Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

ケーブル交換直後の反応と変化

2012年02月10日 | ピュアオーディオ

先日オーディオ歴の古いお客様がお見えになり、『高価なケーブルを買ったが「ふん詰まり」するので元の安物を使っている』とのお話が有りました。こう云った話は良く耳にします。実際に経験した方も多いのではないかと思います。

この件については「もっと長く使っていればヌケて来ますよ」とお答えしました。ケーブルの評価を何度もして来ますと、この辺のステップが理解出来るようになります。

従来使っていたケーブルより性能が高ければ高い程、「ふん詰まり」感は大きくなります。またその期間も長くなります。これは「ケーブル」が悪いのではなく、ケーブルによって伝送される「情報量」が非常に多くなっている為に、機器(アンプ・SP)の方が直ぐに対応できていないからです。そのまま使い続けていれば、機器の方が対応できる様になって来ます。

問題は「その期間を予め判っていれば」判断ミスは避けられると思います。1日2時間聴いての前提で云えば、

1)接続して連続5時間はプラグ・ソケットの馴染みに必要な時間です。
2)3~4週間程は「ふん詰まったり」、「バランスを壊したり」を繰り返しながら、大きなブレから小さなブレに移行して行きます。
3)約1ヶ月(4週間)以降は「右肩上がりに」段々良くなって行きます。(ふん詰まり・ヌケ感)
4)ケーブルの程度(情報量)にも依りますが、半年~1年後には完全にふん詰まりやバランスが取れて来ます。(ある日突然、別次元のサウンドに変化する事も有ります・・・活性化)

上の1)~4)までの変化の仕方を覚えていれば、落ち着いてケーブルの評価が出来ると思います。