「大相撲春場所」 が始まった。しかし、日本人横綱誕生と期待されている稀勢の里が初日に黒星。稀勢の里にとってはまた先行き不安な場所になってしまった
結果論で言う訳ではないが、私は初日に稀勢の里と横綱のどちらかが負けると予想していたが、その通り稀勢の里と鶴竜が敗れた
私は相撲通ではないが、場所前行われる 「稽古総見」 で稀勢の里が日馬富士に八番負け続けたと聞いた時、稀勢の里が持つべき闘争心が失われてしまったのではと、一抹の不安を感じたからだ
初日の取り組をテレビで見ていたが、上体が浮き上がって相撲の基本が疎かになった時を実力者・隠岐の海は見逃さず、あっさりと前頭筆頭の力士に寄り切られてしまった。それはあたかもも隠岐の海が大関であるかのように、立場が逆転したような勝負だった
それと制限時間前にアップで映し出される稀勢の里の表情からは勝負に対する真剣な闘争心を見ることは出来なかったから、さらに負けることを予想してしまった
「横綱には勝つが、平幕にはあっさりと負ける」 ことの意味を稀勢の里は理解していないようだ
私は残念な言い方だが稀勢の里は優勝できない、即ち横綱には昇進できないのではないかと思い始めている。それは横綱になるには沢山の試練があるが、横綱になったらそれ以上の試練があるはずだが、稀勢の里はそのどちらも超える実力があるのに、それを発揮できないメンタル的は弱さがあるように思えてならないからだ
「俺は絶対に横綱になる」 との信念を持っていたらもっと実力以上の強さで戦えるはずだが、今の稀勢の里からはそれを見ることができない
今日は先場所敗れた栃煌山戦、稀勢の里がどのように気持ちを切り替えて臨むのか? いつも期待されながら結果を残さないとファンにも飽きられてしまうことをよくよく肝に銘じるべきだろう
それといつも立ちはだかる白鵬が休場したが、それも稀勢の里にとっては有利なはずだ。 それだけに稀勢の里にとっては特別な場所になるはずだ。白鵬休場が稀勢の里にとってどのような意味があるのかを理解できなければ優勝など程遠いことを何よりも本人が自覚しなければならないだろう
後14日ある。私の懸念など吹き飛ばしてひたすら前に進んで横綱を目指す相撲を見せて貰いたいものだ
|