そんなに食うなら走らんと

食道楽(ラーメン中心)とカロリー消費(ランニング中心)の葛藤の日々

長栄軒@大塚 「タンメン」

2013-05-21 11:41:49 | ラーメン 豊島区
いつもと違って
この日に限っては




オレを悲しくさせません。。




そういうのでもなければ
なかなかこういうチャンスも
訪れないというもの


しかるに
もう二十年以上前だけど

おそらくこの店が
超激レトロというよりは
超レトロであったころ

それこそ6年間
毎日この前を通っていながら
一切の興味も湧かせなかったことに
いまさら驚きながら




簡単に
昭和と言い流すには
さらに古スギているので

では
大正かといえば

あわよくば
明治とか

それはさすがに言いスギているので
やっぱりもどって
昭和にしておこうか




ぐらいのレトロ

むう
時が止まっているようだ

とか
簡単に言うのも
もったいないぐらいの




ストップ安(誤用)




やはり
この世の影の部分ような
飲みメニューを眺めつつ

ココで飲む人間ってのは
いったいどういう輩だろうか

と考えていたやおら
「耳なし芳一」を思い出すオレとか

思わず
書き忘れちゃうと
持っていかれてしまうような

つなぎ止めておかないと
持っていかれそうな亜空間




まあ
いろいろと
この世とあの世の境界が
不明瞭になっているのは
間違いがないようだけど





そうだな
こういうとき
「ラーメン」でスルッとヌケるのが
儀式的な作法であれど




せっかく
前倒しで迎え入れてくれたのだから

苦手なニンジンも
促されるまま30回噛んで飲み込むように

身の残っていない手羽先を
これでもかとシャブり倒すように

タンメンお願いしマッス!!

オレを
冒険者と呼んでくれないか

新鮮な野菜がどこにあるのだろうか
という以前に
鍋があるのだろうか
という以前に
お湯が沸いているのだろうか
という以前

果たしてこのスペースから
脳内の「タンメン」が
どうやったら具現化できるのかという
難解な疑問を何回も重ねながら


そして
10分以上


静かに
静かに
何かが刻まれる音

とともに
何も茹でられない音

とともに
何も炒められない音




っつか




どうして (゜д゜lll) できてるの!?

店の奥の方に
丼上げ下げエレベーターみたいなのがあって

いやー実は私もねー
どことつながっているか
わからんのですよー ハハ
的な

この
圧倒的な
あの世感!!




むう
アチコチに
ひき肉ではない
「肉」が散りばめられている風情

何の肉か
みなまで聞くな!!の風情

まあ昔から
こういうときはもれなく
タンメンなのにスーラーな風味が漂ったりして
オレの全食欲中枢が
刈り取られるのが常ですが




アレ

酸っぱくないし

お湯でもなく

野菜の甘みが溶けだした
微乳化にさえ映るスープ




一口ごとに
いつ酸味を検知してしまうかもしれない
なんてビクビクしながら

最後の一口まで
終始柔らかな甘みに包まれた
危なげながら
険しさのないスープ




お兄ちゃんの知らない肉を使っておるからねぇ
ふぉっふぉっふぉっ

おじいさんは
テレパシー使いだったりもしました




まるで魂を抜かれたようでした




ホントに魂の一部を
捧げてきたようでした




さて
思い出の坂を上ると
在りし日の癌研は公園に




在りし日の母校は
大改造中




在りし日のパン屋は
跡形もなく




在りし日の角屋が
まだ在ってビックリ




そして
甘酸っぱくなりながら

あのころの毎日と同じように
池袋への通学路を
たどってみたのでした


長栄軒中華料理 / 巣鴨新田駅大塚駅大塚駅前駅



Comments (2)
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