Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

SP-LE8Tも覚醒した様だ

2023年09月16日 | ピュアオーディオ

先週SP-LE8Tが「覚醒」した様だと書きましたが、どうやらその通りになった様です。今まで感じていた「違和感」が有りません。「本領発揮」の状態でないと何処かおかしく感じます。


SP-LE8Tが本領発揮していると云っても、自宅のメインシステムのスケール感や音数の多さには比べようも有りません。それでも、「お休みセット」にしては上出来な仕上がりです。更に音質アップしたいなら、パワーアンプにSuper Trail仕様のパワーアンプを持ってくれば、次元の違うサウンドに変身するでしょう。


ただこの「お休みセット」は一晩中電源ONの状態で朝を迎える様な使い方をします。そこに高音質の管球アンプを使うのはもったいない話です。シンプルな小型のアンプが似合うと思います。

まだ試して見たいアンプが有る

2023年09月15日 | ピュアオーディオ

1970年代のアンプの代表として、SONYのアンプ、アキュフェーズ社C200+P300の組み合わせと、パイオニア社C3+M4の組み合わせのサウンドを確認しました。実はもう1社試して見たいアンプが有ります。それは、ダイヤトーンのDA-P100+DA-A100の組み合わせです。


写真は某オクに出品されているモノから拝借しました。このでかいコンデンサーを見ると「良い音がしそう?」と思います。ただ個人的には「難点」も有るのでじっと我慢しています。


プリアンプのRCAソケットが旧式で全て交換しないと使えない・・・。直出し電源ケーブルもショボい配線です。ここもIECインレット化しなければなりません。


パワーアンプの方も出力端子(SP端子)が特殊です。入力端子のRCAソケットも貧弱です。直出し電源ケーブルもプリ同様に「扇風機用の配線」です。改造しないと使えないので二の足を踏んでしまいます。

プリアンプの内部は測定器並のプリント基板の配置がなされています。(SONYと同様)機会が有れば使って見たいですね。

一世を風靡したWADIAの機器

2023年09月14日 | ピュアオーディオ

WADIA#2000とデジリンク#40の組み合わせ。1990年頃のCDPの世界は「WADIA」が高級オーディオの代名詞でした。20年前にWADIA#2000+デジリンク#40の組み合わせを2セットも購入し、更にWADIA#9や#10も入手しました。


私の場合、「音質追及」の側面から「WADIAの最高級機を使っていれば良いだろう」ぐらいの安直な心持が有りました。その後、スチューダーA730やD730、#727や#732等のCDPを入手し、「音質アップ」の原理を確認した処、WADIA#2000では到達できない部分が有る事に気付きました。写真に有る通り、裏面の「専用ケーブル」が難物でした。WADIAのCDPは#6やスイングアームのCDPも入手しました。その時代でないと手に入らないモノの一つでしょう。

マッキントッシュMX110プリアンプ

2023年09月13日 | ピュアオーディオ

1972年当時、マッキントッシュ社のフラッグシッププリアンプはC22と云われていましたが、「通」の方の間ではMX110の方が価格も高いし、音質も上だと云われていました。当時の私はこの話を覚えていたので、迷いなくこの機種を入手しました。


ただ何分「古い機種」なので、私が入手していた時に本来の性能が出ていたかは分かりません。それでも、このプリとムラードEL34ppモノラルパワーアンプの組み合わせで、タンノイ「レクタンギュラーヨーク」を鳴らしていた時は、本当に雰囲気の良いサウンドを出していました。ブラームスの交響曲がゆったりと楽しめるサウンドでした。


趣味は「出会い」が大切ですね。古い機種は「個性」が有って魅力的な音がします。その時代でないと出会えないのかも知れません。

WE101D球との出会い

2023年09月12日 | ピュアオーディオ

WE101D球との出会いは2008年頃だったと思う。最初は「WE101D球を使った自作プリアンプ」を某オクで落札して使って見て、その「何とも言えない幻想的な音色」に憑かれてしまった。当該のプリアンプは「実用」に堪えない作りだったので手放してしまったが、購入された方も「この音色はとんでもなく素晴らしい」とべた褒めだった。以来、WE101Dのアンプを探していた。


やっと巡り合ったのがこのアンプ。球はフィリップスの#4606と云うWE101Dと互換性のある球だった。この球でも良かったと思う。ナス球の古典管であった。このパワーアンプとペアとなる「プリアンプ」が欲しかったが、なかなかご縁が無くて、今でも入手出来ていない。


整流管を安物からムラードの5AR4に交換して更に音質アップした。入力トランスも安物からUTCのトランスに交換、101Dのソケットもテフロン製の山本音響工芸製に交換している。



このパワーアンプをプリアンプに作り替えようか?・・・と何度も考えた。既にラダー型のボリュームとバランスボリュームは確保している。残るはセレクターのみ。



何故WE101Dの球に拘るかと云うと、音色と表現の世界が「耽美的」で非常に魅惑的な事に尽きる。この球の神髄を聴いた方でないと理解できないと思う。他のアンプが「電気仕掛け」の音色で有る事を実感すると思う。

当該のWE101Dppパワーアンプは『1ワッターアンプ」と呼ばれるが、D130やD208の様な高能率のSPを鳴らせば出力不足は感じない。
基本的に球の数が少ないので「市販品」のアンプはないと思ったが良い。この様にプッシュプルのアンプは「自作品」でないとお目にかかれない希少なアンプです。音色は「耽美的」と云いましたが、非常に肌理が細かく、シルキーであり、ビロードの様な音色です。一度憑りつかれたらなかなか逃げ出せなくなります。

