ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

プロレスってさ G馬場の思い出

2006-02-08 20:12:50 | スポーツ
ちょっとスポーツ新聞を流し読みしていたら、新日本プロレスが崩壊の危機だとか・・・最近はご無沙汰なので、状況は分かりませんが、なんとなく寂しい気持ちです。

私はプロレス観戦も、プロレスごっこも大好きでした。大学生になってもクラブのトレーニングの後で、クラブの仲間たちと、高飛び用マットの上で「ブレンバスター!」などとやっていたくらいです。

そんな私からすると、可笑しくて仕方がないのが「プロレスは八百長だ!」との主張。私に言わせれば、これって「水戸黄門で、助さん角さんが負けないのは可笑しい」とか「銭形平次の投げる銅銭が、百発百中なのはヘンだ」と言っているようなもの。

プロレスは、格闘演技あるいは格闘演劇のようなものです。ボクシングや柔道のように競技として行われているものではないのです。格闘技を競技(試合)として行うなら、相手の攻撃を受けずに躱すことが必要です。でも、そのような真剣勝負って、多くの場合素人が観戦しても、つまらないものです。とりわけ有段者同士の試合なんて、レベルが高すぎて何がされているのか、素人にはぼんやりとしか分からないのが普通だと思います。

その点、プロレスは分かりやすい。子供でも楽しめる。もしプロレスが格闘技のような真剣勝負をしていたら、相手の技を受けることなく、一方的に相手を倒す試合に終始せざるえないでしょう。でも、それではツマラナイ。お小遣いをためてプロレスを見に行く子供の立場からすると、馬場がブッチャーの地獄突きを一度も受けず、かわしながら試合を終わらせたら、間違いなく不満をもつでしょう。馬場がブッチャーに痛めつけられながらも、逆襲して勝つなら大喜びするものです。

プロレスの技の多くは、相手が技を受けることを了解して始めて成立するものです。あの馬場の16文キックなんて、相手が受けなきゃ、まったくのお間抜けです。余談ですが、散々マンガやお笑いのネタにされた馬場のスローの動きですが、写真をとる側からすると、実に撮りやすいものです。動きの速いレスラーの写真は、素人には難しいのですが、馬場の写真はいい場面が撮りやすかった。おそらく、馬場はそのことを意識していたと思います。

ちなみに馬場が本気で相手を痛めつける意思を持つ時は、16文キックなんて使いません。昔、人気レスラーだったビル・ロビンソンが怪我をしていたのか、馬場の16文キックを受けずに逃げたことがあります。その時馬場は本気で怒ったようで、あの巨大な足でロビンソンを、ドスンドスンと踏みつけて、ついには気絶させてしまった試合を観たことがあります。単純に踏みつけるだけでしたが、140キロを超す体重と、強靭な脚力に裏づけされた踏みつけは、「かっこつける」のが好きなロビンソンを惨めな姿にしてしまいました。

この時の馬場は、プロレスラー馬場ではなく、プロモーター(興業主)馬場だったと思います。どんなに怪我をしても試合を欠かさなかったプロ根性の持ち主である馬場は、ロビンソンの怠惰を許さなかったのでしょう。いつもなら乱入して助けに入るはずの他の外人レスラーたちも、神妙な顔つきでリングサイドで固まっていましたしね。ただし、これは真剣勝負だったのではなく、制裁の場面だったと思いました。そして・・・プロレスの試合としては、つまらない試合でした。

あれ、新日プロレスの話が・・・・(また後日)
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする