昼時、カッコーと夏ゼミの声がする。午前中は霧が深かったが、今は権兵衛山に薄い霧がまとわるように、からむように見えているだけで、天気は当分保ちそうだ。
早くも、牛が2頭脱柵した。牧場管理で一番の苦労が、この脱柵牛を牧区の中に戻すことで、緊張もする。何とか上手く柵内に追い込んだが、昼を終えたらまた上に行き、霧ではっきりとしなかった頭数の確認をし直し、破られた牧柵や電気牧柵の補修ををしなければならない。
和牛はトラックを見ると、遠くからでも近付いてくるが、ホルスタイン牛の中には逃げ出す牛もいた。ホルスには珍しく、こういう牛の扱いには当分手を焼くことだろう。
第1牧区には40頭近く(正確には38頭)の牛がいるが、これだけの頭数になると幾つもの群れを作り分散する。草地ばかりでなく、森の中にいることもあるし、まだ牧区内の様子を知るため移動もよくする。牛を相手には、1万歩ぐらいはすぐ歩くことになる。
昨夜の慰労会は、シシャモ1匹を食べたぐらいで、やはり牛肉には口を付けずに済ませた。確かに、愚かなおろかなこだわりでしかない。
気が付いたら、レンゲツツジもちょうど見ごろとなっていた。
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