季節外れの話ですが、10月は神無月と言われてます。日本中の神々が出雲に出向いているからです。
神様は期日に正確で、10月1日には到着するように9月28日には出雲大社に出立。東北では出立する神々の為、その日の早朝、赤飯や御握りを神棚等々に備えるそうです。神様のお弁当でしょうね。
10月1日に日本中から集まった神々は、神々同士で色々と談合するそうです。そして10月28日頃から11月1日には地元に戻ります。どうも風に乗って急いで帰るみたいで、その時期、出雲では強い風が吹くそうです。
因みにですが、出雲では10月に神々が集まるので、神在月と呼ぶんだそうです。まっ、そうなるでしょうね。
さて、そう言う事なんですが、出雲には行かない神々も存在します。
まず一人は山神。山神は火傷しているからだそうですが、見た目が悪く出雲には行かないらしいです。
山神は醜い女性の神で、自分より醜い魚のオコゼを供えると喜ぶそうですが、話的には合っていますね。もっとも山は動かないから出雲で出かけられないとも考えられますが。
そしてもう一人は恵比須様です。恵比須様は骨が無いので、外聞が悪いから行かないそうです。
ここで不思議なのは、恵比須様は出雲大社に祀られている大国主の息子です。出雲は恵比須様の故郷の筈。それなのに帰らない。何故か。
それは大国主の子の恵比須様ではなく、伊弉諾尊・伊弉冉尊の最初の子である蛭子神だからでしょう。
蛭子神は生まれて3年経っても立てなかった。それで両親の伊弉諾尊・伊弉冉尊に小舟に乗せられて海に流されたと聞きます。
蛭は骨が無い。ヒルコと書いて蛭子(エビス)。恵比須様はこっちの蛭子神だと思われます。
そして最後の神は釜神。
その理由ですが釜神は36神存在しており、それぞれに馬を所有している。36の釜神達が馬に乗って出雲に向かうと土地が踏にみ荒らされるし、馬がヒィンヒィン鳴いて煩く談合の妨げになる。だから出雲に来るなと言われたそうです。
以上です。
ここで私の考えですが、山神、恵比須様、そして釜神は、日本の最古の神々であり、祟神であるからだと思われます。
朝廷や天皇家にとって民衆に尊敬されては都合が悪い。それが一番の理由なのでしょう。
それと釜神が飼っている馬。馬は水辺にいる動物。陰陽五行では水に分類される。
山から川が流れる。つまり山神の娘は水神。釜は水を入れる。恵比須様は入水した。蛭子神は海に流された。朝廷や天皇家は水に関わる神に対し畏怖していると考えられます。以上です。
因みに10月である神無月であっても山神、恵比須様、釜神はお祭りするそうです。
東北だけかも知れませんが。
ではでは。
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