期待し過ぎると裏切られるでしょうけど、軽い気持ちで観れば、十分楽しめます。
ジャック・スパローの海賊譚も、これで5作目。さすがにネタが尽きてきたのか、過去をほじくり、未来へつなげようとの意図がみえみえなのが正直不愉快。
意図していなかったシリーズものの宿命なのだろうけど、どうしても過去のヒット作と比べてしまう。だから、どうしても物足りなさを感じてしまったのは確か。
でも、映画館で観ている時は、笑ったり、驚いたりしながら、けっこう楽しんでいたのも事実です。過去の大ヒット作と比較さえしなければ、十分楽しい作品なんですよ。
何故だろうと思うと、やはり登場人物が増えすぎたからではないかと思うのです。今回は、ウィルとエリザベスの子供が登場しますし、他にも関係者の類縁が登場します。
これは、これで楽しいのでしょうけど、増えた分、物語が小さくまとまってしまう印象が否めません。その代りに、過去にジャックに唐ウれた悲運の海賊幽霊が登場しますが、必然性に欠けるのが難点。
まァ、いろいろケチを付けられるのも、何度も過去の作品を観ているからでしょうし、期待が大き過ぎたのかもしれません。でも、あのサブタイトル「最後の海賊」は上手くない。
やはり、原題の「死人に口なし」のほうがイイと思いますよ。