ヌマンタの書斎

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IOCの不手際

2012-08-30 12:02:00 | スポーツ
子供の頃から式典って奴が嫌いだった。

入学式から卒業式に至るまで、とにかく式典で無駄な時間を費やすのが大嫌いだった。根本的に、じっとしているのが嫌いな子供だった。それは今でも多少は名残が残っている。

ただ、さすがに社会人ともなれば、形をととのえる式典の重要さぐらいは理解できる。でも、面白くもない話を長々と聞かされる退屈さは、やっぱり好きになれない。それでも、式典をしっかりとやっておく必然性は認めている。

正直言って、それほど関心はなかったのだが、今回のロンドン五輪、いささか不手際が目立った。

毎回オリンピックの入場式典の最後を飾るのが、点火の儀式であり、開催国は華麗さと独自性を競って、この華やかなフィナーレを演出してきた。ところがだ、今回の点火を日本選手団は会場で観ていないらしい。

もちろん、入場行進はしていた。当然に会場に並んで、点火の儀式も観ているはずであった。ところがだ、IOCの担当者の間違いで、入場行進の途中で会場を抜け出てしまい、点火の儀式を日本選手団は生で観れなかったという。

ちょっと、ひどくないかい。

いくらイギリス庶民が日本嫌いだからといって、この扱いはあんまりだ。そりゃ、点火の儀式を見る、見ないはオリンピックの成績には関係ない。あいかわらず役人気質濃厚なJOCは、事なかれ主義を発揮して、今回のイギリスIOCの不手際に対する抗議を見送ったそうだ。

私としては、この怠惰な事なかれ主義のほうが腹が立つ。

人間だからミスは仕方ない。詳しくは分からないが、入場式典の途中退場は珍しくはあるが、可能であり、実際それを申し入れていた国もあったらしい。ただし、今回の日本選手団は当然に途中退場の申し出はしていない。

だからIOCの担当者のミスであることは明らかだ。別に賠償しろとは言わないが、正式に抗議ぐらいするべきではないのか。しないのは、何か理由でもあるのか?

大体、日本選手団の参加者のなかには、少なからず競技に出場しないJOCの役員様ご一行が多数含まれていることで悪名高い。あまりに多すぎる関係者ご一行に嫌気がさして、会場の外に放り出したのかと勘繰りたくなるではないか。

別に点火の儀式に大した価値があるとは思わないが、抗議ぐらいするべきだったと私は思うぞ。既にオリンピックが終了してしまったので、おそらく何もやらずに済ます気満々なのが実に不愉快だな。
コメント
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