令和3年12月9日
津山市 翁橋れんが舗装調査着手 範囲や保存状態 文化的価値判断へ
津山市は6日、国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に選定されている同市城西地区の翁(おきな)橋(国登録有形文化財)で見つかった路面下のれんが舗装の調査を始めた。
現存事例が少ない大正期の車道舗装用「舗道れんが」とみられ、敷設の範囲や保存状態など詳細を調べる。
翁橋は鉄筋コンクリート製で、長さ10メートル、幅9・8メートル。1926(大正15)年に建設され、
重伝建内を東西に走る旧出雲往来に架かっている。
れんが舗装の調査は10日まで行い、産業遺産学が専門の大学教授らと表面のアスファルトを一時はがして敷き詰められた状態を確認する。
れんがの成分分析なども今後手掛けて舗道れんがと確定できれば、保存や活用方法を検討する。
市によると、舗道れんがは大正~昭和初期の21~35年ごろに車道用の不燃資材として製造。
その後、コンクリート、アスファルトに取って代わられたため短期間で製造終了となり、ほとんど現存していないという。
敷き詰められていたれんがは、1個が長さ21センチ、幅8センチ、高さ9センチで重さ3・4キロ。
昨年2月に橋の長寿命化工事の試掘で、アスファルトの下から約50個が見つかった。
表面などに格子模様があり、一般的なれんがよりも硬く、約1キロ重いことから、市は舗道れんがの可能性が高いとみている。
市歴史まちづくり推進室は「確定されれば極めて貴重なものになる。
慎重に調査し、文化的価値を判断していきたい」としている。
津山市 翁橋れんが舗装調査着手 範囲や保存状態 文化的価値判断へ
津山市は6日、国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に選定されている同市城西地区の翁(おきな)橋(国登録有形文化財)で見つかった路面下のれんが舗装の調査を始めた。
現存事例が少ない大正期の車道舗装用「舗道れんが」とみられ、敷設の範囲や保存状態など詳細を調べる。
翁橋は鉄筋コンクリート製で、長さ10メートル、幅9・8メートル。1926(大正15)年に建設され、
重伝建内を東西に走る旧出雲往来に架かっている。
れんが舗装の調査は10日まで行い、産業遺産学が専門の大学教授らと表面のアスファルトを一時はがして敷き詰められた状態を確認する。
れんがの成分分析なども今後手掛けて舗道れんがと確定できれば、保存や活用方法を検討する。
市によると、舗道れんがは大正~昭和初期の21~35年ごろに車道用の不燃資材として製造。
その後、コンクリート、アスファルトに取って代わられたため短期間で製造終了となり、ほとんど現存していないという。
敷き詰められていたれんがは、1個が長さ21センチ、幅8センチ、高さ9センチで重さ3・4キロ。
昨年2月に橋の長寿命化工事の試掘で、アスファルトの下から約50個が見つかった。
表面などに格子模様があり、一般的なれんがよりも硬く、約1キロ重いことから、市は舗道れんがの可能性が高いとみている。
市歴史まちづくり推進室は「確定されれば極めて貴重なものになる。
慎重に調査し、文化的価値を判断していきたい」としている。