ロシア軍のウクライナ侵攻から既に半年が過ぎた。残念ながら、このウクライナ紛争は長引きそうだ。
私はロシア軍の侵攻を美化する気はないが、正直言うと、ウクライナ政府の姿勢にもいささか批判的だ。
いったい何のため、誰のために戦っているの?
ロシア侵攻前のウクライナのGDPは約一兆5千億円。ロシアの侵攻により国内の産業はかなりの被害を受けている。なにしろ国民の2割近くが国外へ出国しているのだ。せっかく収穫した農作物も輸出することが難しい。
そんなウクライナだが、今回のロシア侵攻により日本円で11兆円にものぼる戦争費用の援助を西側から受けている。特にアメリカからは既に5兆円の援助が確約されている。
もっとも援助の口約束だけで、未だ実行していない国もあるが、それでも莫大な援助であることに変りはない。ただし、ウクライナに限らないが、この援助がすべて戦費に費やされている訳ではあるまい。
まず、西側、東側を問わず、この手の援助には、必ず中間搾取がある。ユニセフの人道援助は必ず2割は事務費用の名目で削られて配布されるが、このような戦費補助となると、それを上回る中間での搾取があると予想出来る。
なにしろ、その点ではウクライナは筋金入りの強者だ。ロシアと親密な関係にあった時でさえ、天然ガスの援助の4割近くがウクライナ政府の関係者によりかすめ取られていたとされる。これが親ロシア派にとって大事な収入源であるが故に、ウクライナ国内には一定数のロシア擁護派が存在する。
それは脱ロシアを掲げる民主派あるいはウクライナ独立派も同じである。まァ古今東西を問わず、賄賂や中抜きはよくあること。それは分かるが、ウクライナはロシアン・マフィアの本拠地と呼ばれるほどに裏社会が拡がっていた。
公表された証拠こそないが、北コリアに弾道ミサイルのみならず核兵器まで売り捌いたのは、ほぼウクライナだと思って間違いないと私は考えています。ただし、ややこしいことにウクライナ政府ではなく、ロシアン・マフィアがやったらしい。政府は黙認しただけなのが実態である様子。
何故なら、核ミサイルや弾道ロケットは全てロシア軍が持ち去ったはずなので、正式にはウクライナに核兵器はないはずだからです。でもソ連邦解体時の混乱に乗じて、一部の兵器が持ち出されたとの噂は多分事実なはず。
更に厄介なのは、ロシアン・マフィアは完全に裏社会の存在ではなく、PMC(民間軍事会社)としての表の顔を持っている。当然ながら、軍用品の輸出入にも関わっている。
今回のロシア侵攻により西側からの軍事援助にも当然関わっている訳で、いったいどれくらい中抜きされたのか分からない。分からないけど、ウクライナにとっては、下手な輸出よりも稼げるらしい。
だからこそ、最近ゼレンスキー大統領が、今回のロシアの占領地以外のクリミア半島(2014年に奪われている)の奪回までを口にするようなったのだと、私は邪推しています。
おそらくロシア側の軍事産業及び軍関係者も似たような状況でしょう。戦争は何時だって金のなる木です。もっとも戦場で血を流して戦う兵士や、生活を破壊された一般市民には関係のない話なのでしょうけどね。
私は平和を守るためなら戦争も辞さずだと考えていますが、戦争をすること自体が目的になってはいけないと思います。あくまで戦争は話し合いに代わる交渉の手段です。
稼ぐための戦争もありなのかもしれませんが、それは自国の弱い立場の人たちを苦しめるのみ。長い目で見れば、戦争の惨禍は国を蝕んでしまうと思います。下手すれば、ウクライナは自滅するかもしれませんよ。
早期解決が実現しなかったので、もう長期化はやむ無しですよね。
日々流れるニュース映像のゼレンスキー大統領がだんだん悪人顔になってきました。プーチンは言わずもがな...
募金の中間搾取はエグいと聞いているので、日本の災害募金でもしないので、海外支援はもちろんいたしません。
募金システムをすべて否定はしませんが、出来るならば自らの手でやりたいところです。やはり顔が見えない相手への募金は、なんとなく嫌です。