ここにもやがて牛たちが来て、風景が変わる
そこまで痛めつけることはないだろう!熊本に降った大雨のことである。ようやくにして、地震の苦難から立ち上がろうとして田に稲を植えたら、今度は大雨による非情な洪水が容赦なく田を押し流してしまった。そればかりか憎き泥水は、しばらくはそこに留まったままだ。今年の米の収穫は、諦めるほかないだろう。
こんな山の中にいると、天気予報など当てにしないと決めている。しかし熊本の農村地帯である。その沃野がこれほどあっけなく地震に続いて大雨の被害を被らねばならないとは。新聞によれば、6名の生命が亡くなっている。
どうも、事が起きてからの方が気象庁は饒舌になる、という印象を持つ。大雨の発生原因の分析や、はたまたそれが数年に一度しかない大雨だったと言ってみても、もう遅い、後の祭りだ。
それともう一つ、伊那谷を縦貫して流れる天竜川は幾つもの場所で、川床を掘り起こし、何本もの円柱のコンクリートの構造物を据え付け、再び埋設するという土木工事を続けている。川床を強化し、洪水を防ぐためだというが、素人から見ればそこまでする必要があるのかと思ったりした。しかし見方を変える必要があるのかも知れない。
熊本県と長野県では地形の状況がかなり違うから、ここまでの対策は考えなかったのかとも思うが、洪水災害が起こるたびに、まだまだ日本の国土は脆弱なんだと思わずにはいられない。
それとも、今回の熊本のような転変地変に対しては、諦めて天を仰ぐしかないのか。それにしては理解に苦しむ土木工事も目に付くが。
つい今日は、ブログの趣旨とは違うことを書いた。世間から遠い者の、無責任な妄言であったならあしからず。
山小屋「農協ハウス」とキャンプ場の営業に関しましてはカテゴリー別の「H28年度の案内」をご覧ください。