドライバー+デッカとビクターのリボンツウィーターを追加しています。
皆さんはどんなサウンドを想像されるでしょうか? 「バリバリのJAZZサウンド」(音が前に飛び出して来る)を想像される方が多いと思います。実際JBLの基本ラインだけならその様なサウンドになると思いますが、私はクラシックを楽しんでいます。音のキレ・ヌケ、繊細感等はJBLのユニットのおかげでシャープな質感を得ていますが、最も得意とするジャンルは「弦楽器」のストリングスだと思います。トレモロの浮遊感はこのシステムで無いと出ない質感だと思います。また弦楽器奏者が多い事もこのシステムならではです。
その質感を担っているのが自作のアンプです。プリはマッキンC22をコピーした自作品ですが、内部配線を特殊な銀線にすべて交換しています。その為SN比は最高級Tr型アンプと遜色有りません。(内部配線でノイズを拾っている場合が多いが、このアンプはシールドアースをとことんやっている)
パワーアンプのWE101Dpp-2号機はプリアンプのシャープで繊細な質感をそのままに、ウォームさを加えてドライブしています。WE101Dは元々オーディオ用の球では有りません。プッシュプルにしてもせいぜい1.4W/ch程しかパワーが取れません。最近の能率90dbぐらいのSPではまったくの出力不足で使い物になりませんが、SP-707Jシステムは能率101dbを越えるシステムですので音量に不満は有りません。現状でもプリアンプのボリュームは9時~10時の方向で使っています。更に上げれれば音数がもっと増えると思います。WE101Dの球に拘るのは、その質感の良さとメーカーでは作れないアンプだからです。メーカーで作るには球の確保がまず出来ません。現在では球の確保が難点です。幸い20本程集める事が出来ましたので3台のWE101Dのアンプを作れました。まだ是から、この球を使ったプリアンプの作成に情熱を持って準備をしています。