ノイバラ山荘

花・猫・短歌・美術な日日

高尾山のもみじ

2009-12-05 11:09:22 | 自然
2日、高尾山のもみじを見てきた。
お花見で一丁平に行って以来だと思う。
願はくは花の下にて――奥高尾の桜
この時期に行くのは珍しいのだ。

いつもの1号路→薬王院→3号路→山頂→紅葉台のルート。

金毘羅神社。

金毘羅台からの眺め。

金毘羅台には大きな銀杏の木がある。
銀杏は上野で盛りなくらいだから、
こちらではもうほとんど散ってしまっている。

黄色いモミジはめずらしいかな?
紅葉せずにこのまま散ってしまうのだ。


この時期、花はほとんどないので、さっさと歩く。
野草の花の姿を求めるときは下ばかり向いているが、
紅葉はひたすら上を見て歩く。
左足の痛みもなくなったし、寒い方が上るのは楽だ。

今年は気温が高めなのだろうか、紅の色が少ないように思った。
黄色、オレンジ、紅が交じり合っている。

仏舎利塔のあたりが綺麗だというので、よってみる。



名物「蛸杉」。
以前はそのうねるような大きな根っこに触れたのだが、
今は柵で保護してあった。

その隣りに不思議なもの発見。
まだ出来立てのほやほや。

ふむふむ、こちらを触ってくださいということなのね。


いつもはあまり撮らない山門、天狗の像なども撮ってみる。


お寺の猫、ミィちゃんも元気。
里親探しはあきらめられたのか、
もう張り紙は剥がしてあって、勝手口に餌と水が置いてあり、
ミィちゃんは日向でしあわせそうにしているので、安心した。
杓子定規ではなくて、ちょっとした懐に
こういう小さな生き物を「しょうがないなあ」という感じで
住まわせているところ、素晴らしいと思うのだ。

しゃがんで落ちた桜の紅葉を撮っていると、
「何を撮っているのですか?」と尋ねられる。
「葉っぱがきれいだと思って。」
「あらあ」と笑われる。
うふ(´・ω・`)


山頂付近。

お昼を食べていたら、膝に紅葉が。


水曜日だったためか、あまり混んでいない。
この時期、小学生の遠足はないのだろう、子供たちの姿はない。
以前よりも外国人は減って、お若い方が増えている感じがする。

後日テレビで見たところによると、
若い女性の間でお洒落をしてトレッキングを楽しむのが
流行っているのだそうだ。
カップルも地味で堅実な感じで、
ハイヒールを履いてくる人はほとんどいない。

低山でもあなどってはいけないらしいので、
高尾山といえどもトレッキングシューズ、
帽子、タオル、長袖の上着、手袋、リュックには
飲み物、チョコレートや飴、果物、お弁当を入れて行く。
カメラと携帯、ビニール袋なども。

遠足で来る子供たち、中高年の団体、若いカップル、
一人で来る人も多いし、走っている人もいる。
薬王院を目指すお年寄りもいれば、
植物の写真撮影目当ての人もいる。
犬連れの人、軽装の人もいるし、
尾根伝いにがっつり山歩きという人もいる。
高尾山は植物だけでなく、上ってくる人間も多様なのだ。


あたりまえみたいだが、山頂より少し奥高尾に入った
紅葉台の紅葉が一番きれいだった。




高尾では12月下旬からシモバシラが見られるらしい。
霜柱ではなく、植物のシモバシラである。
シソ科、花は9・10月、初冬枯れた茎に氷柱ができる。
何故か?についてはここが一番分かりやすかった。
地上の茎は枯れても根っこはまだ生きていて、
水分を吸い上げるのでそれが凍るらしいのだ。
徐々に成長するらしいが、1月になると
小さくなってお終いになる。

植物通から「近くに住んでいるくせに見たことがないの~?」
とあきれられたが、12月下旬は忙しくて高尾山どころではない。
紅葉だって初めてなくらいだ。
今度、初詣に行ったついでに探してみよう。

ひょっとしたら、茶色い小さな実が並んでいて
かわいいな~と写真を撮ったのが、シモバシラだったかな。

家族へのおみやげは、柿羊羹。
白餡の羊羹、めずらしくて美味しい♪
上に柿の薄切りが載せてあって色もきれい♪