どちらかといえば、私生活はいたってズボラである。
若いころからその気はあったが、やはり酷くなったのは一人暮らしを始めてからだ。それでも20代前半までは、それほどでもなかった。
実のところ、20代の大半を病気療養で潰しているが、自宅にいるにも関わらず、あまり部屋の掃除片付けをしなくなっていた。もちろん病気特有の倦怠感に襲われての影響はあったが、多少元気になってからも、この怠け癖はなおらなかった。
だって、楽だもん。
十代の頃は書棚の整理が好きだった。好きな本を並べて、揃えて、その背表紙に満足していた。あの頃はあまりお金がなく、好きな本を揃えるのは大変だった。私の古本屋通いの最大の理由は、やはり寂しい財布が原因だったのだ。
ところが、大学生になりバイトでけっこう稼ぐようになると、本が急速に増えて書棚が満杯になってしまった。こうなると如何に本を書棚に詰め込むかが問題となる。
卒業して働き出すと、忙しすぎて本を読む時間も十分とれなかった。そのうち身体を壊し、難病との付き合いが始まるのだが、この頃から書棚の整理をさぼりがちになった。
おかげで、今どこにあるのか分からない本がけっこうある。
今、困っているのが表題の地底世界ペルシダー・シリーズだ。バローズの人気作品の一つだが、全7巻ある。問題は早川書房版と、東京創元社版の二種類あることだ。
ちなみに下記が早川版です。
そしてこちらが東京創元社版です。あの頃は版権の扱いが今よりおおらかだったようで、このようなことがしばしばある。ハワードのコナン・シリーズもやはり早川版と創元社版の二種類があり、私はいずれもコンプリートしている。
しかし、それほど熱心なファンでもなかったペルシダー・シリーズはうろ覚えだが、コンプリートしていないはずなのだ。翻訳の違いもさることながら、挿絵の武部画伯の絵もそれぞれ違うはずなのだ。
これは断固、揃えたいと切望している。ところが、私がどの版のどの巻を持っているのかが定かでない。これでは揃えられないではないか。
ちなみにトランクルームに送っていないことは確認済みだ。となると、我が家のどこかに眠っているはず。そろそろ引っ越そうと考えてるので、捜すイイ機会だとも思っている。
ただ、大半が古本屋で買った文庫本なので、保存状態が心配だな。あァ、しっかり虫干ししておけばよかったなァ。