ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

クマを押し出す女の子

2021-06-08 11:53:00 | 日記

クマさん、ビックリしただろう。

週末、ネットであれこれ散策していたら、とんでもない動画に出くわした。なんと17歳の女の子がクマ、それも二匹の小熊を連れた母グマを撃退したものだった。

アメリカとのことだが、庭の塀の上をクマさんがやってきた。飼い犬が向かっていったが、そこは母グマのビンタ攻撃で撃退。すると次は子犬たちによるクマ迎撃である。もちろん母グマの敵ではなく、あっさりと撃退。

すると、その光景をみた女の子が、塀の上にいたクマに見事な押出しで、反対側に母グマを落としてしまった。慌てた母グマ一家は、再び塀に登って元来た方へ退却していき、女の子と犬たちは一安心である。

こうして書くと、微笑がこぼれる様な出来事だが、実際にはクマも少女もパニックだったのだろうと思う。

クマの中でも一番浮「のは子連れの母グマであることは有名だ。子供を守るため、いつも以上に神経質になり、かつ攻撃的になっている。母グマのビンタ攻撃なんて、長閑に表現したが、本物のクマの掌とその爪を見れば、あれは凶器以外のなにものでもない。

実際、クマのビンタは成獣のシカや馬の首を一撃でへし折り、その爪痕は肉から骨まで切り裂く凄まじい攻撃力を秘めている。映像を見る限り、クマはブラウンベアーに思えるから、その攻撃的な性格は折り紙つきである。

幸いだったのは、クマが塀の上にいたことだろう。細い塀の上をバランスよく歩くのには感心するが、それゆえ片腕でしか攻撃できなかったのだと思う。

一方、子犬たちが心配だった少女は、突き押しというクマの想定外の攻撃に出たことが幸いしたと思う。っつうか、普通クマを押し出すなんて発想は出てこない。押し出され、反対側に墜ちたクマは、さぞかし慌てたと思う。

再び塀に登ると、小熊を引き連れて撤退していった。犬もクマも、そして少女も怪我がなくて良かったと思うが、すごい僥倖だとも思う。

運が良かったのも確かだが、クマが塀の上に居たため、バランスをとるため片腕でしか攻撃できなかったことが大きいと思う。また塀を降りて庭にいたのならば、犬も少女も危なかったはずだ。

ただクマは警戒心が強く、相手に反撃されると案外と素早く逃げ出す。子連れであったため、小熊たちを優先した結果だとも思う。

ちなみに私が少女の立場であったら、犬たちを呼んで自宅内に逃げ込むでしょうね。ライフルでももっていれば反撃するでしょうけど、ピストルやナイフ程度で撃退できる相手じゃない。

逃げる時の注意点ですが、決して背中を見せてはダメ。相手を睨みながら、ゆっくりと後退して安全な距離をとるのが基本だと、昔営林署の方に教わったことがあります。

いずれにせよ、クマ相手に押出しはないな・・・


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 北の核ミサイル | トップ | 切り干し大根 »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ごみつ)
2021-06-15 22:39:25
こんばんは。

凄い動画ですね。
犬たちが危なかったので、少女も捨て身の押し出しに出たんだと思います。

それにしても犬って勇敢だな~。

とにかく何事もなくて良かったし、自宅そばに子連れ熊が来る環境がそもそも浮「ですね。(゚Д゚;)
返信する
Unknown (ヌマンタ)
2021-06-16 12:04:54
ごみつさん、こんにちは。アメリカに限らず、日本でもクマが市街地に出没することが珍しくなくなりました。熊の生息地を開拓して、住宅地を広げた結果でしょうね。
犬は勇敢ですが、子犬に関しては無知からの暴挙でしょうね。親犬のほうがむしろ焦っていたかも。
それにしても筋肉の塊であるクマを押し出すとはねぇ・・・
返信する

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事