ノイバラ山荘

花・猫・短歌・美術な日日

五島美術館と渋谷Bunkamura

2009-12-22 22:53:53 | 美術
年末ですが、いただきもののチケットが無駄になるといけないので、
五島美術館にお出かけです。

上野毛は遠いのです。
乗り換えが多いので、浅草とどっこいどっこいの時間がかかります。

スタートが遅れたので、着くともうお昼近い。
上野毛駅前をうろうろして食べ物屋さんを探します。
大体が行き当たりばったり人間なので、
事前のリサーチはほとんどしません。
五島美術館とは駅をはさんで逆側になりますが、
上野毛商店街の方へ歩いてみました。
行列しているのはラーメン屋さん、中華料理屋さんばかりで、
どちらも私にはちょっと入りにくい・・。

あきらめそうになったところ、「大松鮨」の
「ランチおまかせにぎり1050円」という素敵な立て看板が♪
場所はここ、駅から数分です。

引き戸は自動扉ではなくて、なんだか店内いい感じです♪
左側がカウンター席、右側のテーブル席に座りました。

ほかにお客さんは一組だけ。
ゆったりと大きな湯のみのお茶をいただいていると、
もずくの酢の物が運ばれてきます。
駅でもらってきた雑誌「SALUS」一月号を眺めていると、
ほどなくお鮨と海老の頭が入ったお味噌汁がやってきます。

おいしそうで食べる前からわくわく♪
穴子はやわらかくて絶品、ほかのお魚も新鮮で身がしまった感じ。
ボリュームもあっておなかいっぱいになり、最後の一つは辛かった位です。

ああ、幸せ♪
こんなお値段でこんなにおいしいものが食べられて。
以前、グルメなお友達に連れていかれた御徒町のお鮨屋さんと比べて
味は遜色ないし、店内の雰囲気は落ち着いていてこちらのほうが好きです。

後ほど五島美術館の「お食事おすすめのお店」のちらしを見たら、
ここ「大松鮨」も入っていました。
(´・ω・`) ←野性のカンは鋭い(笑)

さて、五島美術館です。
五島美術館
現在「茶道具取合せ展」

正座が苦手な私はお茶にはあまり興味がなかったのですが、
焼き物への興味からお道具を見るようになりました。

あっ、ありました、「名物裂手鏡」。(^ω^;A
(金襴・緞子・間道など仕覆を作るための織物の端切れコレクション帳) 
何故こんな布きれ半紙半枚分で家一軒の値段なのか・・
理解に苦しみますが、価値というものは時代により
流行により異なるものですから・・。

大好きな長次郎は「長次郎作灰器(ほうろく)」があったのみ。
お茶碗では「乾山黒楽茶碗 銘 露堂々」が一番面白かったです。
黒い楽茶碗に白い単純な線で月と植物(多分)が描かれ、
絵画的という感じがしました。
ほかに乾山のものは「乾山色絵菊文向付」、
大胆な菊の絵付けが施されています。

乾山は尾形光琳の弟で、兄弟合作もあったらしいです。
派手好きの兄と内省的な弟。
焼き物を見る楽しみが一つ増えました。

茶杓、茶入、炭取、火箸、灰匙、釜敷、灰器、五徳、
水差、建水、茶杓、そして花生、鉢、向付、盃、徳利に至るまで
お茶に関係するものは多いのですね。

「茶室起絵図」は、茶室の立体モデルを紙で作り、
折りたためるようにしたもの。
今でも設計士さんが家を作るとき、
設計図を立体に起こした紙の模型を作ってくれますが、
明治時代も似たようにことをしていたのですね。


お庭はまだ紅葉が少し残っていました。


こぶしの大木、樹齢250年、もう花芽が。


あづまやの引き戸の鍵がかわいいです。
しかも左右で形が違います。
陰陽?月日?

帰りは途中下車して、渋谷Bunkamuraに寄り道。
スワロフスキーのきらきらガラスを見て、うっとり(笑)。
1階にたくさん出ているお店をのぞいて、クリスマスの雰囲気を味わいます。
もう、子供も成長してしまって、クリスマスの飾りつけをしなくなって
何年になるのでしょう。
オーナメントもかわいいのをずいぶん集めたのに段ボール箱にしまったまま。
また片付ける手間を思うと、出すのが億劫になっているのでした。
来年は飾ろうかな♪

地下のブックショップ「NADIFF modern (ナディッフ モダン)」で、
アーサー・ラッカムの挿絵24ポストカード、
ぱらぱらめくると絵が動く楽しい絵本を買いました。
「NADIFF modern (ナディッフ モダン)」
クリスマスのプレゼントを選ぶなんて本当に久しぶりです。