今日も秋雨前線の影響か朝から雨が降ったり止んだり、その雨も激しく降ったり、時にはしとしとと静かに降ったりと落ち着かないようだ
当市のピンポイント天気予報も明日までは曇りマークばかりで灰色イメージの日が続くようだが困ったことである
9月の天気がこのように梅雨のようにどんよりとした日が続くのは、珍しいことではないだろうか?
日課である妻との散歩もできないから、もっぱらテレビで録画しておいた 「歌番組」 を妻に見せて時間が過ぎるのを待っているのも何か虚しい気がする
午後には昼寝の終わった妻の爪を切ったが、私はこの 「爪切り作業」 はあまりやりたくない仕事なのだ
延びなくてもいいのに、髪の毛と爪はお構い無く延びてくる。妻が 「爪が延びた」 と言うと私は 「延びるのは生きている証拠だ」 とやりたくない仕事を敬遠するように答えるが、それも限度があっていつかはこの 「爪切り作業」 をしなければならなくなる
ところで私が言った 「延びるのは生きている証拠だ」 の言葉はあまり正解でもなく、命を終えた人でもある時期までは髪の毛や爪は延びることを、会社勤めの頃、自衛隊出身の同僚から聞いたことがある
その同僚の部下が何かの事故で亡くなったが、遠くから親御さんが来るまで、その体の管理をその同僚が受け持った。そしてその故人は生存していると同じように髪の毛と爪が延びることを知ったそうだ
そして髪の毛と爪を切ったそうだが、素面(ではとても出来なかったので酒を飲んで酔ってから切ったとのことだった
さて、妻の爪を切る時、私の視力も弱くなったから爪にカッターを当てるのも慎重にせざるを得ない。かつて爪と一緒に肉を少し切ったことがあった。指の先端には神経が集まっているからかなりの痛みであったろうと、私もその時は何とも慰める言葉も無かった。とにかく、痛かったことであろう
妻もそれを想い出すのか手に力が入って手全体が固くなるのも仕方ないが、何とか宥(めて切るしかない。手の爪が終わったら次は足の爪切り。これがまた面倒な仕事だ
何とか苦手な 「爪切り作業」 完了。ホッとしたが、この歳になって妻の爪を切るなんて私には思いもよらぬことだった。正しく 「人生いろいろ」 だと、あの島倉のお千代さんの名曲を想い出して 「これも私の人生か?」 と諦めたが 「爪さん、ほどほどに延びてください」 が本音だ
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