WE101Dppパワーアンプを使うと次元の違うサウンドになる

2023年09月11日 | ピュアオーディオ

自宅2階のサブシステム(お休みセット)を毎日楽しんでいますが、時々は眠っているアンプも動作確認をして見たくなります。


床面に眠らせていたWE101Dppパワーアンプを持って来ました。出てきたサウンドは「次元」が違いますね。繊細でスケール感が大きくて嫌な音が殆どでない。目の前に「ステージ」が出来たかの様です。


「お休みセット」で朝まで電源入れっぱなしで使うにはもったいないので、今まで眠らせていました。同様に眠らせている管球アンプ(SUPER TRAIL仕様)のアンプがまだ2セット有ります。相当に手間暇と時間をかけて作り上げたアンプなので手放す気は全くない。しかし、有効活用させる事が現在できないでいる。もったいない話です。

CDPのWADIA#6の「読み取り不良」の修理

2023年09月10日 | ピュアオーディオ

近所のNさんがお使いのワディア(WADIA)#6が読み取り不良で使えなくなったので修理に出された。一般にCDPの「読み取り不良」と聞くと「ピックアップの寿命」と考えがちで、「ピックアップの交換」すれば良いと単純に考える修理屋さんが多い。



WADIA#6は1992年発売の商品なのでもう30年前の商品になります。当然ピックアップの予備品など残っていません。そこで、一般の方は諦めてゴミにしてしまう。そもそも「ピックアップ」に寿命は有るのだろうか?ピックアップ自体は非接触のパーツなので消耗は無いと思う。現実私のEMT#981はもう40年も経過するが、一度もピックアップの交換をしなくても使えている。A730のCDM3ピックアップメカは2年前に交換はしたが、予備品を持っていたから出来た事である。


今回のNさんのWADIA#6は、ピックアップの交換なしで、「ピックアップの角度調整」で復活した。修理費用は¥8万円弱とやや高めで有るが、使えないで処分するよりはよい。息子宅でもWADIA#6を使っているので、こちらで不具合が発生した時は参考にしたい。


私の使うアンプは必ずヒューズ交換をする

2023年09月09日 | ピュアオーディオ

以前(2017年)、アキュフェーズC200+P300を入手した時の写真です。


C200の内部。画面中央上の方にガラス管ヒューズが使ってあります。


ヒューズが4本使ってありますね。横方向がラインアンプラインで縦方向がフォノラインです。


取り合えず、フォノは使わないのでラインアンプラインのみを交換しました。どんなに高価なアンプでも、一本¥50円程度の「ガラス管ヒューズ」が使ってあります。このままでは、どんなに良い電源ケーブルを使っても、このガラス管ヒューズでは性能を発揮できません。フルテックのオーディオグレードヒューズは一本¥4000~5000円程度で手に入りました。この時点でガラス管ヒューズに対して100倍の価格ですね。100倍の音質効果は有りませんが、確実に2倍以上の音質効果が見込めます。ヒューズの最高峰はFXヒューズ(¥7.5万円/本)ですが、さすがにFXヒューズまではなかなか手を出せません。

沢山のサブシステムを作って来た

2023年09月08日 | ピュアオーディオ

20年程前から沢山のサブシステムを作って来た。その極め付けは、JBL#4311システムだろう。本当はL-100センチュリーにしたかったが、L-100は球数が少なく高価で有った為、同じユニットを使い、ほぼ同サイズの箱を使ってあった4311にした。結果的にはこちらの方は「内部配線」の交換が出来、L-100は難しいと云う判断になった。



ノーマルの#4311でもかなり良い音がするが、当方自作の「特殊な銀線」とフルテックの最高級SP端子を使った「改造」を施し、「専用トレール」に載せたサウンドは格別であった。フロアー型の大型スピーカーの音と錯覚する様なスケール感と、ヌケ・キレ・ノビがとんでもない次元で組み合わされていた。現在、当該機は茨城県のオーナー様がお使いです。それまではSPの選定の為、オーディオショップに足しげく通われていたとの事でした。40年も前のスピーカーですので、ご存じなかったのも無理有りません。この改造#4311と専用トレールのサウンドを非常に気に入っていただき、オーディオショップ通いは無くなったとの事でした。



4311系は現在までに2セット改造を実施し、もう1セットは岡山市のオーナー様がお使いです。こちらも大変喜んでいただきました。

もう1セット、自分用に作っても良いかな?・・・とも思っていますが、既にSP-LE8T&D208システムが有りますので「蛇足」は避けたいと思っています。

SP-LE8Tが「覚醒」か?

2023年09月07日 | ピュアオーディオ

先日、SP-LE8Tが「ふん詰まっている」とブログに書きましたが、翌日には「覚醒」した様です。「鼻つまり」した音から「開けた様な音」に変わりました。


外見からは全く見えない「音の世界」の事。内部のボイスコイルの電気の流れがスムースに行く様になったのだと思います。電気の流れなど目には見えませんので、音で確認するしか有りません。

取り合えず「めでたし、めでたし」です。こんな風に都合よく「覚醒」する事など滅多にあるものでは有りません。今までの経験では延々と鳴らし続ける日々を重ねて、やっとたどり着く情景です。