久々に駄作だと断言できる。
作者は「メリーディア号の遭難」など海洋冒険小説の世界では、それなりに評価の高い作家なのです。しかし、表題の作品はいけません。
私は夏休みのお楽しみとして、じっくり楽しむつもりでした。でも、結果的にダラダラと惰性で読み続ける羽目に陥っただけ。こりゃ、あんまりだ。
駄作となった原因は分かっている。それは環境問題である。海洋汚染に怒るのは分かるが、それを作品に無理くり詰め込んだ感が否めない。
だから主テーマがぼやけてしまい、冒険小説としての面白さを大いに減じる結果となっている。
環境汚染とか動物愛護とかの主観的正義を主題に取り上げると、冒険小説は駄作となると断言したい。理由は簡単で、そもそも動物愛護も環境汚染も人類が巻き起こした悲劇であるからして、エンターテイメントすなわち娯楽小説とは相反するからだ。
ただでさえ暑苦しい夏なのに、余計に暑苦しく感じてしまう読書でした。あァ無念。
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