正月恒例の禊旅ですが、コロナに感染した可能性と身体がだるいことから、フラフラしています。
其れプラス、スマホによるナビ。
道が分からないのでスマホホルダーにセットして、スマホをナビとして運転していたのですが、スマホを見る度にクルマに酔ってしまう。
体調が悪い時にクルマを運転すると覿面に酔ってしまうのですが、運転しながらのスマホのがん見も直ぐに酔う。もうヘロヘロ。本当に気持ちが悪い。少し休みたい。
本当は「いわきワイナリー」でコーヒーを飲みたかったのです。
私の母親の実家梨園の正面に出来た「いわきワイナリー」。この場所には好間の炭鉱のズリ山があった。亡くなった従兄たちは「おさびし山」と呼んでいた。
なるほど、ムーミン谷の「おさびし山」そっくり。何か私に似ている。でも、何時の間にか消えてしまった(消えたのではなく、木々が生えて分からなくなった)。
「いわきワイナリー」は中々の景観の地に建てられています。雑木林にもテーブルとイスがある。ここで本を読めたら良い気持ちだろうな。
でも、この寒さだから室内でコーヒーを飲もう。そして梨のワインを買って帰ろうと思っていたのですが、正月3日まで休みだった。
まっ、何時もの私のセオリー通りと言う事ですね。
そう言う事で、久々に近くの白水阿弥陀堂に行ってみっかとなったのです。
ここは福島県唯一の国宝なのですが、コロナの為か参拝客は少なかったです。
奥州藤原家初代、藤原清衡の娘・徳子が平泉を模して造った庭園なのですが、中々の趣です。巨大な池には鴨が多数泳いでいる。紅葉の季節は美しいと思います。建造物が一つしかないのが、ちょっと寂しいですが。
さて、参拝しようと思ったら、お賽銭が無かった。引き返して自動販売機で缶コーヒーを購入。そこのベンチで缶コーヒーを飲む。これが中々の幸せ。
そして再度境内に入りつり銭をお賽銭とし参拝。帰りは子供が凧揚げし、犬が遊んでいる広大な広場を通り駐車場に。
クルマに近付くとキジトラの猫が近付いてくる。私はフラフラしながらクルマの中に入る。窓から猫を見たら、キジトラがクルマのドアの前に座っている。
このままクルマを出したら猫を轢いてしまう。困った。「何か食い物をくれ」と言っているみたいだ。
食い物はパンしかない。バター入りの高いパンだ。でも、猫ってパンを食うのかな。
私はパンプキンが生地に練りこまれた、小さいサイズの食パンをちぎり、キジトラにあげて見た。キジトラは口に含み吐き出した。
「やっぱり食わないか。でもパンしか食べ物は持っていないんだよ」とクルマに戻ると、一気に食べだした。何だ、食べるんじゃないか。
またちぎってパンを投げる。また食べた。しょうがない。また投げる。また食べる。旨いみたいだ。それならと持っていたパンプキンパンを全部与え、食べている間にクルマに乗り込む。野良猫も生きて行くのは大変だなぁーと思って。
次の日、迷ったが通年通っている沼ノ内弁財天に。
ここには車中泊できそうな広大な駐車場がある。トイレ付だ。
正月はこれでもかと露店が並んでいたものだが、今は露店など並ばない。元旦参りをする人もかなり少ない。これも巨大ウナギが消えたからだと思う。私の子供の頃は、1メートルをはるかに超える腕の太さの巨大ウナギがいたものだが。
勿論、ウナギのを取るのは禁じられている。神の使いだから当然だ。
弁才天とウナギ、何か関係があるのか。
ある。私は気が付いた。弁才天が天宇受売命であるならウナギは重要な存在だ。
まっ、その話はまたの機会にしますけど。
私は沼見台??から沼の風景を見る。沼の表面は凍っている。凍っていないところには鴨が泳いでいる。パンを持ってくれば良かったかなぁー。
そしたらどこからか猫の鳴き声が。後ろを振り向くと社の賽銭箱の隣に茶白の猫がいた。気持ち良さそうに日向ぼっこをしていた。ニャーと私を呼んでいた。
また猫がいた。私は駐車場のクルマに戻り,高級レーズンパンを取ってくる。このパンもバタータップリで猫も食べる筈。
ちぎって与える。不審がっている。食べないかと、目をそらしている間にパンは消えた。やっぱり食べるんじゃないか。ゴロゴロ言っているし。
そしてまたちぎり、またちぎりしてパンを与える。この猫も野良猫なのだろうなぁー。昨日の夜は寒かったが、大丈夫なのかなー。私が1人暮らしをしていたら、連れて帰っても良いかなぁーと思いながら、沼ノ内弁財天を後にした。
そして仙台に帰郷。何かフラフラがまだ取れない。寝るしかない。
そこでふっと思った。本当に猫にパンを与えて良かったのかを。
ネットで調べてみた。そしてら猫にパンを与えては駄目とのこと。
炭水化物のパンを猫が食べたら消化不良となる。便秘、下痢、肥満、糖尿病になってしまうと書かれていた。
そうだよ。本当は私もパンは食べては駄目なのだ。それなのに猫にも与えてしまった。下痢や便秘になっていたら悪い事をしたなぁー。申し訳なかった。失敗した。
よし、今度行った時はチャウチュールを持って行ってやろう。軽い猫のエサも。その程度しか猫には楽しみは無い。野良猫の寿命は短い。そのくらいの事はしてやろう。
それがせめてもの罪滅ぼし。其れまで生きていて欲しい。本当にまた持って行くぞ。
ではでは。