あまり楽しい夏休みではなかった。
なにをやっていたのかというと、病院に入って糖尿病の食事療法を実体験していたのだ。数年前から糖尿病予備軍と医者から言われていたのだが、今年に入ってから検査の数値が悪化した。
7月にした検査入院で肝臓の数値が悪化したことが原因であることが判明した。つまり脂肪肝がより進んだ訳で、厳密には糖尿病ではないのだが、このまま放置すれば糖尿病確定となると脅かされ、止むなく入院して糖尿病患者と同様な食事制限を実体験することになった次第だ。
いやはや驚いた。日頃、私が普通に食べている食事の、ほぼ半分以下なのだ。ご飯の量は普通だったが、おかずの量が違う。鯵の塩焼きだったら、私なら一匹丸ごとなのだが、病院では4割程度。
ミートボールはたったの3っつ。すき焼きの肉は鳥であり、しかも捜すのに苦労するほどの量しかない。代わりに野菜の量が多く、しかも味付けは薄い。塩分もだいぶ抑えているようだった。
この食事量を守っていれば、間違いなく減量するだろう。実際数日の入院であるにも関わらず、体重は2キロ以上落ちた。
私は付き合い以外では、滅多に酒を飲まないが、その分食事を楽しむ傾向が強い。とりわけ甘党であり、和菓子洋菓子を問わず好きである。コーヒー好きではあるが、コーヒーだけ飲むことはなく、必ず甘いものを添えて飲む。
おまけに出されたものは全て食べるので、少々大食いの気がある。味覚よりも、胃袋の満足感を優先する傾向すらある。これでは太るのは必然である。
だが、食べる量、飲む量は40代の頃と変わっていない。どうやら燃費というか代謝が落ちているようなのだ。もっとも昨年の心筋梗塞以来、多少は減量を心がけていたが、医者に言わせるとまるで足りないらしい。
どうやら覚悟を決めて本格的に減量に励まねばならないらしい。あァ~楽しくない。でも、文句ばっかり言っているのもつまらないので、野菜を中心として新しい献立を考えることにしよう。
しかし、まぁ、こんな時に限って野菜は高値傾向。でも、量は必要ないので、多種で多様で少量で済む野菜料理を研究してみましょうかね。