ノイバラ山荘

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白蓮と幸綱①「柳原白蓮講演会」

2014-11-13 19:49:44 | 短歌
みなさま、こんにちは(*^_^*)

ブログの更新が滞っていて、
10日離れた2つの講演会一挙公開です。



まずは2日の「柳原白蓮講演会」@相模原市桂北公民館


白蓮研究をなさっている斎藤佐知子さんが講師として
「愛の歌人柳原白蓮の生涯と短歌」についてお話なさいました。

実母、養母、乳母、義母と4人の母をもつ
白蓮の複雑な出自と詳細な年譜の説明があり、
信綱に師事して後の「心の花」投稿歌、
歌集『踏絵』『幻の華』『地平線』『白蓮』などの
短歌作品の解説がありました。

印象的だったのは白蓮事件以降疎遠であった
信綱との再会の歌です。

・あひあはぬ十幾年のとし月や師と並び立つ来宮の秋
(佐々木信綱先生)         『地平線』

また、娘の蕗苳さん『娘が語る白蓮』に掲載された
辞世の歌は緑内症で視力を失った白蓮の
真の思いでありましょう。
同じく印象的でした。

・そこひなき闇にかがやく星のごとわれの命をわがうちに見つ


もうおひとりの講師は竹内庸浩(つねひろ)さん。
白蓮の夫、宮崎龍介さんの盟友である竹内直光さんのご子息。
その御縁で現在も相模湖湖畔石老山顕鏡寺の
龍介、白蓮、香織さんたちが眠る墓所の
手入れをなさっています。

「石老山に眠る柳原白蓮~父と宮崎龍介との交友録」
としてお話されました。

孫文を経済的に支援した日活の創始者の1人梅屋庄吉、
思想的に支援をした宮崎㴞天のことから始まり、
梅屋家に出入りする㴞天の息子龍介と
アジア諸国の人々と学生の交流を図るため活動していた
早大生竹内直光の親交。

その交わりは晩年まで続き、
現相模原市緑区寸沢嵐(すわらし)に住む竹内の案内のもとに
龍介、のちには白蓮も相模湖を訪れ
静かな山からの湖の景が気に入り
墓所と定めたのではないかということです。

このお話をきき、是非墓所を訪れたいと思い、
係の方に道順をお尋ねしたところ、
ご親切にも歌友3人も一緒に車に乗せて
案内してくださいました。

 
顕鏡寺裏手の静かな墓地です。

 

 
白蓮、龍介、香織が眠っています。

 
ご案内がなければ、なかなかたどりつけなかったと思います。


お寺にもお参りします。
顕鏡寺は851年源海法師によって創建された真言宗の古刹です。

 
立派なお寺です。

 
「花子とアン」ブームで白蓮の墓を訪れる方があまりに多く、
住職さんは疲れていらっしゃるようです。


なるべく静かにお参りしました。

 
道志岩窟。

  
鐘楼もあります。撞いていいと言われたのですが、
なにぶん、かなりの岩を上らねばならないですので(・ω・;A


地図で確認。

講演会だけと思っていたのに、
思いもかけず楽しい1日となりました。

 
初めて降り立った相模湖駅周辺のスナップ。

   


中央本線高尾方面。

  


K田さんに相模湖で買われたすだちを分けていただきました。




白蓮と幸綱②「歌人・佐佐木幸綱を読む」―幸綱がうたう「おんな」

2014-11-13 19:49:11 | 短歌
 
もうひとつの講演会は12日の
「歌人・佐佐木幸綱を読む」@朝日カルチャーセンター


歌誌「心の花」編集委員、藤島秀憲さんが
『幸綱がうたう「おんな」』というタイトルで
幸綱短歌を読み解きます。

その歌は「男歌」と呼ばれ、
男性的なイメージが強い幸綱が
女性をどのように詠っているか、
15歌集ごとの変遷を見ます。

意外性に満ちた興味深い内容でした。

初めて朝日カルチャーセンターの講師として立たれた
藤島さんのお祝いを皆でします。

 
3次会のビールです♪
Hちゃんおすすめ、
「銀座ライオン」の「白穂乃香」。


天井には流れ星が。
1秒でできるお願いなんて何があるでしょう。


おいしいものいっぱい食べて(写真撮るのを忘れました)
最後は林檎のシャーベット。
器の凍った林檎も食べられて、
林檎の香りが楽しめたシャーベットでした。