続きます。
このドラマですが、世にも稀なくらい登場人物が少なく会話も少ない。風景と登場人物の表情、そしてキャンプ飯で無言の会話をするドラマとなっています。
キャンプの出会いってこんな感じです。だから日常を忘れ、ドラマに見入ってしまいます。
あらすじは、小さな中華飯店を一人で経営する坂本明夫だったが、コロナで店を閉める。
挫折して店の軽ワンボックス車・ダイハツハイゼットにキャンプ道具と中華鍋を入れ、キャンプ旅で多くの人と出会う内容です。
時には年長者の定住キャンパーに「自分の様になるな」的に諭され、時には同年代の成功している中華料理店主と料理対決し、お互いに理解しあう。そして大半は年下の人物に料理を通して人生を語る内容です。
人は明夫の料理を食べて人生の何かを悟り歩みだす。
明夫は自暴自棄になっている自分を変えたいと思っているが中々立ち直れず、キャンプの旅を続けて行く。こんな感じですかね。
滋賀編では1か月で閉場するキャンプ場の管理人・京子に恋をし、京子の娘にも気に入られ、京子にも好かれる。
京子の亡くなった夫の大きなテントで二人でキャンプするが、変われない明夫は何も言えず、新たなキャンプ場を求めて旅を続ける。
大分編ではハイゼットが故障。京子から受け取ったバイト代が修理代に消える。
実は私、明夫が乗っているハイゼットと同型車であるハイゼットアトレー・リバーノを商売で使っていました。エアコンは壊れ、最後はエンジンが焼き付いた。商売と旅の相棒だったアトレー・リバーノを廃車にしています。
メンタルが激弱だったので、辛かったですねぇー。だから旅の相棒が故障した明夫の気持ちが良く分かる。キャンプや車中泊の旅をしている人の心情を良く表していると思います。
大分に来たのは、鹿児島に住む宇宙飛行士の娘の近くにいたいのと、小学生時代、チャンバラごっこしていた友人が大分にいる。その友人に会いに行く流れになっていますが、何時もの様に切ないストーリーになりそうな雰囲気です。
群れに加われない明夫と私はよく似ていると思うのですが、考えてみたら明夫には中華料理があるし、別れた妻もある。出来の良い娘もいる。独り身の私よりも全然幸せです。
その事を考えると私が切なくなってしまいますが、私も立ち直れる切欠を探している。
明夫と自分が重なるので続きが楽しみです。
変われるのか、変われないのか。どうなるのかが。
ではでは。