ホープ軒＠千駄ヶ谷 「もやしラーメン」

毎日横を通って
毎日香りを嗅いで
毎日見ないようにしている

けど




昨日の夜軽めだったから
今日の朝ぐらいはイイかも

でも
オマエ昼にラーメン食べるんだろ？
ライス付けたいんだろ？
隙あらば2軒とか
思ってるんだろ？


このあたりの
自問自答のループを
ガンガンと回しながら
足早に駆けぬけることを
毎朝の常としています




のに


携帯を失くしたハートブレイクを癒すのは
この一杯しかないんじゃね？

この一言
モチロン
脳内の一言が




別の意味で
僕のハートを
ブレイクしてしまった




そう
この辺りで
この朝の8時に
このラーメンを食べている人種ってのが
まずフツーであるはずもなく




夜明けのミューどころか
夜明けのゲイかホモ




コレから酔っぱらう
タクシーの運ちゃん
コレまで酔っぱらってきた
どこぞのニーチャン
この世の掃き溜めが
心を潤す場所であり




私は私で
在りし日の携帯の姿を
思い浮かべながら
ネギを沈めては吸わせて
もやしを沈めてはヤワめて




バタつく心を静めては
明日のスマートフォンへ心を旅立たせている
やはり掃き溜めの住人で




そこに
酒明けのフリーターか
3人組




もう
一言を語るのもダルそうに
ココから寝るまでの
最後のエナジーに
やはり心をフルわせていたのです




もう何も話せねぇ
もう麺しか啜れねぇ

でも




「このネギがウメーんだよなぁ」

必要があるのかないのか
一人がヒネり出した一言に


死んだ魚の目の二人も
必要があるのかないのか
うなづいていたりします


このとき
思い出していたのは


先日の三田二郎での3人組
慶應の学生なんでしょうが
小難しい哲学論を
さも「オレたち賢いでしょ」
周りにわざと聞こえる音量で
ガナリ立てておきながら

「ボクたち並びでお願いします」

ホモかと
バカかと
二郎のルール＝この世のルールを知らないで
哲学を語るとは
ちゃんちゃらオカシいわけで

死んじゃえば (゜д゜lll) イイのに！！

彼らが無事成仏できることを
私は神に祈りを捧げておりましたが




朝方のホープ軒で

「このネギがウメーんだよなぁ」

死んだ魚の目で一言
これこそフィロソフィー


オレのこの
死んだ気分な朝も
必ず神の意のもとにあるはずで


このネギが必ず美味いのも
これまたフィロソフィー


オレも必ず
明日に旅立たねば
ならんのもフィロソフィー