ついにアップで登場!
涼しい風が吹き、夏ゼミの声が辺りに溢れている。どこへ行ったのか、鳥の声は聞こえてこない。雲は高いところで動こうとしないでいる。気だるくなるような山の午後が、誰にも邪魔されずに続いている。
ヤマナシの花の時期ももうすぐ終わる。木々の葉はさらに緑の色を深め、樹種の区別が分からなくなりつつある。レンゲツツジが咲き始め、夏はまた一歩を進めたらしい。どこかへ行っていたカッコーとホトトギスが戻ってきたようで、その声を聞いていると時間はさらにゆっくりと過ぎていくように感じられる。安穏。
テントが片付けられ、人が去り、辺りはまた普段の景色に戻った。去り際、南の彼は「必ず、また来ますので」と笑顔で言った。耳に残る。
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