ヌマンタの書斎

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反省なんてしたくない

2019-10-21 12:12:00 | 社会・政治・一般

反省していないことが良く分かる。

先週の国会で、久々に立憲民主党の「歩く疑惑の個人商店」が質問にたった。最初はおずおずと謙虚に質問していたが、すぐに本性が現れた。

「民主党と比較しないでください」

なに、その発言。あんた民主党で気鋭の女性議員として「ソウリ、ソウリ~!」と散々絶叫していたの忘れたの。立憲民主党が看板を据え変えただけの元・民主党であることは誰でも知っていること。

いくら看板を変えても中身は変わっていないことが良く分かる。民主党が脱・自民党政治の期待を受けて政権の座に就いた3年間。いろいろとやらかしてくれたが、おかげで彼ら批判するしか能のない政治家が、誤って政権の座に就くと、国民から支持されなかった政策をやらかすか、霞が関の官僚たちの言いなりになるかの、どちらかしか出来ないことが良く分かった。

その意味で、日本にとっては少々痛い教訓となった。やけになったのか、それとも政治家としての良心が痛んだのか、野田総理(当時)が解散してくれたおかげで、少しはましな政党が政権の座に戻った。

歪んだ善意の塊である民主党のお方々は、決して自らの失敗を認めなかった。だから党首を変えたり、分裂したり、あげくに党名も変えて「民主党という汚名」を誤魔化すことに必死であった。

忘れやすい日本人が、そろそろ民主党のことを忘れてくれるはずと期待していたのだが、今回の台風19号が思い出させてくれた。

民主党の看板政策であった事業仕訳の目玉が、群馬県の八ツ場ダムの工事中止であった。当時、民主党の議員たちは、誇らしげに公共工事の中断を語っていたはずだ。

しかし、結局自公政権になって復活。その無駄なはずの八ツ場ダムが、今回の大雨に際し、利根川の水をたっぷりと貯め込み、下流での水害を多少なりとも抑える役割を果たした。

一応云っておくと、このダムはまだ稼働前(来年の3月からの予定)で、水を貯め込む前であったので、通常の状態ではなかった。しかし、それでも利根川の下流域での水害を抑える効果はあったと思われる。

でも、民主党の看板政策であった事業仕訳のことを思い出されるのは嫌らしいのが立憲民主党。だから冒頭の「比較しないで」との言が飛び出したのであろう。

彼らが過去のことを、全く反省していないことが良く分かる。良心的な政治家ならば、過去の失敗を認めて、同じ失敗はしないとするのが本当であろう。それを、なかったことにして欲しいなどとは呆れてものが言えない。

ついでに書いていおくと、実務知らずの当時の民主党議員に「こんな無駄な公共事業がありますよ」と囁いたのは、他ならぬ財務省のお役人様。今回も、知らぬ存ぜずと無視を決め込んでいることは、是非とも覚えておいて頂きたいものです。


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