諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

人殺しの家系と狂気の家系。【永井尚長・内藤忠勝編】

2014年05月08日 23時05分15秒 | 歴史
私、度々このブログで「人殺しの家系」と発言して来ましたが、一体何の事なのか分らない方も多いと思います。

一言で言うと「親の因果が子に報い・・・・」って事なんですが、とても複雑すぎて一言では説明出来ません。

しょうがないので今回は私の家系に繋がる「永井尚長(1654-1680)」の人生で、ニュアンス的なものを是非分って頂きたく書きたいと思います。

さて、この永井尚長を知っている方は多分少ないでしょう。よっぽどの歴史通でも分らないと思います。

永井尚長は初代永井宗家・永井直勝から続く永井家四代目。徳川家の家臣です。丹後宮津藩第二代藩主となります。まっ、京都ですね。知らないでしようけど・・・。

この永井尚長、本当は次男坊です。家督は継げない身分だったのですが、長男の兄・永井尚房が家督を相続する前、29歳で亡くなっています。吉原で横死したそうです。多分、誰かに殺されたのだと思います。

お家の御曹司が殺された訳ですから、本来は「スワッ仇討ち」となるんでしょうけど、遊郭で殺されたとあってはお家の面目丸潰れです。そんなんで主君の仇討ちしてたら、恥の上塗り、笑いの種です。故に無かった事になったんでしょうね。

でも、これも人殺しの家系故の因果を感じます。兎に角、因果を受けるのは男子、特に長男です。人殺しの家系の長男は夭逝しやすいのです。

私の代もそうです。従兄弟たちも長男は夭逝、若しくは精神に異常をきたしています。

私位です。長男で神仏・眷属・占いに縋り、変人と言われながらも何とか生きているのは。ホント理不尽だと思いますよ。

そう言う事で次男の尚長が永井家の家督を継きました。

そして1680年の5月。主君の第四代将軍・徳川家綱が死去。同年7月に法会が芝の増上寺で行われる事と相成り、尚長は出口勝手門の警備奉行を仰せつかったんです。

そこで事件が起こりました。同じく法会で参詣口門の警備を受け持っていた志摩鳥羽藩主・内藤忠勝に尚長は刺殺されたのです。享年27歳でした。

殺された理由は「内藤忠勝の狂気により・・・・」と「徳川実記」には書かれていますが、「連絡の行き違いに忠勝が怒り、背後から刺した」、「不和が原因」、「尚長が内藤忠勝に切りかかって行き、逆に切られた」等々言われています。まっ、こんなの今となっては藪の中ですけどね。

でも私は思うのです。もしかしたら人殺しの家系故、先祖が殺した者が霊感体質の内藤忠勝に憑依し、尚長を刺したのではないかと・・・・・。

こんな事を言う私を皆さんは頭がおかしいのではとお思いでしようが、私も人殺しの家系に生まれ、長年生きて来たんです。私はそう実感してしまうのです。

そんな訳無いと思うでしょ。「何で内藤忠勝が憑依体質なんだ。理由を言え、理由を」と言いたくなるでしょ。

私も本当はそう思いたくないんです。でもね、内藤忠勝の甥っ子が21年後に同じ事件を起こしているんです。

その甥っ子の名は「殿中でござる、殿中でござる」で有名な「播磨赤穂藩主・浅野長矩」なんです。これって偶然でしょうかね。

まっ、狂気な家系だからと言っちゃそれまでですけど、吉良さんに恨みのある者が浅野長矩に憑依して刃物沙汰を起こしたのではと考えちゃいますね。私は。

さて、永井尚長を刺した内藤忠勝はその後切腹。お家も断絶となりました。享年24歳でした。

主君の法会で同僚を刺し殺した訳ですからね、そりゃ切腹ですよ。こうなるのは分っていたでしょうけど、何故踏みとどまらなかったんでしょう。

面子より自分の命とお家の方が重要です。やっぱり憑依されちゃったのではと思いますね。

そして永井家も尚長に嫡子がいなかったのでお家取り潰しに。でも、尚長の弟が何とか家督を引き継ぎ1万石から再スタートを切りました。ギリギリお家が繋がりました。

それにしてもこの事件、永井尚長は人殺しの家系を忘れて油断していたと思います。初代の永井直勝、その息子の尚政・直清兄弟までは神社を数多く建立していますので、油断していなかった筈です。それなのに凄く残念です。

まあ、四代目ともなると天下泰平で油断が生じた。人殺しの家系である事を忘れていたと思われます。油断以外の何物でもないと思います。

艱難を避けて穏便に生き、神仏に懺悔し、祖先に感謝し、出来る範囲の施しをし、負を消費する事が人殺しの家系に生まれた者の唯一の生き方の様に思っているのですが、何とか死ぬまで注意して生きるしかないですね。

ホント、因果な人生ですわ。


ではでは。










コメント (22)
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