諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

白石隆浩容疑者の心情を探る。その2

2017年11月03日 09時01分35秒 | ニュース
続きます。

Dr.キリコは「ブラックジャック」のスピンオフドラマも出るくらい人気のキャラクターです。

ブラツクジャックは天才的な外科手術で、どんな病気でも何とかして命だけは救う考え方。

Dr.キリコは元々軍医で、助かる見込みのない兵士を安楽死させて感謝された。生きようとする意志が無く、医療的にも回復が困難な場合は安楽死させるべきと考えている。このどちらも手塚治虫の医者としての考え方だと私は思います。

ここが白石容疑者とDr.キリコの違いです。Dr.キリコは助かる見込みのある患者には安楽死を勧めない。

私も助かる見込みが無く、痛みに苦しむのであれば安楽死の選択も有りだと考えます。

白石容疑者が殺した9名の大半は自殺志望者らしいですが、彼は自殺を勧めていた模様です。それは間違っています。

自殺したい。その想いは精神疾患と言えます。心の病気です。治療するには環境を変える事で或る程度は治ると思います。

例えば宮城県の中学生の自殺が度々取沙汰されていますが、通っている中学校を変えるのが一番です。

教師を先生なんて呼ばせていますが、教師も人間。人格的に劣る人物は非常に多い。教師だけに教育を任せてはダメ。ある程度は行政、あるいは弁護士、警察も加わるべきです。自殺を無くす為には。

電通の社員だった高橋まつりさんの自殺だってそう。人には向き不向きがある。死にたいくらい辛いのであれば辞める。ただそれだけの選択。それが日本人の心情では怠惰と思われる。

「頑張れ、耐えろ」。それが美徳と考える日本の愚かな習慣が人の命を奪う。この慣習に高橋まつりさんは命を奪われたのだと思います。

彼女は東大を出ている。出来て当たり前と周りから思われている。東大出ているのにそんな事も出来ないのか。そう言われない為にも耐えに耐えて努力した。そして自分のキャパを超えて死を選んだ。

私の拙い社会人としての経験ですが、高給な会社の大半はブラック企業です。私が勤めていた証券会社など一日15時間半労働でした。通勤時間を入れたら17時間です。死にたくなりましたよ私。殆ど家に寝に帰っている状態だったので。

話を白石容疑者に戻します。

彼はDr.キリコを気取った。自殺志願者に死を勧めた。それは人の生死を司る快感に酔っていた様に思えます。

Dr.キリコは「白い死神」の異名が有りますが、白石容疑者は人の生死を分ける神になりたかった。自分を神だと思い込んだのではないでしょうか。

私、思うのですが、この白石容疑者は耐えられない挫折を体験した。挫折で折れた心を修復したい。それには自分で自分の行動・考えを肯定する。それで自分の価値を見出す。そこで昔読んだブラックジャックを思い出した。

自分はブラックジャックの様な医者じゃないから人を助けられない。しかし、死によって人の苦痛を取り去ることは出来る。Dr.キリコの様に。そう思い人の自殺の手助けをして、自分の生きる価値を見出したのではないでしょうか。

私も若い頃、悩み苦しみ多くの宗教家の話を聞きまわりました。その多くの者が神の代行者の様に振舞っていた。しかし私はこの人たちを神とは認められなかった。

洗脳も仕掛けても来た者もいた。助かるには金が必要だ。それを巧妙に言い回し洗脳を続ける。人の心を弄ぶ悪魔の様に。


自殺しようと思い悩んでいる時、相手の真意は中々見破れないものです。死ぬか生きるか。それだけで頭がいっぱい。死を薦められれば簡単に死になびいてしまう。自殺志望者の肩を押すのは簡単な筈です。

白石容疑者が自殺志願者を「死で悩みが消える。死により苦痛から開放される」と思い込ませる。そして自分の説得で人が死んだ。それは自分の勲章。そう思って頭部だけは自分の部屋に置いていた。勲章は捨てられないから。

自殺志願者は白石容疑者に対し、自分の為にここまで親身になってくれる。一緒に死んでくれる。共に死んでくれる事に喜び、そして白石容疑者の心に共鳴。後戻り出来ない様に死へ先導させられた。それは死神そのものの行為に思えます。

白石容疑者は人の生死を握る快感を楽しんでいる。自分は神だから人をどう弄んでも許される。人を殺し、人の命を極限まで貶める事は神である自分の権利。だから遺体を解体までしたのではないでしようか。

私、これまで生きてきて人を信じない心も少なからず必要だと思っています。人に期待しない。人を敵だと思う。信じて裏切られるから絶望する。だから死にたくなる。だったら人を避けるべきだと思うのです。人は誰でも正でもあり負でもあるのですから。

白石容疑者はどこまで精神を病んでいるのか。私も多くの病んでいる人を見てきました。そして自分も病んでいると思っている。否、人は誰でも少なからず病んでいるもの。司法が白石容疑者をどう判断するのか興味深いです。

もし、白石容疑者が精神鑑定で刑事責任能力が無いと判定され刑が減刑されたら恐ろしい。どうなるのだろうと思います。

死にたがった者を殺した。それの何が悪いのだ。助けてやったのだ。その気持ちも白石容疑者に有った様に思えます。

刑事責任が精神鑑定で回避されてしまったら、宮城県出身の名古屋大学女子学生の事件も減刑されうる。精神に異常をきしているから無罪。そうなったら恐怖です。

人は殺さなくても白石容疑者と同タイプの人間は大勢います。白石容疑者の精神鑑定で刑事責任が問えなかったとしたら、白石容疑者予備軍が目を覚ましそう。

この事件の裁判はずっと見守って行きたいですね。



ではでは。



コメント (2)
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