ヌマンタの書斎

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ウクライナの限界

2023-10-16 09:05:58 | 社会・政治・一般

今も昔も戦争に関する公正な報道なんて存在しない。

民間の報道記者が撮影する写真や動画の存在がある程度の真実を暴き出すが、それでも戦争の全体像を客観的に明らかにするのは難しい。その典型ともいえるのが、ウクライナ戦争であろう。

全ての報道を見ている訳ではないが、ぼんやりとした印象ではウクライナが健闘し、ロシアが苦戦しているように感じてしまう。実際、ロシアの戦車が破壊されたり、黒海艦隊の旗艦が沈没したりとロシア側の敗北の印象さえある。

それらの画像や報道記事がフェイクだとは言わない。しかし、私は正直疑問を感じざるを得ない。ウクライナ側だって相当な被害が生じているはず。ニュースなどではキエフなどウクライナ東部の街の被害が報じられるが、ウクライナ軍の兵器の破壊映像もある。

兵器だけが破壊されるはずもなく、相当なウクライナ兵の死傷者が出ているはずだ。もちろんロシア軍もそれは同様だが、軍の規模が桁違いだ。

元々ウクライナは人口4千万人ほどの中規模な国だが、欧州でも下から数えたほうが早い貧乏国である。農業大国ではあるが、ソ連時代の軍需工業は撤去させられて重工業だけでなく軽工業でさえ貧弱な国である。にもかかわらず戦えるのは、西側及びポーランドなど旧ワルシャワ条約機構の国々が、次は我が身と恐れて支援してくれるからだ。

しかし、人材だけはそうそう支援されない。既に女子供を中心に2000万人近くが国外へ脱出している。TVなどでは、その脱出者が帰国している映像も出ているが、国民の半数近くが流出している事実は大きい。

戦争前のウクライナ軍は30万人程度であり、補助組織などを加味しても60万程度である。既に一年を超える戦火で兵員の損傷は3割を超えているらしい。ちなみにロシア軍は投入戦力の4割が死傷と報じられている。この数字がどこまで信用できるのか、かなり怪しいが両国ともに兵員の人的被害は相当であることは容易に想像できる。

兵員の補充は簡単ではない。如何に愛国心を煽ろうと、誰もが兵士になれるわけでなく、また現在の兵器はある程度知的訓練が必要なので、使いこなすのも時間がかかる。なによりも兵員を増やしたくても、肝心の母数が少ないウクライナは圧倒的に不利である。

正直言って、私にはウクライナが軍事上の人材の費消に耐えきれず、3年以内に破綻するのではないかとみている。海外からの支援だけでは戦えない現実が重くのしかかる。もちろんこれはロシアも同様だが、中央アジアやシベリアにまで兵員募集が可能な大国だけに、ウクライナよりは耐えられると思う。

しかしウクライナの政府首脳たちは、海外からの支援に頼り切りであり、そのおこぼれを密かに貯蓄している可能性が高い。なんといってもウクライナは欧州でも指折りの贈賄大国であり、その気風は今も変っていないと予測できる。

ちなみにウクライナに関する報道には、広告代理店が関与している可能性が高く、民間軍事会社が数社入り込んでいるらしい。彼らもまた、なるべくウクライナが長く戦ってくれた方が利益になる。

このままでは、ウクライナには惨めな結果しか見て取れない。何度も歴史の流れの中で消失した国だけに、再び同じ悲劇を繰り返す可能性が高いと私は考えています。


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6 コメント

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Unknown (大俗物)
2023-10-16 13:58:36
こんにちは。4千万人の半分が国外に出ていて、残る民衆の30%は、軍属や軍需産業ふくむ動員されてる。
この状態だと3年どころか1年もたないのでは?
ロシアは分母がもっと大きく、少数民族からの強制徴募やら何やらで4、5年はもつのでないですかね? 
資源国で食糧輸出国で、しかし消費国家じゃない。
中国や北朝鮮だけでなくイスラム諸国からも輸出入など支援されてるぽいし。
何よりもガザ地区での戦闘が容易な治まり方をしそうにないので、そっちが周囲に波及して、ヨルダンとか参戦してくるようならば、もうウクライナに構ってられなくなるでせう。固執してるのって再選したいバイデンと、政権交代と共に首をすげ替えられる政府上層部くらいでせう。
イスラエルに比べれば三流の要所だもの。
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Unknown (ヌマンタ)
2023-10-17 18:31:58
大俗物さん、こんにちは。欧米からの支援がなければ一年ともたないでしょう。ロシアは既に東部の守りに入っているので、ウクライナの挫折待ちではないかと思います。肝心のウクライナ政府が支援のおこぼれで暮らしているの、長引けるだけ長引かせると思うのです。ウクライナ市民は塗炭の苦しみでしょうけどね。
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Unknown (Unknown)
2023-10-17 19:23:08
↓、答えは "イスラエル"でしょう;

https://ameblo.jp/battroidvalkyrie/entry-12824576697.html

結果、ウクライナへの軍事援助が細くなれば、反攻は失敗するでしょう。
ロシアの場合、最初から "戦意・士気"は低いでしょうが、塹壕を掘り地雷を敷設するだけなら、士気が低くても可能ですしね。

そうなれば、ウクライナを後押ししてきた、"米国"の "威信"の失墜を意味します。

実は、それこそが(ハマスを援助したイランの!?)狙い、、、
"机上のシミュレーション"に過ぎず、"根拠・証拠"はありませんが。
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Unknown (ヌマンタ)
2023-10-18 09:38:15
Nさん、こんにちは。欧米とりわけアメリカの支援を減らす方法としてイスラエルへの攻撃は確かに効果的ですね。ハマスをそそのかしたのが誰なのかは分かりませんが、イランの可能性は高いと思います。中東におけるアメリカの存在感を減じるには良い遣り口だと認めざるを得ませんね。同時に不安に感じたウクライナ政府の西側不信も加速するでしょうから、ロシアも大喜びですね。
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Unknown (Unknown)
2023-10-21 10:36:48
↓、これが "ウクライナ"です;

> 人道支援物資 9000件のうち3分の1が不明 ウクライナ軍向け 詐欺や密輸の疑い
https://www.sankei.com/article/20231021-ILHLRBZIOFOWHCZA2HG5A47SRA/

このタイミングで、このような報道が出てきた(* 実際には、とうの昔に分かっていた事)。

これは、"ウクライナへの支援は打ち切ろう"という雰囲気作りが目的ではないでしょうか、これもまた "戦争広告代理店"による情報 & 世論操作ではないでしょうか!?

ちなみに、"ハマス"も同じです。
近年、アラブ諸国がイスラエルとの関係改善に向かったのは、いくらハマスに援助しても、汚職/腐敗がひどく、本当に必要な人には届かない事が、一因です。
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Unknown (ヌマンタ)
2023-10-23 09:21:05
ウクライナは以前から贈賄天国であり、ロシアンマフィアの巣窟でしたから、それが普通なのでしょうかねェ。国難の最中にそれを平然とやるようでは、愛国心が聞いて呆れます。そして、それを今更報じるのは、援助打ち切りの予告でしょうか。

ハマスの腐敗は知りませんでした。情報ありがとうございます。
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