Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

半田の「イモ半田」についての功罪

2023年12月07日 | ピュアオーディオ
半田付けする時に「イモ半田」は嫌われています。当方電子部品の半田付けの工程を担当した時に、薄く均等につける事を優先して機械の回転数やディップ時間を厳しく管理していました。電子部品なら次のお客様の工程で「濡れて」いる事が非常に大事だったからです。

しかし、一般のアンプ、特に管球アンプではそうなのか?と疑問を抱きました。一般に「イモ半田」は嫌われています。半田技術の未熟と捉えられています。しかし、一般の、例えば管球アンプの場合、きれいな半田付けされている機器では「半田外れ」が多いことも事実です。当方も20数台の管球アンプを入手しましたが、「配線外れ」が意外に多い事を実感しました。また、端子類が「鳴き」を発生している事も感じました。確実に「接続」されていることが大切です。



そこで、自分としては、一旦正常に薄く半田付けして(正常な半田付け)、さらに「肉盛り」をするようにしました。一般的には「イモ半田」に見えかもしれませんが、接続部品の「鳴き」を抑え、しっかりした接続を意識しました。こういった考えで「自作のアンプ」を作っています。そんな「イモ半田」を笑う方が多いです。しかし、私は「音質」を優先して考えるので、「イモ半田」のメリットを強調したい。



それが「音の質」に出てきます。特に0.1㎜程度の薄膜の端子や安物のボリュームのグランド配線には有効と判断しています。何も型道理の配線に半田付けする必要などないのです。メリットもあればデメリットもあります。総合的に「目的」を達成できれば良い事だと思っています。


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