悪い奴は許さない、それが俺の正義だ。
そんな叫びが画面から聴こえてきそうな映画、それが「コマンドー」だった。とにかく凄いぞ、この映画。娘を誘拐された主人公(アーノルド・シュワルツェネッガー)がただひたすらに暴走する。法も秩序も関係なく、利用できるものは何でも使う。
その戦闘場面は捧腹絶倒の面白さ。なにせ主人公が撃てば必ず敵は倒れる。一方、圧倒的多数派の敵の攻撃は一切主人公には当たらない。ご都合主義もここに極まれりなのだが、アメリカの映画館ならば、きっと観客は拍手喝采であったと思う。
なに、日本だって映画はヒットしたし、なによりもTVでの放送は飽きるほど繰り返された。あまりTVを観ないと自負している私でさえ、TVでの放送は4回は観ている。もしかしたら、それ以上かもしれない。ちなみにwikiの記載では、TV放送回数は2018年までで21回であり、これは歴代最多映画らしい。これはある程度視聴率をとれなければ不可能だと考えると、やっぱり日本人も好きなのね。
面白いのは、これだけ人気があったにもかかわらず、続編は製作されなかったことだ。一応、続編の企画はあったのだが、肝心のアーノルド・シュワルツェネッガーが興味を示さなかったためお蔵入りとなったらしい。
続編がなかったからこそ、この映画は繰り返しTV放送されたのかしらと思わないでもない。なんにせよ、大した予算もかけず、大々的な宣伝もなしでこれだけ売れた映画は珍しいと思いますね。
あぁ~、なんだか又視たくなってきた。